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168不正と集う執事達
私達は協力者を集める傍らで、とある施設に関して調べて貰っていた。
「最近、とある施設だけが食料の援助が増えています」
「孤児院では三か月に一度同じ量だけの小麦粉や肉、魚の援助をしておりましたが。ある施設だけ増えているようです」
「ジョイル様は不信感を抱いたのでは?」
ジョイルが通っている孤児院をしたベると一部、食料が足りない相談を受けていた事に気づく。
最初は快く了承していたそうだが日に日に増えて行く一方で、ジョイルは渋り出し揉め事になったということだ。
「マヤに調べさせましたが、倉庫に食料を隠しているのを見つけたようで」
「成程、不正に気付いたのね」
食料の援助は決まっている。
だけど少ないと届け出を出して呼びに貰いその食料を売っていたのね。
お金じゃないなら安全だと思った私が馬鹿だった。
ジョイルの事だから援助している小麦粉は質の良い物だった。
子供達に少しでも栄養をつけて欲しくて。
成長期の子供達に少しでもお腹がいっぱいになるようにとジョイルは考えていた。
教材だって無償で寄付していた。
お金じゃないから売れる物に目を付けたのかもしれない。
「金の流れをすべて把握し、売った証拠品を押収する必要があるな」
「バルト様」
「本当にな?俺の計画を踏みつぶしてくれるとは…来年から祖国でも寄付は小麦粉にしたのにこんな問題が噂になれば最悪だ。まぁ、ある程度の調査はするが…」
ジョイルの功績を高く評価していたので許せないのでしょうね。
「お話し中失礼します」
「エレナ?」
「執事連盟の方々に、執事研修学校の校長が面会を望まれています」
約束も無しに面会を望むという事は、今回の暴行事件は大問なのか。
それともジョイル個人の事か。
とにかく急いで準備をする事にした。
「お待たせしました」
「この度はご無礼を」
ずらりと団体さんが控えている。
その半分以上は執事の銀バッチをつけている。
「皆さんは…」
「ここにいる者はジョイル殿の直弟子です」
「私達はジョイル先生の生徒です」
「暴行事件を聞きはせ参じました」
燕尾服に紋章が刻まれている。
執事と言っても仕える貴族により与えられる称号も地位も異なる。
「随分と遠方から来られたのでは…」
「ジョイル先生の大事の時に動かないでどうします」
「どうか私達にも協力させてください」
本来なら仕える家の問題もあって難しいのに。
ジョイルの人柄なのかもしれないわ。
だけど断る手はない。
決して傷つけてはいけない人を傷つけたのだからその報いは受けてもらわないと。
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