義妹ばかりを溺愛して何もかも奪ったので縁を切らせていただきます。今さら寄生なんて許しません!

ユウ

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113消えた元妻の行方~エセルバートside③





あの後、警備隊を呼ばれた僕はプリメラ商会に二度と足を踏み入れないようにと告げられただけではなく、障害未遂として連行された。


「いい加減にしてもらいたんだがな…町で騒ぎを起こして、今度は障害未遂事件か」

「我々も暇じゃないんだ。これ以上問題を起こさないでくれ」

「違う僕は…」

「はいはい、アンタの言う言葉を誰が信じるんだ。借金取りに負われて金も返せないんだろ」

「大人として最低限のルールは守れよ」


僕の話に全く耳を貸さない連中。
何故誰も僕の話を真面に聞いてくれないんだ。


少し勢いに任せてしまっただけだ。
怪我をしたわけじゃない。

それに僕の方がずっと身分が上なのに。


「本当に爵位だけの貴族って迷惑だよな」


「まぁ、後一か月だろ」

「ああ、領地召し上げになるのは確実だろ」


他の騎士達が話しているのを耳にした。


領地召し上げだと?
そんなことをされたら僕達はどうなるんだ!


「姪を虐待して殺したんだろ」

「元妻に関しても、時期に保護協会から指導が入るだろうよ」

「保護協会だろ」


彼等の言う保護協会とは、家庭内で問題のある者が受ける制度だ。
貴族の場合余程の事がない限りこの制度を利用する事はない。

何故なら恥をかくからだ。
第三者に頼る事は我が家の恥を晒す事になる。


しかし何故…

アリアが申請できるはずがない。


「カスティージョも終わったな」

「今回の措置は強制的に行われるよな」

「通常、虐待の疑いがあっても注意程度だが、既に実害があるんじゃな…しかも別れた妻を無理矢理復縁させて再び虐待がある可能性がある場合」


ふざけるな!
僕が何時虐待をしたというんだ!


しかしこのままではまずい。
借金取りは毎日のように待ち伏せされている。


アリアがこのまま見つからなかったらどうなるか。


「クソ!どうしたらいいんだ…王都にいないはずはない!」


僕がこんに苦しんでいるのにどうしてアリアは僕の前に現れないんだ!


「全ておかしくなったのはアリアの所為だ。借金だってアリアが支払う義務がある。僕が何故払わないとダメなんだ」

薬だってアリアがもっとちゃんと書き記していれば…

いや、アリアが離縁に応じなければ良かったんだ。


そうだ、離縁したんだから慰謝料を実家に請求して借金もフリーシア家が支払うべきだと伝えればいい。


僕は悪くない。
全ては妻として出来損ないのアリアが悪い。


そう思って僕は酒場で愚痴り、噂を流した。


泣きながら僕に謝罪をして戻って来るだろうと思った。


なのにその一週間後。


「この度、貴方を訴えるとの事です」

「は?」

アリアの祖母が僕に名誉棄損で訴え、尚且つ慰謝料を求めて来たのだった。


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