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69病は気から
病は気からとはよく言ったもので。
ストレスを溜めれば体を壊すけど、その逆もしかりと思っている。
でもね、限度がある。
「リネット様!次はこれを着てくださいな」
「はっ…はい」
現在私はストレスでダウンしそうだ。
精神的に疲れた。
「キャー!こちらも素敵だわ」
「叔母上、お元気ですね」
「ああ…何時もなら微熱があるだが」
体が弱いって嘘だろうと言いたい。
かれこれ三時間も着せ替え人形にされている。
その間立ちっぱなしなのに。
普段は座っているか、ベッドに横になっているかの二つなのに、何で元気なのか。
「叔母上は歩けないと思ってました」
「二週間前までは車椅子だったぞ」
「は?」
「正確には、リネット姫が意識を取り戻したあたりからか」
いくら何でも無理があるだろ。
三年前に女神の呪いを受けたと鑑定されたとして、それ以降精神的に病んで、体力も衰えたと聞く。
あれ?
でもさっきお茶の時にスコーンを食べてビスケットを食べた後にアップルパイを食べていたような。
「メープル」
「補足しますと、病人が食べる量ではありません」
毒物が入っていたお菓子は処分した後に私が領地から持って来たお菓子を用意した。
その他はメープルのお手製のスコーンにキッシュにアップルパイを用意して食べたのだけど。
「一日に必要最低限の栄養は取っておられます」
「侯爵夫人は本当に病弱なのでしょうか?」
ジルがげんなりした表情で告げる。
「三時間も動き回るなんて…」
「大変です。旦那様」
「何だ?また何か見つけたのか」
レナが再び鑑定を行うと。
「侯爵夫人の体調を鑑定したのですが…」
「そんなこともできるんだ」
通常鑑定スキルって魔力や体力を見るものだと思っていたのだけど。
「幸福メーターがドンドン上昇しています」
「そんなメーターがあるの?」
何?
幸福メーターって。
セロトニン的なあれ?
三大幸福ホルモン的なもの?
「ミラーシャ。今日は本当に体調がいい…というか顔色がいいな」
「だって。この手でリネット様のドレスを選ぶのを楽しみにしていたのよ…体が弱いからウェディングドレスを選ぶのは雑念したけど」
「そうか。結婚式は延期になったから作り直してもいいんじゃないか?」
侯爵様。
なんて余計なことを!
そんなことを言ったらどうなるか分かるだろうに!
「そうね…そうだわ。私がデザインしたウェディングドレスを」
うっとりした表情に私は遠い目をした。
「叔父上…」
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「そうはいってもですね」
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