乙女ゲームの悪役令嬢の兄の婚約者に転生しましたが傷物になったので退場を希望します!

ユウ

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121究極の選択~レオナルドside⑤




事の発端はエリザベートから届いた一通の手紙だった。
手紙の内容には、グレゴリー様の側近達がこの度の騒動に関して異議申し立てをしていることだ。


内容は聞くに堪えないものだ。
リネットを悪役に仕立て上げて自分達は被害者だと言いたい放題。


グレゴリーの側近の一人で、王立騎士団に所属する伯爵令息はリネットに直接手を出した者だ。
その者は以前からあの女シャルロットと距離が近すぎて、色々噂が流れていた。


婚約者をエスコートする場でも堂々とあの女をエスコートして、見せつけるように婚約者を侮辱したのは有名な話だ。


セレンディア王国一の商人貴族、スカーレット・メルクリース子爵令嬢。
弱い十歳にして、賢者の卵とも言われる程の聡明であり、赤字続きの領地を発展させている。

常夏の領地をバカンスの領地に発展させ、作物ができにくい領地をも金に買える程の才は偉大なる大錬金術士の生まれ変わりだとも言わしめたほどだ。


服飾店で財を成した後に宝石商も営むやり手だ。
メルクリース家は資産家であるが、根っからの商売気質を持っている。


その為、忠誠心だけでは食べていけないことを重視している。
その商売人の考えを普段から否定的だったあの男はか弱く守ってあげたくなる女性が好みらしい。


それがあの女というわけだ。
事あるごとに、公の場で婚約者を下げて、他の女を持ち上げている。


その癖送り迎えの馬車や、アクセサリーなどは婚約者の営む店から購入させている。
そのお金喉どころはスカーレット嬢の実家からだと言う調べもついている。


どんな神経をしているんだ。
反対に伯爵家の嫡男という立場にありながらも、己の剣技の腕を誇って傲慢な性格がある男だ。

その所為か女性はああだこうだと決めつけ、男を立てない女は問題だという古すぎる考えを持つ故に社交界では女性にあまり好かれていない。


聖女の騎士になれたことを自慢して周り、尚且つ悪気がないからと言ってあの女に婚約者を奪われた令嬢にも魅力がないから悪い、嫉妬など論外だと言って自分は正しいと正義感を振りかざしているそうだ。


その態度により、次男が反旗を翻したそうだ。
結果、スカーレット嬢との婚約は白紙になり代わりに次男が婚約者となったそうだ。


婚約破棄も考えられたが、婚約破棄は被害者側も外聞が悪いからだ。
スカーレット嬢は伯爵家に恩を売る形を取りながらもは伯爵家との関係を保つ方法を選んだのだが。


問題はそこで終わらなかった。


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