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148悪趣味な杖
思えば私は前世で沢山の犬のお世話をすることはあっても部屋に入れる犬はアルフだけだった。
立派な犬小屋が外になるのに何故か私のベッドのど真ん中を占領し、食事の時は何故か椅子にちょこんと座って存在感をアピール。
冬はこたつで温もりながら一緒にゲームという生活をして来た。
私の生活に常に一緒だったから他の犬達に嫉妬心を抱くことはなかったのかもしれない。
けど今は――。
『図々しいですよ!今すぐ消えなさい』
『シャー!』
『何が守護獣は自分がなる?笑わせないでください!私と主の愛は永遠です。破滅の主従関係です!』
いい加減このくだり面倒だ。
本当に頭が痛くなってきた私だったが、白蛇が杖に絡まり出した。
「えっ…」
すると白蛇は杖と同化した。
『あのクソ蛇が!』
基本丁寧な口調のアルフが乱暴な口調になっていく。
『ご主人、捨てましう』
「いや、それは…」
『バウリンガルにしましょう。わたしの肉球をマークにした杖か骨っこの杖がいいかと』
もはや杖じゃないよね?
アルフが欲しいだけでしょ?
そんなのお笑いのネタじゃないか!
突っ込んでいた最中、アルフが勝手に川に放り投げた。
『てい』
「ちょっ…」
杖は川の中に沈んでいくと思ったが杖は一度は沈んだが水面に螺旋が描かれ、空に向かって飛んできた。
同時に…
『いだぁ!何ですか!』
「まるで呪いの杖だな」
杖に意思があるかのようにぴょんぴょん飛び跳ねて、アルフの頭をガンガン叩く。
これはアルフが悪い。
「白蛇様、後で私が叱りますから。その辺にしていただけますか?」
『…主様がそういうなら』
――蛇語翻訳来たぁぁぁぁ!
さっきまで鳴き声しか分からなかったのに、普通に会話ができるようになった!
何?
この世界の常識ってこんなのばっかりなの?
大体主様って何?
私は妖怪の総大将か?
それともに森に住まう神様か?
『主様、どうか私にも名をお与えくださいませ』
「いや白蛇様に恐れ多い」
『そんなことを言って私を焦らすのですね!そういうプレイがお望みですか!』
――変態精霊王と同類か!
『ああ、そんな蔑んだ目で見られたら興奮するではありませんか!』
絶対に返品してやる!
手元に来た杖を握りながら強くそう思う私だった。
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