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167証言
その日内に私は関係者に協力を頼み尚且つ王都内の商業ギルドに連絡を入れた。
勿論懇意にしているプリメーラ商会は探偵業もしているので当時の情報を入手するのは簡単だった。
「証拠は揃えました」
「映像も…見るに堪えないのですが」
早々に奥様も協力をしてくださり、映像を見せて貰った。
「これは…」
見せられた映像には、想像を絶するものだった。
「酷い…酷すぎる」
「ガラの悪いゴロツキと一緒にジョイル様に暴行を」
口論を繰り返しながらジョイルを暴行し、騒ぎを聞きつけた御者が人を呼んだ所で逃げている。
「あの男ですね」
「ええ、映像にしっかり出ているな」
他にも聞き込みを頼んだジョナの話町で聞き込みをしてもらったけど、彼である事は間違いなかった。
突発的に起こした犯行かと思ったけど…
「ジョイル様が最近慈善事業の為に通っている孤児院に妙な男が出入りしている証言を得ました」
「確信犯…計画的な犯行と言う事ね」
「ですが手口が余りにも幼稚で行き当たりばったりです」
様々な証言を元にして気づいたのは、ジョイルに不満を持つ連中を集めている事。
そして計画的にジョイルが通う施設に忍び込んでいた。
ただし最初から殺意はあったか定かではない。
「ここ二か月ほど接触をしていたとか」
「接触ですって?」
「私の失態だ。アリアが妊娠中だった頃にジョイルが度々邸を空けることが多かった。おそらく援助している施設との間にトラブルがあったのだろう」
「エレンディス様、本当ですか」
「ああ、最近は慈善事業であくどい商売をしている連中が増えている。その調査もジョイルがしていたんだ…護衛を常につけていたのだが」
「調査の為に護衛を…」
何が起きているのか背景を探る必要がある。
その背景を調べ上げて協力者も罰する為にも。
「奥様、あの屑男はどうしますか」
「そうですわ。ジョイル様にこのような」
「すぐに執事連盟に連絡なさい。彼等にも協力を求めなさい」
ジョイルは執事業界でも有名だった。
執事研修学校でも有名なだった。
教える立場で何人もの執事を世に送り出しているので協力してくれるはずだわ。
「対価が必要ならこの際、かまわないわ」
「奥様…」
「ジョイルは元執事であり、世話係でもあったはずよ。そのジョイルにこんな非道な真似許せない」
ある意味この暴行はあの親子よりもずっと惨い仕打ちだわ。
「幼い頃から面倒を見てくれた使用人に…人間じゃない」
もしかしたら死んでいたかもしれないのよ。
絶対に許せない!
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