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176逃亡の果て~エセルバートside④
仲間は僕を置いて逃げていく。
そんな中役人が現れ僕に詰め寄った。
「シスター!はやくジョイル殿を」
「はい!」
何でこんな大袈裟な事を。
ぞろぞろと人が集まり、関係ない連中は口々に僕を悪者扱いをした。
「これは犯罪です」
「なんて真似を。急いでハイアット家に!このままではジョイル様が殺されるわ」
「待て!」
冗談じゃない。
僕はジョイルに少しかっとなっただけ殺意は一切ないのに何でこんな事を言われないとダメなんだ?
「皆さん!離れてください…警備隊の方が到着するまで女子供は近づいてはなりません」
一人弁護士らしき男が現れた。
「危害を加えられる可能性が」
「ふざけるな!僕は…」
そんな中、警備隊が本当に来てしまった。
これでは本当に捕まるではないか!
この時僕は捕まってしまったら終わりだ。
あの時の事を思い出す。
冤罪で捕まり厳し取り調べと言う名の尋問を受けた事を。
「逃げるな!」
「邪魔だ!」
僕は傍にいた子供を突き飛ばし、傍に止まっている馬車に目を付けた」
「どけ!」
「わぁぁ!」
古臭い馬車だがこの際文句は言っていられなかった。
逃げなくては…
僕が悪いわけではないのに逃げなくてはならないのは不快だがとりあえず仲間と合流しよう。
そして誤解を解いてもらおうと思った。
しかし。
「お前は今日でクビだ!なんて事をしてくれたんだ」
「寄付金を払わせろと言ったが、殺せとは言ってない…お前は追放だ」
「待ってくれ!じゃあ僕の給金は」
「そんなものあるか!おかげで俺達まで罰せられる」
そんな時だった。
「ここだな!詐欺集団のアジトは」
「今から家宅調査を行う!」
いきなり表れた役人らしき男達に見覚えがある。
「またお前か」
「何で執行人が!」
以前、僕の邸荒らした執行人が何故いるんだ。
「まさか詐欺集団の仲間だったとは」
「違う…僕は」
「牢屋で弁解するんだな。ここにいる詐欺集団は殺人ギリギリの罪人だ。お前もその仲間ならば同罪だ」
「殺人だと‥」
そんな話聞いていない。
僕はそんな話は一切聞いてないのに。
「わぁぁぁ!」
「逃げたぞ!」
「追うんだ!」
こんな所で捕まってたまるか!
僕は無実だ。
そう、関係ないと思ったが。
その日に三日後、僕は王都内でお尋ね者となり身を隠す生活を強いられる事となった。
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