[転でき!外伝] 家から逃げ出したい最強第七王子の気まぐれダンジョンレビュー〜もふもふと自由気ままなダンジョン探索冒険者生活〜

幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中

文字の大きさ
20 / 20
魔物の森のスタンピート

まあいいか

しおりを挟む
-side エドワード-
 

「お初にお目にかかります。エドワード殿下、ザッカーバーグ様。私、セナフの冒険者ギルドマスターであるモーグと申します」
「よろしく」


 無事セナフの冒険者ギルドについた俺たちを応接室で出迎えたのは、モーグという白髪にメガネをかけた初老の男性だった。
 冒険者ギルドマスターには、グランドギルドから派遣されてくる役人タイプと冒険者から成り上がる叩き上げタイプがいるが、モーグは前者の方だろう。
 しばらく雑談をした後、モーグが言いにくそうに頼み事をしてきた。


「実は、エドワード様と王国騎士団にしか頼めない依頼がございまして……」
「待ってましたっ!」


 俺はテンションが上がって思わず、前のめりになる。ずっと、モーグがそう話を切り出してこないかと待っていたのだ。


「え、ええ……無理のない範囲内でお願いしたのですが……」

 
 若干顔を引き攣らせながら、モーグは何枚かの依頼の紙を出す。
 依頼を見る。キターー!


「おお!!」
「ほほう……これはなかなか」


 俺とザッカーバーグは喜ぶ。どれも高ランクの依頼ばかりで楽しそうだ。


「よ、喜んでいただけているなら良かったです」

 
 ちなみに、俺たち2人の反応を見たモーグは若干引いている。高ランク冒険者の難しい依頼を見せてこんなに喜ぶとは思わなかったのだろう。絶対変な奴だと思われてる。


「高ランクの依頼はどこも滞りがちだからな!もちろん、受けるぞ!」
「本当ですか!?助かります!」


 高ランク冒険者は常に人手不足だ。
 高ランクの冒険者は主に2つのタイプに分けられる。やる気のある努力型タイプとやる気のない才能だけで成り上がった天才タイプ。
 努力型タイプの冒険者はそもそも忙しい。常に依頼を受けたいと思っているからだ。大体数ヶ月先の予定まで埋まっている。
 天才タイプはほとんどの場合、あんまり依頼を受けていない。高ランク依頼の単価は高く、生活するお金に困ってないからだ。
 あと、これはランクとか関係なく、そもそもほとんどの冒険者は危険な依頼を受けたがらない。
 ちなみに程よく依頼を受けて程よく仕事する普通のタイプ型もいるが数はとても少ない……というかほとんどいない。そもそも普通の人は高ランク冒険者にはなれないようだ。
 ちなみに俺やザッカーバーグはもっと絶滅奇遇種の好きで高ランクになった変人タイプだ。いわゆる戦闘狂というやつ。

 
「ところで、素材を持ち込みたいと聞いたのですが?」
「ああ、そうです。ちょうど近くでワイバーンとオークを狩ってきました!」
「えっ……!?」


 モーグさんは驚いている。
 確かに、そーいえばワイバーンって結構レアな食材だった気がする。
 まあ良いか。
 

「冒険者ギルドの食堂で調理していただきたいのです!」
「おおっ!オーク肉は多くの冒険者の好物ですから助かります!ワイバーンは……滅多に出ない上に討伐するのがものすごく大変で高級なものですし、本当にここの食堂で良いのですか?」
「大丈夫。ここのギルド食堂を指導するのもグランドギルドマスターから頼まれている事だしね」


 そう言って、俺はグランドギルドマスターからの指示書を見せる。
 指示書には、俺と王国騎士団の調理係から、アドバイスを貰うようにと書かれているはずだ。
 それを読むと。

 
「……!?なるほど。そういうことなら、是非ともよろしく頼みます!」


 というわけで、依頼を受ける前に、みんなでセナフの冒険者ギルドの食堂へ行く事にした。


 その途中……
 

「ふむ……さっきから見ていてもツッコミ不在だな。エドワード様には、常識を持った部下が1人必要かもしれない。陛下に進言してみるか。最近勢いのあるあいつ……アランなら……もしかして適任な気がするが……モーグ殿はさっきどう感じました?」
「そうですね。やっぱり、あの変な行動を全てスルーはキツかったです」
「やはりか」
 

 ザッカーバーグとモーグが俺の後ろで話してる事がもろ耳に入ってきたが、全力でスルーする事にした。


――――――――――――――――――――――――――――――――――

 
 
しおりを挟む
感想 3

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(3件)

海月なオカン

ん?

順番が違ってませんか?

(あれぇ? コレもネタバレ系?笑)

2026.01.04 幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中

間違ってました😭ありがとうございます!

解除
海月なオカン
ネタバレ含む
2025.12.28 幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中

👍

解除
海月なオカン
ネタバレ含む
解除

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生ちびっ子の魔物研究所〜ほのぼの家族に溢れんばかりの愛情を受けスローライフを送っていたら規格外の子どもに育っていました〜

幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
高校生の涼太は交通事故で死んでしまったところを優しい神様達に助けられて、異世界に転生させて貰える事になった。 辺境伯家の末っ子のアクシアに転生した彼は色々な人に愛されながら、そこに住む色々な魔物や植物に興味を抱き、研究する気ままな生活を送る事になる。

スキル【幸運】無双~そのシーフ、ユニークスキルを信じて微妙ステータス幸運に一点張りする~

榊与一
ファンタジー
幼い頃の鑑定によって、覚醒とユニークスキルが約束された少年——王道光(おうどうひかる)。 彼はその日から探索者――シーカーを目指した。 そして遂に訪れた覚醒の日。 「ユニークスキル【幸運】?聞いた事のないスキルだな?どんな効果だ?」 スキル効果を確認すると、それは幸運ステータスの効果を強化する物だと判明する。 「幸運の強化って……」 幸運ステータスは、シーカーにとって最も微妙と呼ばれているステータスである。 そのため、進んで幸運にステータスポイントを割く者はいなかった。 そんな効果を強化したからと、王道光はあからさまにがっかりする。 だが彼は知らない。 ユニークスキル【幸運】の効果が想像以上である事を。 しかもスキルレベルを上げる事で、更に効果が追加されることを。 これはハズレと思われたユニークスキル【幸運】で、王道光がシーカー界の頂点へと駆け上がる物語。

異世界転移したので旅してみました

松石 愛弓
ファンタジー
ある日、目覚めたらそこは異世界で。勇者になってと頼まれたり、いろんな森や町を旅してみることにしました。 ゆる~い感じののんびりほんわかなんでやねん路線の地味系主人公です。 気楽に読めるものを目指しています。よろしくお願いします。毎週土曜日更新予定です。

追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます

黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!

えっ、じいちゃん昔勇者だったのっ!?〜祖父の遺品整理をしてたら異世界に飛ばされ、行方不明だった父に魔王の心臓を要求されたので逃げる事にした〜

楠ノ木雫
ファンタジー
 まだ16歳の奥村留衣は、ずっと一人で育ててくれていた祖父を亡くした。親戚も両親もいないため、一人で遺品整理をしていた時に偶然見つけた腕輪。ふとそれを嵌めてみたら、いきなり違う世界に飛ばされてしまった。  目の前に浮かんでいた、よくあるシステムウィンドウというものに書かれていたものは『勇者の孫』。そう、亡くなった祖父はこの世界の勇者だったのだ。  そして、行方不明だと言われていた両親に会う事に。だが、祖父が以前討伐した魔王の心臓を渡すよう要求されたのでドラゴンを召喚して逃げた!  追われつつも、故郷らしい異世界での楽しい(?)セカンドライフが今始まる!  ※他の投稿サイトにも掲載しています。

転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう! 公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ

幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
アルファポリス様より書籍化! 転生したラインハルトはその際に超説明が適当な女神から、訳も分からず、チートスキルをもらう。 どこに転生するか、どんなスキルを貰ったのか、どんな身分に転生したのか全てを分からず転生したラインハルトが平和な?日常生活を送る話。 - カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました! - アルファポリス様にて、人気ランキング、HOTランキングにランクインしました! - この話はフィクションです。

学校ごと異世界に召喚された俺、拾ったスキルが強すぎたので無双します

名無し
ファンタジー
 毎日のようにいじめを受けていた主人公の如月優斗は、ある日自分の学校が異世界へ転移したことを知る。召喚主によれば、生徒たちの中から救世主を探しているそうで、スマホを通してスキルをタダで配るのだという。それがきっかけで神スキルを得た如月は、あっという間に最強の男へと進化していく。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。