所詮は他人事と言われたので他人になります!婚約者も親友も見捨てることにした私は好きに生きます!

ユウ

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86干ばつ問題

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カリスタ王国は常夏の国と言われるだけあって、気候が高い。
夏の期間が長いが、ちゃんと四季はある。

ただティメリア王国程の貴族の生活ぶりは派手ではない。
けれど、決して貧しい国ではない。

その理由は、女王陛下が貧しい国に援助したり慈善活動を活発に行っているからだ。
また、よその国の争いごとにまったく介入しないようにしているのだ。

その為、不足している物資は多く。
ここ数年は日照りが多く困っているとのことだけど。


「伐採の方法が芳しくないのではありませんか」

「後は干ばつの対策ですかね」


私とステラは早急に対処しべき点を絞った。
ただし私達が直接行うのは角が立つのでお祖父さまにそれとなくお願いしたのだが。


何を間違えたのか…


その調査に同行していたのだけど。
何故かその場に女王陛下が作業服をしていらした。

そう、泥だらけになってだ。


「初めまして、私はこの調査団の団長兼女王のローゼマリーです」

「はい?」

兼って何?
王の役職はついでみたいな言い方をされたんだけど。

「あの…女王陛下」

「いやん、本当に堅苦しいわぁ」

「あの…」


想像していた方と随分違うな。
しかも若い。


見た目ではなく中身がということだ。
なんというか、乙女的な。



「陛下、相変わらずキャピキャピですな」

「いやぁだ!おじ様ったら!今は無礼講なんだから!公の場はちゃーんと弁えているわ。だってお姉様がこわいんだもの!」


カリスタ王国の事情はよくわからない。

でも過去の動乱の時代以降は、戦争は起きていない。


…というか敵国が攻めてくる前に退却したり、戦争を仕掛けるということもないそうだ。


「叔母上、二人とも固まっていますよ」

「あら?どうなさったの?」


「何でもありません」

あるチャーショックが否めないのだけど、できるだけ早くなれる必要がある。


「リゼ様、王家の方は皆さん同じなのでしょうか」


「ステラ、間違った知識は身を滅ぼすわ」

決して悪いとは言わない。

だけど国のトップが皆同じだと思ってしまっているわ。
後で訂正をしないと。


「それにしてもレグルスにこんなに可愛らしい方がいたしたなんて。お姉さまも意地悪だわ」

「叔母上…」

「しかもシャルお姉様のご息女なんて素敵!」


本当にお母様はこの国でどんな役割を担っていたんだろうか。
聖女のような人だと聞くけど、聖女とは象徴的なものなのだけど。

後で図書館で調べてみよう。



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