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13使用人の愚痴
邸内で響く声。
お義母様が叫んでいるのに気づ中使用人がお茶を飲みながら話していた。
「やっぱりこうなったわね」
「本当にね?大体相手が馬鹿すぎたのよ」
この部屋は使用人の休憩所にされている。
小さめの厨房が傍にありお茶を直ぐ飲むのにちょうど良い。
私も時々ここでお茶とお菓子を貰っている。
「アリア様、クッキーはいかがです?」
「ありがとう」
侍女の中でも最年少であるエレナ。
「奥様に失礼ですよ」
「いいわ、ジョナ」
「アリア様、まぁどうぞ」
椅子をポンポンと叩くエレナにジョナは最後まで良い顔をしなかったけど、これぐらい気さくに接してくれるのはエレナぐらいだ。
「どうぞ奥様」
「ありがとう。あ、美味しい…茶葉を変えたのね」
「流石奥様、ご名答です」
使用人の皆は気の良い人ばかり。
中には地方出身者の貧しい貴族も多く私は初日から彼女達と打ち解けた。
お義母様とメリッサ様のとの距離は中々縮められなかったけど。
「それよりもアリア様、行かない方がいいわ」
「敬語を使いなさい。敬語を」
「はいはい…今広間に言ったら八つ当たりでどんな目に合うか解りませんよ」
エレナはクッキーを食べながら冷めた目で告げた。
「大体あんなダメ息子に捕まるなんて、男見る目なさすぎでしょ」
「ダメ息子?」
「ロベスペール家って問題だらけの家なんですよ。特に当主は女遊びが酷いし」
エレナは情報網が半端なく実家は由緒正しき騎士の家柄だと聞く。
情報収集も素晴らしいとジョナから聞いているけど、侍女としては色々問題あると言われているけど。
そんな情報まで入手できるなんてすごいわ。
「真実の愛を貫き駆け落ちする気だったみたいだけど、本当に駆け落ちになるなんて思ってなかったんじゃない?鬼姑」
「エレナ、言葉を慎みなさい」
「はぁーい」
反省する気がまったくないのか、聞く耳を持たなかった。
エレナは以前からお義母様の事を嫌っていた。
仕事だと割り切っていたけど。
「アリア様も触らぬ神に祟りなしって言いますし。近づかない方がいいんじゃありません」
「エレナ!」
「だってそうでしょう?あんな酷い嫁いびりをしてエセルバート様も論外だわ」
普段からお義理様を怒らせてばかりの私をエレナは庇ってくれていた。
メリッサ様からも厳しい事を言われている時も気を利かせてくれている彼女は私の姉のような存在だ。
気持ちは嬉しいけど。
「お義母様は家を守ろうと必死なんです」
「エセルバート様のお言葉で?」
「え…そうだけど」
私は何か行けない事を言ったかしら?
一瞬だけエレナの表情が氷のように冷たくなった気がした。
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