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生まれた時から違和感を感じたことはない。
当たり前のように一緒に生活したドワーフ達やコロポックル。
両親は体が小さいだけだと言われ、特に気にしなかった。
むしろ体が小さいの小さな手から生み出される物は私達にとって必要不可欠な品だった。
私が愛用している杖は私が生まれた時にお爺ちゃん達が作ってくれたものだ。
十年前に折れてしまったけど、女神の干渉を受けた時にあの杖がなかったらシシィ様を救えなかっただろうし、私の命を守ってくれたのだから。
きっと私が知るよりもずっと彼らに守られてきたのだろう。
彼らとはずっと縁があるからこそ、今の縁があるのかと納得した。
「姫よ。過去の縁があれど、今日まで続いたのは歴代の白の魔導士との縁をしっかり結んだからじゃ。先祖だけの縁ではない」
「はい…」
「そなたのご両親は本当に素晴らしい方達だったのじゃ‥‥故にそなたの国の連中を殺してやりたい気分じゃ」
「え!」
優しかったお爺ちゃんの顔が悪魔になった。
いうなればサンタさんが角を生やしてベルゼバブになってしまったかのようだ。
「散々ドワーフに世話になりながらドワーフが愛してやまない白の魔導士の末裔に対する所業。許し難し」
まずいまずい!
小人族は攻撃魔法が強くないけど、地の精霊の加護を持つ。
人間が受ける加護とは異なり、大地に影響を与えることができると聞いた。
それはすなわ豊穣の加護を奪うこともできるのだ。
人間が受ける豊穣の加護は植物を活性化させ豊かにするもの。
けれど、精霊の場合は植物を凶暴化して、食虫植物を作り出し人間を襲うこともできす。
人間の国の豊穣を奪うこともできるのだ。
「そなたの祖先は憎しみの感情で力を使わないで欲しいと懇願していたからこそ我慢しておるが」
「そうですか」
安堵した。
そうよね?
相手は精霊様でもあるのだから。
人間のように欲望に忠実な生き物ではないのだから。
「姫よ。帝国にしばらく滞在するならこれを」
「これは?」
「ノームランドのフリーパスじゃ」
「フリーパス」
まるでアトラクションのテーマパークのようだな。
「通常、人間がノームのギルドに入る際はまずはギルドに金貨10枚を支払い、その後に仲介に金貨30枚を支払い、その後に適性検査を受けた後にギルドに入り工房に入ることが許される」
「…エグイ」
そんなにお金を払うの?
「ドワーフの剣等も同様じゃ!これは帝国だけではない」
知らなかった。
セレンティア王国ではドワーフに直接会うことはないけど人から人の手に渡り武器を売買する。
ただし、ドワーフの純潔種じゃないけど。
「ドワーフの手でつくられた品は耳かきでも金30枚は支払われる」
「…魔法の杖は」
「中級貴族が一生働かなくとも裕福に暮らせるの?」
まずい。
十年前に壊れた杖って、そんなに価値があったの?
無知とはなんと恐ろしいのか。
「まぁFランクの鉱石を使って高値で売りつけているが…」
「いいんですか」
「Fランクと言えど人間が作るよりもずっと頑丈じゃ。人間に売る時の相場になる」
どんだけ人間が嫌いなの!
そして帝国の人よ。
過去に彼らに何をしたのか気になるな!
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