[転でき!外伝] 家から逃げ出したい最強第七王子の気まぐれダンジョンレビュー〜もふもふと自由気ままなダンジョン探索冒険者生活〜

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プロローグ

冒険者ギルドの総本山

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—side エドワード—


「きたー!」


 使用人から手紙を受け取る。差出人は冒険者ギルド本部。
 これで、合法的にこの城から抜け出せる口実ができる。


「エドワード様、その日はお茶会が……」
「まさか、冒険者ギルドの本部要請を断ってまでお茶会をしているなんてことはないよね?そんなことしたら、ギルドから反感を買って冷遇せれてしまうかもしれないよ」
「ぐっ……」
「そーいうわけで後よろしく!セバスチャン!」
「あーっ!待ちなさい!あんのクソガキがー!」


 俺の執事のセバスチャンにはいつも苦労させている。だから、最後の冒険くらいは許してあげよう。
 後で何かお詫びに高い紅茶でも買って帰るか。
 そんなことを思いつつも、俺は近くの街まで転移魔法で移動した。
 

 ♢  ♢  ♢  ♢  ♢

 

 冒険者ギルド本部があるのは、ハワード王国の南の島冒険者ギルド共和国である。
 そこの国家元首は当然当代のギルドマスターがなる。
 民間企業のトップが国家元首となっている異例の事が起こっているのには訳がある。
 というのも、ここには最難関ダンジョンがあるのだ。
 かつて、ここのスタンピートが起こった時ここにあった国は滅び、周辺地域に膨大な被害が出てしまった。
 そこの跡地に冒険者ギルドの本部を立てることで再びスタンピートが起こっても大丈夫なようにしようというふうに、国際会合で決まったわけだ。
 なので、冒険者ギルドは民間企業とはいえ、一国の国家勢力とも変わらないとも言え、誰もこの国には口出しできない。そんなわけで、誰からの干渉も無くなった俺は現在、無敵の人に成っている。


「やっほー!バカンスもできるし、海の幸も食べれるし、南でしか食べられないマンゴーやパイナップル、変わった食事も食べれるし、楽しみー!」


 転移した場所をビーチに設定した俺は完全に浮かれ気分だ。生産性のかけらも感じないお茶会無視して良かった~。


「おっ!あれはアッワビの串焼き⭐︎5。それにあっちはエビの串焼き⭐︎5に、こっちの鮎の串焼きは⭐︎4.5!」


 商店街で沢山の豪華な海鮮の食べ物やフルーツ串を食べつつレビューをつける。どれもこれも美味しい~!ちなみにマンゴーには⭐︎4、パイナップルには⭐︎4を付けた。もっと美味しいマンゴーやパイナップルを食べたことがあるからだ。
 王宮で食べるフルーツは流石に屋台で食べるフルーツよりは美味しいんだよね。
 だが、新鮮さが売りの魚介はここで食べるのが間違いなくベストだ。現地に勝るものはない。


 そんなこんなで色々堪能した俺は現在、お城に来ている。
 荒くれ者ばかりな冒険者ギルドの総本山がちゃんとしたお城なのはイメージが崩れると思わなくはないが、とはいえ、別に俺もレベッカも貴族だが冒険者にはなっている。
 冒険者に生まれも地位も関係ないのだ。全ては契約と金によって成り立っている場所である。
 

「お待ちしておりました。エドワード様」


 招待状を懐から出して入り口にいる冒険者の男性に確認してもらう。
 中にいる人は普通に冒険者風の動きやすい格好をしている人がほとんどなため、ここら辺は普通のお城とは違う。まあ、当たり前と言えば当たり前だ。
 初めてのギルド本部。どんなところだろう。楽しみだ。



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