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私の居場所
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思わず身体が硬くなる。
私はここにいてはいけないの?
その様子を見てアンリは言葉を繋げた。
「だってこの部屋は娼館の間借りだし、地区の治安も良くない。部屋に暖炉もお風呂もない。君は間違いなく平民じゃないし、無理…」
「嫌です!…私アンリと一緒にいたいの」
大粒の涙が長いまつ毛をつたうのが分かった。
震える肩をアンリの手が抱き寄せてくれる。
「側から離す気なんてサラサラない」
私の言葉はアンリを喜ばせたらしい。
「お姫様に相応しい家に引っ越しするかって話」
どうやら早合点したのはコチラらしい。そういえば原作でもユティカは何回か治療して傷を治した彼と社交界で再会したんだった。
「引っ越す?」
「そう、暖炉も風呂もある家の方がいいかなって。本当は自由気ままな生活も気に入ってたけど、お姫様を何不自由なく幸せにしたい気持ちのが強くなった」
私は少し悩む。
「わたくし、2人でずっと一緒にいられたら他に何もいらないわ」
チクチクする毛布にも慣れてきた。たくさん登場人物や関係性が増えて、色んなことに巻き込まれるのは怖かった。
「フルネーム知ってたよね、最初から。自分のことは思い出せなくても、俺に関して知ってること言ってみて」
空色の瞳は私を射抜く。
「アンリはヴィスターシュの旧王家の血をひく踊り子を母に持ち、公爵家唯一の男子?」
「それを知る人は貴族でも少ないね、君も公爵家が好き?」
彼が傷ついたような顔をした。彼の身分目当てで近づいたと思われるのは嫌だった。
「好きな食べ物はピスタチオと干し葡萄」
私は構わず続ける。
「子供の時に蛇に噛まれて、毒に耐性が…」
アンリは私の言葉をさえぎる。
「君はもしかして、聖女なのか?未来がみえる?予言ができる?」
私は首を振った。
「私が言えるのは私の知ってることだけ
知らないことはわからないし、覚えてないのも本当」
「これは噂なんだけど、城には幽閉されている姫がいるって。不思議な力を持っていて平和に祈りを捧げてる、魔王の復活を阻止する生贄のようにね」
そんな話は私は知らなかった。少なくとも紅の章にはない設定だ。セイトキの物語は攻略キャラによってエンディングも展開も変わる。
「ミア、君じゃないかって思ってる」
困った。
本当に知らない。
私はここにいてはいけないの?
その様子を見てアンリは言葉を繋げた。
「だってこの部屋は娼館の間借りだし、地区の治安も良くない。部屋に暖炉もお風呂もない。君は間違いなく平民じゃないし、無理…」
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大粒の涙が長いまつ毛をつたうのが分かった。
震える肩をアンリの手が抱き寄せてくれる。
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私は少し悩む。
「わたくし、2人でずっと一緒にいられたら他に何もいらないわ」
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空色の瞳は私を射抜く。
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私は構わず続ける。
「子供の時に蛇に噛まれて、毒に耐性が…」
アンリは私の言葉をさえぎる。
「君はもしかして、聖女なのか?未来がみえる?予言ができる?」
私は首を振った。
「私が言えるのは私の知ってることだけ
知らないことはわからないし、覚えてないのも本当」
「これは噂なんだけど、城には幽閉されている姫がいるって。不思議な力を持っていて平和に祈りを捧げてる、魔王の復活を阻止する生贄のようにね」
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