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第一章
27.伯爵令嬢の思い~オディールside
私の生家はストレイン伯爵家。
穏健派の貴族派出身であるけど、別に皇族と相争う気は毛頭ない。
ただ皇族派と貴族派は長い間争っていた。
貴族派である以上は、色々と柵があったけど、この争いは意味がなかった。
貴族が国を支配なんて国が崩壊するし、そんな真似をしたら確実に恐怖政治が行われる。
貴族派の強硬派の勢力を増やせば必ず強者が弱者を虐げ、民の暴動が起きる日が来るだろう。
何故解らないの?
挙句の果て皇族派の貴族令嬢は馬鹿が多かった。
一丸となって皇族派は纏まらないといけないのに、足の引っ張り合いをしている。
一番厄介なのは家柄、身分が一番いいセレンティア公爵家だ。
父君は優秀で人当たりも良く、為政者としては申し分ないけど長男のレイモンド様が病魔に侵され表に立つのが難しいが、彼は鬼才を持ち、ベッドの上でも様々な対策ができる。
妹君は幼少期は兄君の代理としてる領地代行の補佐をしていたと聞く。
セレンティア領地に咲く花を育てていると聞くが聖女様の育てた聖花には及ばなくとも効果はあるとされている。
しかし、彼女の存在を良く思ない連中はなんとかして彼女を失脚させるべく策を講じた。
結果、貴族派の強硬派が公爵家を潰す為に彼女を攻撃し始めた。
貴族令嬢としての矜持を汚し、精神的に追い詰めれば良いと思ったのだ。
もしくは公の場でヒステリックに暴れさせて評価を下げようとしたが、彼女は耐え忍んだ。
普通なら無礼だと武力を持って罰することもできるが彼女は思った以上に忍耐力があり、己の立場を弁えているようにも見えたが…問題が起きた。
五年前にハント侯爵家との婚姻話だ。
父親は皇族派寄りの貴族派だけど、妻のガーナは腹黒い女だ。
表では皇族派だと言っているが、貴族派の強硬派と親しくしているコウモリ女。
私欲のためならばどんなことでもする。
ハント侯爵家の子息エイミール様との婚約は決まってしばらくして、くだらないロマンス物語が流れた。
エイミール様には将来を誓った恋人がいるが病弱な令嬢だとか。
しかも権力を使って二人を別れさせ公爵令嬢と婚約させられたとか。
健気なエイミール様は公爵令嬢にも優しく接していると聞くけど何処が?と思う。
公の場で別の女をエスコートして、誕生日パーティーでも婚約者を放置して悪い噂が流れてても無視をした。
一時その様子を見かねて咎めた者もいても。
「たかが噂だろう?」
そう言って相手にされなかったらしいけど、こいつ馬鹿でしょ?
本当の馬鹿だと思ったわ。
自分の立場を解っているのかしら。
相手は皇族でもあるのに、こんな無礼は許されない。
けれど一番馬鹿だと思ったのは公女様だった。
何で黙っているのよ。
これだけ馬鹿にされて自分が絶えればいいとか思っていたら大きな間違いよ!
そんな彼女が皇女殿下の傍付きとしてローゼ宮殿に入る事になったので私は嫌がらせをしてやった。
本当な無能なのではないか?
けれど、仕事ぶりを見れば優秀だった。
貴族令嬢としては足りない部分はあれど、そんなもの後から身に着けることはできる。
実際社交界デビューができない令嬢は多くいるのだから。
だから私は彼女の本心を暴く。
もし守られているだけの存在ならどんな手を使ってでも引きずり下ろす。
けれど違うならば――。
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