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116心からの願い
「ご主人のお望みのままに」
ただ静かに告げられたアルフの言葉に私は願った。
私は前世の記憶があるが、正直乙ゲーの世界には興味がない。
言い方は悪いがヒロインがどうなろうがどうでもいいし、恋愛がしたいなら勝手にしてくれと言いたい。
けれど、私を巻き込まないで欲しい。
同時に私の大切な人を巻き込んで恋愛ゲームをするなと言いたい。
「私は富も名声も興味がない」
「はい」
「貴族令嬢なんて合わないし、どっちかというと田舎暮らしが合ってる」
「存じております」
レオの事は大好きだ。
幼少期、人間の友達がいなかった私にとって初めてできた友達でもあり好きな人だ。
今でも彼が何で私を好きなのか理解不可能だ。
地味で美人でもない田舎娘の私を好む理由が分からない。
結界と治癒しかできない私は王都では無能で役立たずという位置は変わらない。
卑下するわけではない。
「私、本当は領地に引っ込んでいたい」
目立つのは苦手だし、本当は皆が言うような存在じゃない。
ご先祖様はすごくても私は違う。
「でも今はできないって分かっている。私がやるべきことも」
「ご主人…」
「だから、今はやるべきことをする。でも全部終わったら…」
領地に戻りたい。
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「アルフ…」
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「そんなぁぁぁ!」
感動した時間は二秒だ。
その二秒の感動を返して欲しい。
「お願いですご主人!チャム缶を!ジャーキーを奪うなど、まるで肉のない骨付き肉ではありませんか!世のワンコは肉がすべてです!」
「ベジタリアンに展開したらいいじゃない」
「肉無しの生活なんて考えられません!」
アルフが欲しいのは私のお世話じゃないのか?
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