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120究極の選択~レオナルドside④
しおりを挟む私はベルシュタイン家の嫡男であるが、公爵の地位に執着はない。
国を守る立場にあり、リシウス様の側近であることを誇りに思うが、絶対に公爵家の跡継ぎにならなければならない理由はないのだから。
…というかだ。
エリザベートが元第二王子のグレゴリー殿下との婚約が破棄となった今。
状況が変わっている。
「メープル。我が家は公爵筆頭家であるが、その地位を近い内に返上することになる」
「えっ…」
「どういうことですかレオナルド様」
このことはまだレナの耳にも入れていない。
だが、以前から決めていたことだと父に知らされた。
「ベルシュタイン家は建国前からある家柄だ」
「はい…」
「故に、一部の貴族が王家を、国を乗っ取ると現在王都で噂が流れれいる」
「「はぁ?」」
本当に馬鹿な事だ。
我が公爵家は出世に興味はない。
公爵の地位だって望んで得たわけではない。
現国王陛下にとっては信頼できる貴族があまりにも少ないからだ。
同時にどの派閥も属さず私利私欲の為に動かないと言う理由もあって我が家が重宝されていた。
だが実際は王族からの重宝も邪魔なものでしかない。
父はあの通り考えるよりも行動で、母も社交界に出ることはあまりよく思っていない。
国が赤字なのを打開策すべく走り回っている。
改革をする方が好きな人だから王宮に留まることを良しとしないのだから。
「大きすぎる力は災いを呼ぶ。今回の一件でも両親は慎重に動いている」
「元々名誉や出世に重きを置く方ではありませんでしたが」
「それからもう一つ。私は跡継ぎから離れることになる」
「何を…」
まぁ驚くだろうな。
嫡男である私が跡継ぎになるのが当然だと思っていたのだろうから。
私もそのつもりでこれまで勤めて来た。
だが、今の社交界を返る為に考えていたことがある。
男だから跡継ぎになる。
女性だから跡継ぎになるべきではない。
この間違った常識を壊さなくてはならない。
我が国でも女性が爵位を賜った例はある。
母が良い例だ。
「私は、エリザベートに跡継ぎの座を譲ろうと思っている」
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