転生したら嫌われデブに!? ~性格の悪いブタ男になってしまったので、態度を改め真面目に生きようと思います~

米津

文字の大きさ
17 / 53
第1章 異世界転生編

16. 魔力操作

しおりを挟む
 最近かなり痩せてきた。

 食事制限がうまくいったからか?

 いや、違う気がする。

 むしろ昔よりも食べるようになっていた。

 それなのに痩せてる。

 たぶん理由は夜の運動にある。

 女の子と夜に運動するといったら、あれしかない!

「遅いです! もっと早く動かしてください!」

「はい! 師匠!」

 魔法の訓練だ。

 教官はミーア。

 彼女、かなり魔力操作が上手いらしい。

 ある人いわく、魔力操作と夜のテクニックには相関があるらしい。

 なんてのは冗談だ。

 魔力操作だけで言ったら、それこそシャーロットやオリヴィアに負けず劣らずだとか。

 ちなみにミーアは年上だった。

 なんと二年生!

 てっきり同い年だと思っていたけど、先輩だったようだ。

 馴れ馴れしくして、すみません。

 と謝ったら、いままで通りでいいと言われた。

 でも先輩だし、一応さん付けしようとした。

 それも不満そうな顔をされて、結局今まで通りだ。

 先輩で師匠であるから敬うべきだと思うんだけど。

「こんな感じでどう?」

 俺は体内にある魔力を動かしながら、ミーアに尋ねる。

「う~ん、ちょっと違いますね。もっと流れるように扱ってください」

 ミーアの説明は感覚的だからちょっとわかりにくい。

 ちなみに俺は今、体内で魔力を循環させる練習をしている。

 魔力操作をうまくできるようになれば、痩せることができる!

 なんと魔力操作はダイエットに効果的だったのだ!

 はっはっは!

 これで無理な食事制限は必要ないぞ!

 脂っこい肉もお菓子もケーキも食べ放題だ!

 なんてわけはないんだけどね。

 俺はミーアを師匠と仰ぎ、連日、公園で魔力操作の訓練をしていた。

 もちろん訓練の対価はちゃんと払っている。

 ミーアにランチを奢るということだ。

 彼女は今までランチを食べていなかったらしい。

 ランチだけでなく、朝食も夕食もほとんど食べてなかったとか。

 そんなんでよく生きてこれたな。

 アランなんて毎日爆食いしてたぞ。

 なんでも魔族は生命力が高いらしく、人族と違ってそんな簡単にはくたばらないらしい。

 それにしても明らかに少ないと思う。

 最近はちゃんと食べるようになったからか、少しずつ健康的な体になってきた。

 良い傾向だ。

 でもまだまだ細い。

 目標はミーアを健康な体にすることだ。

 ミーアの体って線が細くて、貧乳……ゴホッゴホッ。

 違うところに意識を集中したせいで、魔力が逆流してきた。

 ……くるちい。

「どうやら今日のアランくんは集中力を欠いてるようですね」

「すみません、師匠」

 俺は貧乳も巨乳と同じくらい好きです。

 なので許してください。

「師匠って……ちょっと恥ずかしいからやめてください」

「はい、師匠!」

「それわざと言ってるよね?」

 教えを乞うてるのだから、やはり師匠だ。

 普段は普通にミーアって呼んでるけど。

 ちょっとミーアの耳が赤くなる。

 照れてるのか?

 この人、かわいいな。

 先輩だけど。

 子供みたいな見た目だけど。

 魔族だけど。

 あれ?

 ミーアって結構属性多くね?

 そういうの好きだよ。

「それでは次に強化術の練習をしましょう」

「はい師匠」

 強化術は魔力操作の応用だ。

 身体強化フィジカル・エンチャントとも呼ばれている。

 ちなみに一年生の必須科目に強化学というのものがある。

 ただし、一年生の段階では魔力操作しかやらない。

 強化術を本格的にやるのは二年生かららしい。

 もちろんミーアから教えてもらうのは二年生の内容だ。

 強化術は単純に体の身体能力を上げるだけでなく、様々な応用があるらしい。

 その第一歩として基礎魔力量を上げる訓練がある。

 以前ミーアに、

「魔力の総量は決まってるんじゃないの?」

 と聞いたことがある。

 そのときの答えがこうだ。

「はい。魔力量は先天的に決まっています。ですが、潜在的に持っている魔力を最初から出せるわけではありません。なので魔力を取り出す訓練が必要です」

 ちなにすべての魔力を使ってしまうと命の危険があるらしい。

 人間は無意識に魔力をセーブしているとのことだ。

 そして、俺はいま制御されている魔力を引き出す訓練をしている。

 体の奥底から魔力をひねり出す。

 うんちを捻り出す感覚にちょっと似てる。

 つまり、魔力とうんちは一緒!

 って、冗談はよそう。

「はあ……はあ……」

 熱い。

 体が火照ってきた。

 さらに出力を上げていく。

 しばらくすると、俺の体が湯気を出し始める。

 サウナに入ってるような気分だ。

 かなりしんどくなってきた。

 と、そのタイミングで、

「はい、ストップ」

 と声がかかった。

 俺は魔力をゆっくりと体内に収めていく。

 ふぅ、疲れた。

 慣れれば簡単に魔力を引き出せるようになるらしい。

「ではちょっと休憩しましょう」

「はい。師匠」

 俺とミーアは近くにあったベンチにちょこんと座った。
しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。

克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。

無能と追放された俺の【システム解析】スキル、実は神々すら知らない世界のバグを修正できる唯一のチートでした

夏見ナイ
ファンタジー
ブラック企業SEの相馬海斗は、勇者として異世界に召喚された。だが、授かったのは地味な【システム解析】スキル。役立たずと罵られ、無一文でパーティーから追放されてしまう。 死の淵で覚醒したその能力は、世界の法則(システム)の欠陥(バグ)を読み解き、修正(デバッグ)できる唯一無二の神技だった! 呪われたエルフを救い、不遇な獣人剣士の才能を開花させ、心強い仲間と成り上がるカイト。そんな彼の元に、今さら「戻ってこい」と元パーティーが現れるが――。 「もう手遅れだ」 これは、理不尽に追放された男が、神の領域の力で全てを覆す、痛快無双の逆転譚!

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!

たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。 新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。 ※※※※※ 1億年の試練。 そして、神をもしのぐ力。 それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。 すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。 だが、もはや生きることに飽きていた。 『違う選択肢もあるぞ?』 創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、 その“策略”にまんまと引っかかる。 ――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。 確かに神は嘘をついていない。 けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!! そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、 神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。 記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。 それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。 だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。 くどいようだが、俺の望みはスローライフ。 ……のはずだったのに。 呪いのような“女難の相”が炸裂し、 気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。 どうしてこうなった!?

処理中です...