義妹ばかりを溺愛して何もかも奪ったので縁を切らせていただきます。今さら寄生なんて許しません!

ユウ

文字の大きさ
176 / 196

176逃亡の果て~エセルバートside④




仲間は僕を置いて逃げていく。
そんな中役人が現れ僕に詰め寄った。


「シスター!はやくジョイル殿を」

「はい!」


何でこんな大袈裟な事を。
ぞろぞろと人が集まり、関係ない連中は口々に僕を悪者扱いをした。


「これは犯罪です」

「なんて真似を。急いでハイアット家に!このままではジョイル様が殺されるわ」


「待て!」


冗談じゃない。
僕はジョイルに少しかっとなっただけ殺意は一切ないのに何でこんな事を言われないとダメなんだ?


「皆さん!離れてください…警備隊の方が到着するまで女子供は近づいてはなりません」

一人弁護士らしき男が現れた。


「危害を加えられる可能性が」

「ふざけるな!僕は…」


そんな中、警備隊が本当に来てしまった。
これでは本当に捕まるではないか!


この時僕は捕まってしまったら終わりだ。
あの時の事を思い出す。


冤罪で捕まり厳し取り調べと言う名の尋問を受けた事を。


「逃げるな!」

「邪魔だ!」

僕は傍にいた子供を突き飛ばし、傍に止まっている馬車に目を付けた」


「どけ!」

「わぁぁ!」


古臭い馬車だがこの際文句は言っていられなかった。


逃げなくては…

僕が悪いわけではないのに逃げなくてはならないのは不快だがとりあえず仲間と合流しよう。

そして誤解を解いてもらおうと思った。


しかし。


「お前は今日でクビだ!なんて事をしてくれたんだ」

「寄付金を払わせろと言ったが、殺せとは言ってない…お前は追放だ」


「待ってくれ!じゃあ僕の給金は」

「そんなものあるか!おかげで俺達まで罰せられる」


そんな時だった。


「ここだな!詐欺集団のアジトは」


「今から家宅調査を行う!」


いきなり表れた役人らしき男達に見覚えがある。


「またお前か」

「何で執行人が!」


以前、僕の邸荒らした執行人が何故いるんだ。


「まさか詐欺集団の仲間だったとは」

「違う…僕は」


「牢屋で弁解するんだな。ここにいる詐欺集団は殺人ギリギリの罪人だ。お前もその仲間ならば同罪だ」

「殺人だと‥」


そんな話聞いていない。
僕はそんな話は一切聞いてないのに。


「わぁぁぁ!」

「逃げたぞ!」

「追うんだ!」


こんな所で捕まってたまるか!
僕は無実だ。

そう、関係ないと思ったが。
その日に三日後、僕は王都内でお尋ね者となり身を隠す生活を強いられる事となった。


感想 481

あなたにおすすめの小説

婚約者を病弱な妹に譲れと言われた夜、冷徹公爵が「では君は私がもらう」と手を差し伸べてくれました

ゆぷしろん
恋愛
伯爵令嬢リネットは、長年支えてきた婚約者エドガーを、病弱な妹ミレイユに譲るよう家族から一方的に命じられる。領地運営の書類作成や商会との交渉までこなし、婚約者を陰で支えてきたにもかかわらず、その働きはすべて当然のように奪われてきたのだ。 失意の中で婚約解消を受け入れたリネットの前に現れたのは、“冷徹公爵”と噂される王弟アシュレイ・クロフォード。 彼はリネットの才覚を見抜き、「では君は私がもらう」と告げて、公爵領へ迎え入れる。 ようやく自分の能力を正当に認められる場所を得たリネットは、北方公爵領で筆頭補佐官として活躍し始める。一方、彼女を失った元婚約者と家族は、次第に行き詰まっていき――。 これは、搾取され続けた令嬢が、自分の価値を認めてくれる人と出会い、後悔する者たちを置き去りにして幸せを掴む物語。

『婚約破棄してくださって、心から感謝いたしますわ 〜殿下は生理的に無理でしたので、第二王子殿下と幸せになります〜

富士山麓
恋愛
公爵令嬢ナタリア・アイゼンシュタインは、卒業夜会の場で王太子から婚約破棄を言い渡される。 隣に立っていたのは、“真実の愛”だと庇われる男爵令嬢。 大勢の貴族たちが固唾を呑んで見守る中、ナタリアは泣き崩れるどころか、にこやかにこう言い放った。 「婚約破棄してくださって、心から感謝いたしますわ」 実はナタリアにとって、その婚約は我慢と気苦労の連続だった。 王太子の未熟さを陰で支え、完璧な婚約者を演じ続けてきた彼女は、婚約破棄をきっかけにようやく本音で生きることを決める。 すると次第に明らかになっていく。 王太子の周囲がうまく回っていたのは、誰のおかげだったのか。 “可愛らしい新しい婚約者”では務まらないものが、どれほど多かったのか。 そして、そんなナタリアの本当の価値に気づいたのは、皮肉屋で食えない第二王子カイルヴェルトだった――。 毒舌だけれど筋が通っていて、容赦がないのに凛として美しい。 婚約破棄から始まるのは、泣いて耐えるだけの恋ではない。 言葉でも生き方でも勝ち切る公爵令嬢が、失った婚約の先で本当の幸せをつかむ、痛快ざまあ恋愛物語。

「姉なんだから妹に従え」と命じる両親。でも、その妹、お父様の子じゃありませんよ?

恋せよ恋
恋愛
「姉なんだから、妹に譲りなさい」 その言葉で婚約者も居場所も奪われた。 でもお父様、お母様。 私に押し付けたその妹、実は不義の子ですよね? 狂った愛の箱庭で虐げられた伯爵令嬢が、 真実という名の火を放ち、自由を掴み取る物語。 🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。 🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。 🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。 🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。 🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!

「婚約破棄されたので、辺境伯と結婚しました。元婚約者が夫の騎士団に入ってきたのは、私のせいではありません」

まさき
恋愛
下級貴族の娘ルイーゼは、婚約者のヴィクターに「君では釣り合わない」と告げられ、婚約を破棄された。相手は王都でも評判の高位貴族令嬢。逆らう言葉も、泣く気力も、持てなかった。 一週間後、北の辺境を治めるダリウス・アッシュフォード伯爵から縁談が届く。辺境は寒く、戦場に近く、貴族令嬢が好んで嫁ぐ場所ではない。だからこそ断られ続けていたのだと、仲介者は言った。 ルイーゼは承諾した。実家にいても未来はない。どうせなら、役に立てる場所がいい。 辺境に着いてわかったのは、領地が荒れているということ。帳簿は三年放置され、薬草の在庫管理は存在せず、領民との信頼関係も薄かった。ルイーゼは黙って働いた。夫のダリウスは口数が少なかったが、妻の仕事を否定しなかった。 それだけで、十分だと思っていた。 半年が経った秋。王都騎士団の増員に伴い、辺境伯騎士団にも志願者が来た。その中に、見知った顔があった。 ヴィクター・レインズ。かつての婚約者。 そして今は、夫の部下になろうとしている男。 ルイーゼは特に何も感じなかった。 ただ、彼の顔が見る見る青ざめていくのを、静かに眺めた。

あら?幼馴染との真実の愛が大事だったのではありませんでしたっけ???

睡蓮
恋愛
王宮に仕える身分であるザルバは、自身の婚約者としてユフィーレアとの関係を選んだ。しかし彼は後に、幼馴染であるアナとの関係に夢中になってしまい、それを真実の愛だと言い張ってユフィーレアの事を婚約破棄してしまう。それですべては丸く収まると考えていたザルバだったものの、実はユフィーレアは時の第一王子であるユーグレンと接点があり、婚約破棄を王宮に対する大いなる罪であると突き付けられることとなり…。

さよなら、お門違い

クラム
恋愛
「君は健康だからいいよね」結婚記念日、夫は病弱(自称)な幼馴染を優先し、私を捨て置いた。侯爵令嬢エルナは決意する。この国を支える魔導結界、財政管理、屋敷の全実務――すべてを投げ出し、私の価値を正しく評価する場所へ行くと。鍵を折った瞬間、崩壊は始まった。今さら愛している? お門違いも甚だしいですわ。

「病弱な従妹に思いやりがない」? 婚約者様、それが私に何の関係が?

さんけい
恋愛
(4/27完結予定) 婚約者リチャードは、約束のたびに「病弱な従妹エミリーが」と言ってイブリンを後回しにした。最初は思いやりだと信じていた。だが、それが一度や二度ではなく、婚約者としての敬意も誠実さも踏みにじられ続けた末、イブリンはついに婚約の継続を拒む。 ところが、事はただの婚約破棄では終わらなかった。 弱々しく見える従妹エミリーは、どうにも“ただ可哀想なだけの娘”ではない。人によって態度を変え、相手の良心につけ込み、じわじわと人間関係を侵していくその姿に、イブリンの家族は次第に違和感を強めていく。やがてその違和感は、婚約者個人の未熟さだけでなく、相手の家そのものが抱える歪みへとつながっていき――。 家族に守られながら婚約解消へ進むヒロインと、見えているのに見誤り続けた婚約者。 そして“病弱な従妹”の奥に潜んでいたものとは。 婚約破棄から始まる、じわりと不穏で、最後にはきっちり決着する人間ドラマ。 全66回。予約投稿済みです。(4/13回数を変更しました) 6時と17時に更新致します。

悪夢から目覚めたわたしは、気付かないふりをやめることにしました。

ふまさ
恋愛
 ある日、オリヴィアは夢を見た。婚約者のデイルが、義妹のグレースを好きだと言い、グレースも、デイルが好きだったと打ち明けられる夢。  さらに怪我を負い、命の灯火が消えようとするオリヴィアを、家族も婚約者も、誰も助けようとしない悪夢から目覚めたオリヴィアは、思ってしまった。  ──これはただの悪夢ではなく、正夢ではないか、と。