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第1章 マヤツマヨイ市の冒険
第011話 俺にならできる簡単なお仕事
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「はい、これで元気になったでしょ」
「おお、ありがたい」
OKチョーケーの魔法のおかげで、じーさんは完全回復。
「私にもお礼言えよ」
「……」
「おい、じじい!」
テレジアちゃん、キレても無駄だよ。
魚だけじゃなくて、じーさんまで一緒に吹っ飛ばしたからね。
睨まれてもしょうがないね。
「さて、と」
じーさんの救助も終わったことだし、ようやく本題に入りますか。
池の規模は、直径50メートルほど。
うん、これなら簡単だろう。
「一応みんな下がっててくれ」
「あん? お前さん、何をするつもりじゃ?」
じーさんは不思議がる。
説明は面倒だ。
百聞は一見にしかず。
見てな。
「照りつけろ」
俺の命令と同時に、太陽がギラギラし始める。
ピクニックに最適な気温だったのが、
「あっつぅ~~~~」
テレジアちゃんが長い耳を垂らすくらいに暑くなった。
「なっ……気候を操る魔法じゃと!?」
じーさんが口をあんぐり。
さてさて、池はあっという間に干上がった。
さあ、外来魚を回収するぞ。
「早くしねーと在来の魚まで死んじまうからな!」
* *
作業終了!
ま、簡単な仕事だったな。
池にはきれいな水が満ちてる。
危険な外来魚はもういない。
「あっはっはー!」
「テレジアさん、遊んでないで帰りますよ。ちょっ。水をかけないでください!」
戯れるテレジアとOKチョーケー。
安全な池はこれから人々の憩いの場になるだろうな。
「太陽を呼んで、その次には雨を降らせおった……お前さんは神か……?」
じーさんが俺に問う。
「ただのてるてる坊主さ」
「不思議なやつじゃ。わしの長い冒険者生活でも、お前さんは十本の指に入るほどの手練れじゃ」
「じーさんは昔から冒険者やってたのか」
「最盛期にはA級じゃったぞ」
「……ははっ」
「信じておらぬようじゃの。よいか。わしは今でこそ敢えてランクをE級に落としておるが、かつて現役バリバリだった頃はありとあらゆる敵をちぎっては投げ、ちぎっては投げ――」
「おーい、テレジア! OKチョーケー! 帰るぞ!」
「話を聞かんか!」
年寄りの長話には付き合ってらんねーよ。
ギルドに帰ったらジャックもキャネコットちゃんも驚くだろうな。
今から楽しみだぜ。
「てるてる坊主様……何か変です……!」
OKチョーケーの様子がおかしい。
「どうした?」
「悪寒がしやがる……。懐かしいぜ、この感じ……」
テレジアちゃんまでおかしなことを。
俺は何も感じないけどな。
と思ってたら……
「地震!?」
いや、そうじゃない。
水面が乱れ、池の中から青くて大きな何かが姿を現した。
誰?
じーさんが声を震わせる。
「ドラゴンじゃ……!!!」
「おお、ありがたい」
OKチョーケーの魔法のおかげで、じーさんは完全回復。
「私にもお礼言えよ」
「……」
「おい、じじい!」
テレジアちゃん、キレても無駄だよ。
魚だけじゃなくて、じーさんまで一緒に吹っ飛ばしたからね。
睨まれてもしょうがないね。
「さて、と」
じーさんの救助も終わったことだし、ようやく本題に入りますか。
池の規模は、直径50メートルほど。
うん、これなら簡単だろう。
「一応みんな下がっててくれ」
「あん? お前さん、何をするつもりじゃ?」
じーさんは不思議がる。
説明は面倒だ。
百聞は一見にしかず。
見てな。
「照りつけろ」
俺の命令と同時に、太陽がギラギラし始める。
ピクニックに最適な気温だったのが、
「あっつぅ~~~~」
テレジアちゃんが長い耳を垂らすくらいに暑くなった。
「なっ……気候を操る魔法じゃと!?」
じーさんが口をあんぐり。
さてさて、池はあっという間に干上がった。
さあ、外来魚を回収するぞ。
「早くしねーと在来の魚まで死んじまうからな!」
* *
作業終了!
ま、簡単な仕事だったな。
池にはきれいな水が満ちてる。
危険な外来魚はもういない。
「あっはっはー!」
「テレジアさん、遊んでないで帰りますよ。ちょっ。水をかけないでください!」
戯れるテレジアとOKチョーケー。
安全な池はこれから人々の憩いの場になるだろうな。
「太陽を呼んで、その次には雨を降らせおった……お前さんは神か……?」
じーさんが俺に問う。
「ただのてるてる坊主さ」
「不思議なやつじゃ。わしの長い冒険者生活でも、お前さんは十本の指に入るほどの手練れじゃ」
「じーさんは昔から冒険者やってたのか」
「最盛期にはA級じゃったぞ」
「……ははっ」
「信じておらぬようじゃの。よいか。わしは今でこそ敢えてランクをE級に落としておるが、かつて現役バリバリだった頃はありとあらゆる敵をちぎっては投げ、ちぎっては投げ――」
「おーい、テレジア! OKチョーケー! 帰るぞ!」
「話を聞かんか!」
年寄りの長話には付き合ってらんねーよ。
ギルドに帰ったらジャックもキャネコットちゃんも驚くだろうな。
今から楽しみだぜ。
「てるてる坊主様……何か変です……!」
OKチョーケーの様子がおかしい。
「どうした?」
「悪寒がしやがる……。懐かしいぜ、この感じ……」
テレジアちゃんまでおかしなことを。
俺は何も感じないけどな。
と思ってたら……
「地震!?」
いや、そうじゃない。
水面が乱れ、池の中から青くて大きな何かが姿を現した。
誰?
じーさんが声を震わせる。
「ドラゴンじゃ……!!!」
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