乙女ゲームの悪役令嬢の兄の婚約者に転生しましたが傷物になったので退場を希望します!

ユウ

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193噂





私が浄化をした翌日から獅子宮内での騒動の噂が耳に入った。
女神からの神託が降りたとのことだと、月虹宮の巫女達が騒いでいるそうだ。


月虹宮は宮廷に仕える巫女でり、リーシュフェル帝国の無いの少ない聖職者だ。
彼女達は聖女の存在を認めていないが、あくまで主観の問題だった。


帝国には巫女の最高峰、巫女姫という存在は認めているそうだ。

巫女姫とはその昔帝国を救ったと言う救世主であるそうだ。


聖女とそう変わりない気がするが…


騎士さん達の話曰く。
帝国の守り神である大樹がずっとかれていたのに蘇ったのが原因だそうだ。



「へぇー…大樹ですか」

「はい」

そんなもんんがあるんだ。
なんて他人事のように考えていたが…



「聞きまして、女神様の神託が降りたと」

「ええ、黄金の大樹が再び息を吹き返したとか」


とか言ってたら他所の宮の侍女達が噂話をしている。
私達はこっそり陰に隠れて噂話に聞き耳を立てることにした。


「大樹を清めたのは聖女様だって言っているけど」

「でも、聖女様を帝国に招いてからしばらくたつけど今までねぇ?」

「本人は祖国の魔導士に力を奪われたとか言ってたけど…嘘なんじゃない?」

「そうよね?あの女が何時のように侍女をいびっている時に清められたのだから」


息を潜めて侍女達の話を聞く当たり、雲行きが怪しくなっているな。


「しかもあの引きこもり皇子が女神様が舞い降りるのを見たとか」

「巫女様も女神様が舞い降りたと」

「その後銀色の光と一緒に空に虹がかかっていたものね」


それ、私じゃないか!
浄化の力を使う為に銀の光でカーテンを作った。
その光が虹に見えたのだろう。


魔力を持たない人からは虹に見えることもある。
帝国の人からしたら結界魔術を見るのも初めてだから仕方ないが。


勘違いと思い込みは時として恐ろしいものだ。
セレスティア王国ではこの程度の事で驚くことはないのだけど。




「噂は加速している」

「あー…」

「自称聖女は自身の力が戻ったと言っているが…信憑性はない」


水晶宮に戻ってから噂の事を話すと何故かレオが侍女の服装をしていた。
何でもここ最近女装で潜入捜査をしていたとか。


「レオ、君にそんな趣味が」

「私のはずがないだろうが!リネットが心配だからだ」

「あの二人に押し切られたな」


何やってるんだお二人とも。
脳内には面白がるシシィ様とリシウス様の意地の悪い笑みが安易に想像できた。


「君だけ危ない目に合わせるなんてできないだろ?女装なら魅了も効かないと聞いたんだ」

「レオ…」


二人に色々言われたのは事実でも、レオ自身が決めたと言うことに私は感動した。


「嬉しいわレオ…どうしよう!私危ない扉が開きそう」

「開かないでくれ」

「うん…」

でも、実際男装の麗人みたいで素敵なんだもん!




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