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179潜入捜査組①
侍女の仕事は多岐に渡るって細かいことも重要視される。
現在私が働いているのは獅子宮と隣接する翡翠宮は古びた宮殿でこじんまりとしていた。
宮殿というには離宮のようだった。
でも、機能的であり、無駄に広い宮殿よりも冬は風を遮断できるし、夏は風通しが良い。
隣接する水晶宮は庭園が美しく獅子宮よりも景観が美しい。
「リネット姫、本当によろしいのですか」
「エルフレッド様!今日から私は貴方様のお世話係です!そんなかしこまらないでください」
「いや…しかし」
こうなった経緯は計画を実行する三日前に遡る。
「皇帝陛下をお救いする前に内情を把握する必要があります」
「それはそうですが。お義姉様…」
「よって潜入捜査を決行します!私は探偵になる!」
ビシッと指さす方向は皇居の方角だ。
「まぁ、なんて刺激的なの!」
「叔母上!何を喜んでいるのです!リネット、無茶だ」
「だって、皇居の中に侵入して情報を集めないと…皇帝陛下のご病気を治療する為にも使用人の情報も入手しないとね!」
最優先は皇太子殿下に脅されている人を保護し、尚且つ皇帝陛下をお救いするのは最重要だ。
話し合いの中で皇帝陛下は隔離された状態だと聞かされた。
そうなると離宮か、もしくは目立やない宮殿で療養生活をさせられている可能性がある。
「通常なら後宮か、それに近しい宮殿を利用するのですが…離れた離宮にて療養されているようでした」
「シシィ様、皇帝陛下が故意的に隔離されていると言う可能性はありませんか?」
「お義姉様…」
この表情を見て確信した。
皇帝陛下の病が故意的なのか、それとも偶然かまでは分からないが、このまま病死して欲しい人間がいるのは確かだ。
もし逆ならばこんな対応はしないはずだ。
「治療に関しても消極的です。治癒師が少ないですが、いないわけではないのです」
「数年前まで出入りしていた宮廷医師の中に治癒師はいたが皇居から追放になっている」
シシィ様とリシウス様の報告を聞いて疑惑が深まるばかりだ。
やはり直接調べたいが、セレスティア王国の貴族としてならばお二人は動けるが、潜入するには目立ちすぎる。
特にリシウス様…
「私は夜陰に乗じるには無理があるからな」
「ナルシストも対外になさってください。残念ですわよ」
「貴女も無理だろう?」
「ええ、美しすぎる私に侍女は目立ちますわ」
どっちもどっちだ。
まぁ、否定はしないけど。
「ならば私達の出番です!」
この時に真っ先に立候補をしてくれたのが侍女三人娘達だった。
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