寵妃にすべてを奪われ下賜された先は毒薔薇の貴公子でしたが、何故か愛されてしまいました!

ユウ

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まだ男女も変わらないうちにベビー服の論争が行われている。


おかしいと思わないのかしら。


「諦めなさい」

「オリヴィエ様、この国では子が生まれるのがそんなにもおめでたいのですか」

確かに子供が生まれるのは喜ばしい。
でもそれが国を揺るがす程の人物なら解るわ。


私よ?
聖騎士の妻でしかない。


「戦後だもの。多くの命が失われたからこそ、新たな命が尊いのよ」

「あっ…」


私はなんて無神経な事を言ってしまったのかしら。
まだ戦争の傷跡は残っているからこそ、新しい命を愛おしく思うのだろう。


「何よりあの、聖騎士の子供だものね」

「え?」

「彼に限らず、私達は色々と過去を抱えている。ルリのような過去を…だから結婚して子を設けることがどれだけ幸福な事か」


聖騎士の皆さんは誰もが欲しがる栄光を持っていても人として必要な幸福がない。
悲しいことだ。


「でも、アルバシアが先駆けとなったのなら未来は明るいはずよ」

「はい」

「だから今後もたくさん産んでほしいわ」


「えっ!」


沢山って。
一人目を身ごもったばかりなのに。


「だって、まだ若いんだからまだチャンスはあるわ…あ、少し無礼だったかしら?」


「いえ、そんなことは」


「でも、マクシミリアンも言っていたでしょ?貴女は子ができやすいはずだって…なのに子ができないと判断されるってことはあの馬鹿王族が色々仕組んだのよね?」

「今にしてみればそうではないかと…」


実際私は一度だけ夜のお勤めをした。
上手く行かなかったけど。



でもその後、宮廷師が私は子供が出来ないからだと判断した。
だから夜のお勤めも上手く行かなかったのだ。


故に子が身ごもりやすい薬を飲まされたり。
魔法で出産する方法を強要されてしまったのだ。


でもそもそもおかしいと思うことがあるのだ。


「大丈夫よ。出産後に解るでしょう」


「はい」


あの国はいろんな意味で歪み切っていると思わざる得なかった。


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