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世界で一番見たくないもの。
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世界で一番見たくないもの。
それは親の逢瀬だし、それが浮気現場なら尚更である。
今日も姚の国の皇帝陛下は夜が明ける前からいそいそと厩戸係の服を纏い、顔を汚すのに忙しく遊ばされ、夜明けを待って母の牡丹坊を前触れもなく訪ねた。昨日ほんのひとときで終わった白露たちとの時間を融通してもらうためである。あわよくば一緒に何か食べたい。
母の寝室で見つけたのは、母のあられもない事後の姿で、見も知らぬ美丈夫が肩を抱いているのが余計に衝撃的であった。
「どこから忍び込んだのだ、曲者め」
言ってはみるものの、無理矢理襲われたわけではないのが空気感として感じられる。
「もう、いや。死にたいわ」
「お前のこの姿をみられたからには生かしてはおけないが、コイツ殺してもいいか?」
殺してもいいかと聞くのは、奕世にとっては最大の配慮である事を雲泪は知っている。雲泪の具合が血を見て悪くなるのを心配しているのだ。
「やめて、これ息子。堯舜」
母は最大限に、言葉を絞り出してみたが、息も絶え絶えである。
奕世はなんとも言えぬ感慨深い表情を浮かべた。
「大きくなったなあ」
「そう、あっとゆうまにね」
堯舜が最大限に脳をフル回転させて情報を整理すると、多分この男は母の浮気相手だが昨日今日レベルではない…
堯舜が固まっていると、追撃がきた。
「お前が産まれた時は俺が父親だったんだぞ、今もお前は俺の唯一の息子だ」
「母上…これは…」
「まあ、嘘ではない…わね…」
気まずい沈黙が流れる。
デリカシーのない奕世だけが静寂を破る事ができた。
「過去など忘れた。姚と龔鴑の二重帝国の成立の宴といこうじゃないか、なあに皇帝は
堯舜でいい。俺は引退して美味い酒でも飲む」
何もかもめちゃくちゃであった。
それは親の逢瀬だし、それが浮気現場なら尚更である。
今日も姚の国の皇帝陛下は夜が明ける前からいそいそと厩戸係の服を纏い、顔を汚すのに忙しく遊ばされ、夜明けを待って母の牡丹坊を前触れもなく訪ねた。昨日ほんのひとときで終わった白露たちとの時間を融通してもらうためである。あわよくば一緒に何か食べたい。
母の寝室で見つけたのは、母のあられもない事後の姿で、見も知らぬ美丈夫が肩を抱いているのが余計に衝撃的であった。
「どこから忍び込んだのだ、曲者め」
言ってはみるものの、無理矢理襲われたわけではないのが空気感として感じられる。
「もう、いや。死にたいわ」
「お前のこの姿をみられたからには生かしてはおけないが、コイツ殺してもいいか?」
殺してもいいかと聞くのは、奕世にとっては最大の配慮である事を雲泪は知っている。雲泪の具合が血を見て悪くなるのを心配しているのだ。
「やめて、これ息子。堯舜」
母は最大限に、言葉を絞り出してみたが、息も絶え絶えである。
奕世はなんとも言えぬ感慨深い表情を浮かべた。
「大きくなったなあ」
「そう、あっとゆうまにね」
堯舜が最大限に脳をフル回転させて情報を整理すると、多分この男は母の浮気相手だが昨日今日レベルではない…
堯舜が固まっていると、追撃がきた。
「お前が産まれた時は俺が父親だったんだぞ、今もお前は俺の唯一の息子だ」
「母上…これは…」
「まあ、嘘ではない…わね…」
気まずい沈黙が流れる。
デリカシーのない奕世だけが静寂を破る事ができた。
「過去など忘れた。姚と龔鴑の二重帝国の成立の宴といこうじゃないか、なあに皇帝は
堯舜でいい。俺は引退して美味い酒でも飲む」
何もかもめちゃくちゃであった。
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