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魔物の森のスタンピート
まあいいか
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-side エドワード-
「お初にお目にかかります。エドワード殿下、ザッカーバーグ様。私、セナフの冒険者ギルドマスターであるモーグと申します」
「よろしく」
無事セナフの冒険者ギルドについた俺たちを応接室で出迎えたのは、モーグという白髪にメガネをかけた初老の男性だった。
冒険者ギルドマスターには、グランドギルドから派遣されてくる役人タイプと冒険者から成り上がる叩き上げタイプがいるが、モーグは前者の方だろう。
しばらく雑談をした後、モーグが言いにくそうに頼み事をしてきた。
「実は、エドワード様と王国騎士団にしか頼めない依頼がございまして……」
「待ってましたっ!」
俺はテンションが上がって思わず、前のめりになる。ずっと、モーグがそう話を切り出してこないかと待っていたのだ。
「え、ええ……無理のない範囲内でお願いしたのですが……」
若干顔を引き攣らせながら、モーグは何枚かの依頼の紙を出す。
依頼を見る。キターー!
「おお!!」
「ほほう……これはなかなか」
俺とザッカーバーグは喜ぶ。どれも高ランクの依頼ばかりで楽しそうだ。
「よ、喜んでいただけているなら良かったです」
ちなみに、俺たち2人の反応を見たモーグは若干引いている。高ランク冒険者の難しい依頼を見せてこんなに喜ぶとは思わなかったのだろう。絶対変な奴だと思われてる。
「高ランクの依頼はどこも滞りがちだからな!もちろん、受けるぞ!」
「本当ですか!?助かります!」
高ランク冒険者は常に人手不足だ。
高ランクの冒険者は主に2つのタイプに分けられる。やる気のある努力型タイプとやる気のない才能だけで成り上がった天才タイプ。
努力型タイプの冒険者はそもそも忙しい。常に依頼を受けたいと思っているからだ。大体数ヶ月先の予定まで埋まっている。
天才タイプはほとんどの場合、あんまり依頼を受けていない。高ランク依頼の単価は高く、生活するお金に困ってないからだ。
あと、これはランクとか関係なく、そもそもほとんどの冒険者は危険な依頼を受けたがらない。
ちなみに程よく依頼を受けて程よく仕事する普通のタイプ型もいるが数はとても少ない……というかほとんどいない。そもそも普通の人は高ランク冒険者にはなれないようだ。
ちなみに俺やザッカーバーグはもっと絶滅奇遇種の好きで高ランクになった変人タイプだ。いわゆる戦闘狂というやつ。
「ところで、素材を持ち込みたいと聞いたのですが?」
「ああ、そうです。ちょうど近くでワイバーンとオークを狩ってきました!」
「えっ……!?」
モーグさんは驚いている。
確かに、そーいえばワイバーンって結構レアな食材だった気がする。
まあ良いか。
「冒険者ギルドの食堂で調理していただきたいのです!」
「おおっ!オーク肉は多くの冒険者の好物ですから助かります!ワイバーンは……滅多に出ない上に討伐するのがものすごく大変で高級なものですし、本当にここの食堂で良いのですか?」
「大丈夫。ここのギルド食堂を指導するのもグランドギルドマスターから頼まれている事だしね」
そう言って、俺はグランドギルドマスターからの指示書を見せる。
指示書には、俺と王国騎士団の調理係から、アドバイスを貰うようにと書かれているはずだ。
それを読むと。
「……!?なるほど。そういうことなら、是非ともよろしく頼みます!」
というわけで、依頼を受ける前に、みんなでセナフの冒険者ギルドの食堂へ行く事にした。
その途中……
「ふむ……さっきから見ていてもツッコミ不在だな。エドワード様には、常識を持った部下が1人必要かもしれない。陛下に進言してみるか。最近勢いのあるあいつ……アランなら……もしかして適任な気がするが……モーグ殿はさっきどう感じました?」
「そうですね。やっぱり、あの変な行動を全てスルーはキツかったです」
「やはりか」
ザッカーバーグとモーグが俺の後ろで話してる事がもろ耳に入ってきたが、全力でスルーする事にした。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
「お初にお目にかかります。エドワード殿下、ザッカーバーグ様。私、セナフの冒険者ギルドマスターであるモーグと申します」
「よろしく」
無事セナフの冒険者ギルドについた俺たちを応接室で出迎えたのは、モーグという白髪にメガネをかけた初老の男性だった。
冒険者ギルドマスターには、グランドギルドから派遣されてくる役人タイプと冒険者から成り上がる叩き上げタイプがいるが、モーグは前者の方だろう。
しばらく雑談をした後、モーグが言いにくそうに頼み事をしてきた。
「実は、エドワード様と王国騎士団にしか頼めない依頼がございまして……」
「待ってましたっ!」
俺はテンションが上がって思わず、前のめりになる。ずっと、モーグがそう話を切り出してこないかと待っていたのだ。
「え、ええ……無理のない範囲内でお願いしたのですが……」
若干顔を引き攣らせながら、モーグは何枚かの依頼の紙を出す。
依頼を見る。キターー!
「おお!!」
「ほほう……これはなかなか」
俺とザッカーバーグは喜ぶ。どれも高ランクの依頼ばかりで楽しそうだ。
「よ、喜んでいただけているなら良かったです」
ちなみに、俺たち2人の反応を見たモーグは若干引いている。高ランク冒険者の難しい依頼を見せてこんなに喜ぶとは思わなかったのだろう。絶対変な奴だと思われてる。
「高ランクの依頼はどこも滞りがちだからな!もちろん、受けるぞ!」
「本当ですか!?助かります!」
高ランク冒険者は常に人手不足だ。
高ランクの冒険者は主に2つのタイプに分けられる。やる気のある努力型タイプとやる気のない才能だけで成り上がった天才タイプ。
努力型タイプの冒険者はそもそも忙しい。常に依頼を受けたいと思っているからだ。大体数ヶ月先の予定まで埋まっている。
天才タイプはほとんどの場合、あんまり依頼を受けていない。高ランク依頼の単価は高く、生活するお金に困ってないからだ。
あと、これはランクとか関係なく、そもそもほとんどの冒険者は危険な依頼を受けたがらない。
ちなみに程よく依頼を受けて程よく仕事する普通のタイプ型もいるが数はとても少ない……というかほとんどいない。そもそも普通の人は高ランク冒険者にはなれないようだ。
ちなみに俺やザッカーバーグはもっと絶滅奇遇種の好きで高ランクになった変人タイプだ。いわゆる戦闘狂というやつ。
「ところで、素材を持ち込みたいと聞いたのですが?」
「ああ、そうです。ちょうど近くでワイバーンとオークを狩ってきました!」
「えっ……!?」
モーグさんは驚いている。
確かに、そーいえばワイバーンって結構レアな食材だった気がする。
まあ良いか。
「冒険者ギルドの食堂で調理していただきたいのです!」
「おおっ!オーク肉は多くの冒険者の好物ですから助かります!ワイバーンは……滅多に出ない上に討伐するのがものすごく大変で高級なものですし、本当にここの食堂で良いのですか?」
「大丈夫。ここのギルド食堂を指導するのもグランドギルドマスターから頼まれている事だしね」
そう言って、俺はグランドギルドマスターからの指示書を見せる。
指示書には、俺と王国騎士団の調理係から、アドバイスを貰うようにと書かれているはずだ。
それを読むと。
「……!?なるほど。そういうことなら、是非ともよろしく頼みます!」
というわけで、依頼を受ける前に、みんなでセナフの冒険者ギルドの食堂へ行く事にした。
その途中……
「ふむ……さっきから見ていてもツッコミ不在だな。エドワード様には、常識を持った部下が1人必要かもしれない。陛下に進言してみるか。最近勢いのあるあいつ……アランなら……もしかして適任な気がするが……モーグ殿はさっきどう感じました?」
「そうですね。やっぱり、あの変な行動を全てスルーはキツかったです」
「やはりか」
ザッカーバーグとモーグが俺の後ろで話してる事がもろ耳に入ってきたが、全力でスルーする事にした。
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順番が違ってませんか?
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間違ってました😭ありがとうございます!
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