地獄の沙汰も慈愛次第!婚約者は姉を溺愛したので私は真実の愛を貫きます!

ユウ

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第三章時を超えた想い!純白の絆が奇跡を生む!

61賢者体質






風の精霊王の問いかけにディアナは告げた。



「おっしゃる通りです」


恥も外聞もなくあっさりと言ってのけた。


「私は国にも政治にも王家にも興味がありません」

「ほぉ?」

「私は王族、貴族が嫌いなのではありません。関心がないのだと思います」


嫌いと言えるほどの関心も執着もない。
ある意味貴族令嬢失格と言えるが、王家に忠誠を尽くすなんて言えないのだ。


「ならば何故ここまで必死になる。自己犠牲をしてまで」

「私は国に愛する人がいます。逆に愛する人がいないなら国などどうでもいいかもしれません…いいえ、関心はないと思います」


嘘偽りのない言葉だった。
前世を思い出す前からディアナはこの世界に執着心が薄かった。
もしかしたら生きることに執着もなかったかもしれないが、この世界にディアナを留めたのは小人達を始めとする彼らにルクティアやルーカス。


そして王族の心ある者達や友人だ。


「王家を守りたいのではありません。守りたい方が王家の方だっただけ。大好きな人が貴族だったから」


国を守り、王家を守ることが愛する人を守ることに繋がっているのだから。


「この地を愛する私の小さな家族が悲しみます」

大地そのものが存在である地の精霊、森の妖精達。
彼らの一部を傷つけるような真似をしたくないのだから。


「ふっ…愉快な」

「え?」


「賢者とはそういうものよな。己の研究に心血を注ぎながらも富も名声も忠義もない」


風の精霊王は笑みを浮かべる。


「大賢者はその代表ともいえるだろう。あれも国にも政治にもまるで興味がなかった。国が滅んでも関心を持たぬ者だった」


「えっ…でも」


「ああ、そうじゃ。あれがウィステリアを守ったのは伴侶がウィステリアの貴族であったからだ。その国に愛しい者達が生きているからだ…故に時の権力者に脅迫したのだ」


「きょーはく…」


「万一愛しい者達に手を出せば神殿で首をつって末代まで国を呪ってやると」


(そんな人だったの!)



誰からも尊敬され敬われる賢者様は実は周りに一切の執着心がなかった。
あるのは身近な人間だけだったということ。


「歴代の賢者も同じじゃ。政治に興味がない。王家に無理やり繋ぎ止められるぐらいなら潔く死を選ぶ。時には精霊と縁を結んだものは人としての生き方を捨てたりとな」


「えっ!」

「どんな強大な権力にも屈することはない。ある意味扱いに困るのじゃ」



愉快そうに笑う風の精霊王はディアナを見て告げた。


「そなたは大賢者そっくりじゃ!さすが大賢者の生まれ変わえりよの!」

「は?」



驚愕の事実だった。



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