乙女ゲームの悪役令嬢の兄の婚約者に転生しましたが傷物になったので退場を希望します!

ユウ

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126暴露さる本

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小公女シシィの発行部数は既に例の真実の愛を描いた物語を上回り、今度は新たな愛の物語が発行された。


タイトルは…


「金持ち妻と貧乏夫…すごいタイトルね」

「ああ、内容は見るまでもない」

それでも読んでしまうのよね。
内容は例の真実の愛の物語とは逆で、悪役令嬢が主人公だ。

政略結婚でありながらも、婚約者と良好な関係を築こうと葛藤する主人公。
しかし相手は一国の王子ゆえに婚約者を対等に見ているわけではない。

王子は婚約者とは幼馴染で婚約者というよりも家族に近いしい思いを抱いていた。
その為、婚約者にたよりきっていた。

そんなある日、王子は下町で一人の少女に出会い恋をする。
婚約者がいる身で本来は許されないが、この王子、頭がお花畑だった。


あろうことにも婚約者に運命の相手を見つけたと告げ婚約を解消し尚且つその平民の娘を元婚約者の容姿に迎えて欲しいと言うのだ。


「ありえない…絶対にないわ」

「どんな神経をしているんだ。信じの愛ではなく不倫の愛だろ」

「前のロマンス小説も似たようなものだったけど…こっちの方がえぐいわ」


王子の暴走は更に続く。
平民の少女に王太子妃が務まるはずもない。

ならば代わりに公務をしてくれる存在がいればいい。

王子は自分の側近と元婚約者を婚約させることを決める。
相手は男爵家の三男だ。

普通にありえないが、王子は勘違い野郎で、己が幸せならば元婚約者である令嬢は幸せだと思い込んでいる。


「ありえな…いや、何処かで聞いたことがある話だな」

「はい?」


「確か、似たような境遇の令嬢が…」


「まさか…」


これもフィクションじゃなくて実話?


「思い出した、エリザベートの友人で伯爵家のご令嬢だ。なんでも跡継ぎでありながら婚約者の妹を身籠らせて婚約解消になったのだが…公務がまるでできないので姉に領地代行の仕事をさせようとしたとか」


「ありえない…絶対にありえないわ」


「なんとも馬鹿な男が多いですね。ある意味暴露本ですね」


メープルの目が死んでいる。
もう読むのは止めた方がいいと思ったけどまだ読むんだ?

「実在の方はどうなったのでしょうか?」

「ああ、結果的にその令嬢は出て行った…護衛騎士と一緒に平民になって子宝にも恵まれたそうだ」


「そのあたりは小説と真逆なのね」


この小説では隣国の皇太子殿下に望まれ、愛のある結婚をしたとされている。
ただその後が大問題だった。


国を裏切った逆賊呼ばわりをされることになるのだ。
ただ王子は元婚約者が騙されているのだと思い再び復縁を望み、運命の相手は使えないので側妃になるなどといったそうだ。


結果、王子は当然の報いを受け。
廃嫡となり、主人公はハッピーエンドになることになった。



でも、現実なら国は沈むわね。


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