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⑦
しおりを挟む身動きも取れない状況下で攻撃魔法が使えない私は無力だった。
聖騎士の皆さんも魔法を拘束を解こうとするも簡単にはいかない。
「こうなったら私の炎で!」
「ダメよ!エデンに当たったらどうするの」
「当たらなくても性悪勘違い女が坊を盾にするだろうよ」
「ここで挑発するな」
今動けばエデンが傷つく。
かといって、あの方がエデンに危害を加えないとは言い難い。
「なんとかエデンを守る方法は」
教皇様が考えを巡らせている中、エデンはアラクネ様の元に連れていかれる。
「だう!だぁ!」
「本当に不愉快な目」
「やー!」
アラクネ様がエデンに手を伸ばそうとした時だった。
強い衝撃波がアラクネ様を襲った。
「これは…」
「女神の結界だ」
アラクネ様はエデンに触れることができず安堵する。
「女神…忌々しい!すべての現況は女神だというのに!」
「アラクネ様!どうして、そこまで憎むのです!」
「エリーゼ!」
私は拘束された状態で声を張り上げた。
どうしても解らない。
「何がそこまで貴女を堕としたのです。地位も名誉も、家族もすべて持っていたはず」
「持っていた?」
「ずっと皆の憧れですべてを手にしてきたのでしょう」
王太子殿下の寵愛を受けながらも家族から引き離されることはなかった。
定期的に父君は面会にきていたし、実家から侍女が同行し、傍にいたのになぜ?
ずっと孤独だった私とは全然違うわ。
「何も知らないのね…」
「え?」
「私が本当に欲しいものは全部お前が持っていた…いや、奪って踏みつけにしたというのに!」
「どういうことだ」
アルバシア様が問うた。
私はこれまで誰かのものを奪ったり踏みつけた記憶はない。
だって軟禁状態で決定権だってないのに。
「だったら教えてあげる」
「えっ…」
ルイスの石像が浮いた。
「この人は私の婚約者だった。私の愛する人」
「ルイスが?」
「そうよ。私のものだったのに。なのにお前の所為で私のものからこんな貧乏くさい女の夫になったのよ!」
「きゃあ!」
黒い雷が私の頬をかすった。
「エリーゼ!」
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「アンタが王太子妃としてあの馬鹿王子を満足させられなかった所為で私は側妃に召し上げられた!あんな無能な王子と…こんな屈辱的なことはないわ!」
「国の為であるなら拒否権はないでしょう!」
「誰もがアンタみたいな偽善者で自己犠牲主義と一緒にしないで。私はアンタと違って望めばなんでも手に入るはずだったのよ!」
私は自己犠牲だなんて思っていない。
けれど王族である以上は、国の為に嫁ぐのは当然だった。
それの何が悪いというの?
私達は民の税金で生活しているのだから国に尽くするのは当然じゃない。
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