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144当然の報い~エレナside
しおりを挟む拘束され身動きができないのにゴミムシはじたばたと暴れる。
「止めろ!何をする気だ」
「エレナ!貴様!」
ギャーギャーと煩いわ。
だから少し大人しくする為に鞭で叩いてやった。
「お黙り!侍女様とお呼び!」
ピシャッ!
「おお、カッコいいぞエレナ」
「ありがとうございます」
隣でバルト様は拍手をそながらボトルを取り出す。
「ごふぅ!やめ…ゲボゲボ!」
「ぐふぅ!」
口に液体を入れる。
別に毒ではない、ちょっと癖のある飲み物だ。
炭酸入りのね?
鼻にもたっぷり入れる当たらり中々の良い性格をしている。
「さぁ、たーんと飲め」
「バルト、お前は」
「とっとした暇つぶしだ。実験台の健康を確認する。ある程度元気じゃないと五回は治験ができないだろ」
「五回?」
一人きょとんとされる奥様。
梅毒を体に入れても一度で終わらせるわけじゃない。
軽度と重度を試すので最低五回は必要だわ。
「無駄に体力は合って、女を抱くのが大好きだものね?だから好きなだけ抱かせてあげる…ただし病気持ちの女を」
「この程度元気なら五回、梅毒にかかっても大丈夫だろ?最悪の場合もな?」
そう言うと馬鹿達は真っ青になって泣き出すけど許してあげない。
だってカスティージョ家で私を散々侮辱し奥様を蔑んだのだから。
「社交界では随分と好き勝手な事を言い、奥様の薬草を売ってポケットに入れていたようね?」
「あれは…その」
「他にも暴言を繰り返したのだからこの程度当然。むしろ生まれて初めて人の為に働けるのだから感謝なさい」
そう、何の役にも立たず人の迷惑にしかならない男達が治験に参加できるのだから感謝して欲しいわね!
「さぁ茶番はここまでにして始めようか」
「ええ」
バルト様が手を叩くと白衣を着た者達が囲む。
「あの、こちらの方達は」
「闇医者だ」
「へ?」
「通常の医師にはこの研究は刺激が強い。なんせ殺すよりも少し面倒だ。言うなればマッドサイエンティストを選んだ」
「「いやだぁぁぁ!」」
悲鳴を上げる連中に私は腹部を踏む。
「ぎゃああ!」
「静かになさい。じゃないと本当に殺すわよ…大丈夫よ?実験が終わればのお前達の顔より下を綺麗に整形して女にして娼館にぶち込んであげる」
「へ…」
何を呆けているのかしら?
「お前達好みの巨乳に綺麗にしてあげる。それで365日抱いてもらうのよ…嫌でしょうね?心は男なんだから。地獄よね」
「頼む!助けてくれ!なんでもするから」
「それだけは!」
今さら泣いて命乞いをするけど。
「ダメ」
私は即座に男の腕に麻酔を打つとそのまま気絶した。
背後で旦那様が鬼だと叫んでいたけど知らないわ。
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