義妹ばかりを溺愛して何もかも奪ったので縁を切らせていただきます。今さら寄生なんて許しません!

ユウ

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155曖昧な関係

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迷うことなくマヤが告げたのは…


「ご友人は未だに関係をはきっきりさせていません」

「え?」

「離縁しても関係をズルズル引きずっている状況なら尚の事…関係を終わらせる方が良いかと」

「それは…」

「法律で夫を亡くした後に夫の親族との関係を断つ方はいます」


法律上では存在する。
極端な言い方になるけど夫亡き後に親族が財産分与の事で揉めたり。
子供がいる場合は問題となる。


夫がいない状態で義母が接触してきて脅迫に近しい真似をするパターンもないわけではない。
その為、国が定めた制度があるのだ。


「そのご友人は離縁した後に元義実家にちゃんと話をつけておられますか」


「ううん…」

「まぁ、話を聞かせていただきましたが真面な思考の持ち主ではありませんね。寄生虫に真面な言葉は通じません。ですが、はっきりと告げていないでしょう」

「そうね」


マヤの言う通りだ。
手紙でのやりとりをしたけど、ちゃんと話をつけていない。


「話をつけるのは和解の為ではありません。第三者を置いた後に、関係を終わらせる。それでも無理なら被害届を出す事が出来ます」

「それは…」

「裁判側の人間の立ち合いの元、そのご友人の元家族の方がいかに非常識で悪質な真似をしているか見せしめにする為です」


どんなに言っても話を聞かない。
ならば強行突破に出る方法を考えるべきだと言われてしまう。


でもそれが一番かもしれない。


「奥様、優しいだけではなりませんわ」

「え?」

「その優しさは甘さです。奥様の長所でもあり短所です」


ぎゅうっと私の手を握ってくれたマヤ。


…というか。


「気づいていたの?」

「ええ」

何と言う事だ。
マヤは友人と言う例で話したのに最初からお見通しだったなんて。


「奥様は解りやすい方ですもの」


「面目ない」

「どうかそのような事をおっしゃらないでくださいませ」


マヤは何処までも優しい目をしていた。
ジョイルに似た表情で私を慰めてくれた。


なんだか本当に情けないな。


「私はそんな奥様が大好きです」

「うん、私もマヤの事大好き」

「ですが、優しいだけではいけませんわ。特に男は甘やかしてはなりません」

「え…うん」

何でいきなりそんな話に?


「奥様、領民への優しさは素晴らしいですわ。ですが男は別。優しくすれば調子に乗りますので」


何だろう?
拳を突き上げる仕草がエレナに似ているのは気のせいかな?

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