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202ヒロインだもの~シャルロットside
しおりを挟む崩れた柱に、周りは真っ赤に染まる光景。
すべてが悪夢だとしか思えなかった。
だって私はヒロインでハッピーエンドを迎えるはずだった。
「さぁ、今度は貴女の断罪と行きましょうか?」
「悪女のフィナーレを飾るに相応しいな」
目の前には美しく着飾る悪役令嬢と王子様。
本来ならその場にいるのは私だったはずなのに。
「何で…」
どうしてなの?
何で上手く行かないの?
私はヒロインになった。
なのに上手く行かなかった。
前世での私はとても不幸だった。
だから神様は乙女ゲームの世界に転生させてくれた。
最初こそは悪役令嬢から王子様を奪いハッピーエンドになるはずだった。
でも、本命は別にいた。
攻略対象外のあの人だった。
でも関係ない。
だってヒロインなんだから。
ヒロインなんだから許される。
だって愛されてるべきは私。
それにここはゲームの世界なんだから。
そう思ったのに。
何でメインヒーローが私の敵になるのよ!
攻略対象の一人でもあるリシウスは私を愛さないどころか軽蔑の眼差しで見て、あろうことか悪役令嬢の味方になった。
私が一番欲しかったあの人は、田舎貴族令嬢を一途に愛し傷物になっても死の手を離さない。
セレスティア王国では幸福になれない。
だから続編ルートに切り替えたの。
続編ルートでは攻略のメインヒーローのベルラントに接触を試みた。
けれど、何処かでズレが生じていた。
その所為で本来なら帝国で精霊の寵愛を受け、精霊と帝国の絆を取り戻すイベントは発生しなかった。
兄弟と仲違えしているベルラントを支えながらリンデンやエルフレッドに愛される為の絆イベントも発生しなかった。
何も科も上手く行かない
すべておかしくなったのはあの日、あの女が現れたことでシナリオが狂った。
そうすべてはあの女の所為で――。
「…どうして」
幸せになるはずの私はどうしてこんな目に合うの?
何で皆して邪魔するの?
「何でこんな酷いことを!どうして私を虐めるの」
私は王子様とハッピーエンドを迎えて誰からも愛されるはずなのに。
全部…
全部!
私の邪魔をしたのはあのモブ女なのに!
「私の幸せを何で壊すのよ!あの女の所為で…うっ!」
「これ以上口を開けばその舌を引っこ抜きますよ」
「ぶほぉ!」
私は声も出せなかった。
ヒロインである私にこんな事をするなんて。
やっぱり悪役令嬢だわ!
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