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魔法を使ってみました 5
「君のことが好きなんだ」
レイシスさんが真剣な眼差しをこちらに向ける。
俺の魔法が今でも掛かっているはずなのに、今度は痛みに呻くことはなかった。
ということはつまり、彼は俺のことを…。いやいや、分かってる!男性ホルモン全盛の中で俺の容姿が魅力的に錯覚してるだけだってことは。
その上でってことだけど、俺に好意を持ってくれたんだ…。
レイシスさんは連続電撃のせいで髪はボサボサ、メガネは大きくズレてていつもの澄ました姿とは全然違う。でもそれだからこそ伝わる真剣さに不覚にもキュンときた。
その胸の高鳴りに思わず焦る。いや、好意は嬉しいけど俺は男は専門外だから!
…だよな?
「君を誤解させてしまったのは私の態度が悪かったことが原因だ。私は元々愛想がない人間だが、君にはそんな態度すら取れずに避けるような真似をしてしまって、本当にすまなく思う。
それというのも…その、恥ずかしながら私は未だにこの年で女性相手のけっ、経験が、なくて!
それで君のような人を目の前にして、どう対応していいか分からなかったんだ。
しかも、昨夜は君にあ、あのようなことをしてもらって!ますますどうしていいか分からなくなった」
「そ、そうだったんですね…。てっきり嫌われたかと思ってました」
「そんなことはあり得ない!ただ緊張していただけなのだが、そう思われても仕方なかったと思う。本当に申し訳なかった」
とにかく嫌われているというのは誤解だったようでホッとした。
それにしても迷惑を掛けっぱなしなのは本当なのに、そう思わずに好意まで持ってくれるなんて心が広いなぁ。
ちろりと向かいのレイシスさんに目を向けると、彼は顔を真っ赤にして項垂れていた。
あれ?
あ…そういえば、さっき未経験だって叫んでた。誤解を解くためとはいえ誇り高そうな彼からしたらとんでもない勇気を振り絞ったんじゃないだろうか。
その気遣いにじーんと感動をする。
よし。ここはその優しさに応えてフォローをしないと!
「あの!そういう経験が遅いのって、別に気にすることないと思います。
俺だって誰かと付き合ったことなんてないし…。むしろ女の子からしたら変に軽いより嬉しいんじゃないかな。そういうのは好きな人ができたら、したらいいんですよ。きっと」
下手な励ましではあるけど俺の本音だ。腕を組んでうんうんと頷きながら話す。
するとレイシスさんがこちらに視線を上げ、目が合った。その視線に先ほどまでなかった熱を感じるような…。
あ、やばい。
「好きな人は、今目の前にいるんだが」
「えっ、あ、えー…。そういうのはやっぱり両想いがいいかと」
「サクヤは俺のことが嫌いか?」
っていうかぐいぐい来るな!
やばい、今更ながら個室に2人きりという状況に気付く。しかも2人ともベットに腰掛けてる状態だ。
待って!告白は嬉しかったですよ?ただ前から言っているように俺は男で。普通に女の人が好きなんです!
「嫌いなんかじゃないです!でもそれは人としてって意味で…」
「サクヤ」
「わっ」
ガバッと抱きつかれ、当然俺がその勢いを支え切れるはずもない。そのままベッドに2人とも倒れ込む。
「ッ。止めてください~!」
分厚い胸板を押して距離を取りたいのにびくともしない。
ガロスさんに比べて華奢に見えたのに、こうして単品で見てみると彼も立派な筋肉マッチョだった。
「昨日…サクヤも気持ち良さそうだったではないか…」
「!!あ、あれは呪いのせいでっ!そもそも俺が好きなのは女の子で」
「すまない、止まらない」
「ひ」
耳元で息を吹きかけるように囁かれ、ビクッと身を竦ませる。
そしてその後、レイシスさんの大きな手が優しく頭をなでた。
◆◆◆
「あぅ…もうムリッ。…お、お願いしまふ、くらさい…レイヒスさん…」
「だめだ。サクヤ、ここはどうだ?感じるか?」
「~~っ やだ、もうイキたくない ひぐ」
「ちゃんと答えるんだ。私は初心者だからな。万が一にも痛い思いをさせたくない。なるべく気持ちよくなって欲しいんだ。
どうだ?さっきの場所とどちらがいい?」
そういって穴の中に埋めていた指を動かし、内壁をとんとんと叩く。
「ああっ、そっち!そっちだから…もうッ、~~~ッ!」
太腿が痙攣しプシャと少量の液体が股間から噴き出す。ずっと続く責め苦に俺の下半身はびしょびしょに濡れていた。
レイシスさんはさっきからずっと俺の体中をいじっている。そして触れながら今みたいに同じ質問ご繰り返すんだ。
ただでさえこんな姿見せたくないのに、自分で感じることを答えさえられて、もう恥ずかしさで頭が沸騰しそうだ。それでも答えない限りずっと同じ愛撫が続くと思えば他の道はないのだ。
ただでさえ呪いのせいで敏感なのに、感じるポイントを的確に覚えていくのだからこっちはたまったもんじゃない。散々責められ続け、もうヘロヘロだ。
「うう…」
羞恥と悔しさで涙がボロボロ零れる。
呪いとずっと続く快感で頭のネジがすっかり緩んでしまった俺は、さっきからずっとお願いをしてたんだ。早くアレを舐めたいって。それで楽になりたいのに、いくらレイシスさんに言っても許してくれない。
未だに彼は上着ひとつ脱がず、ひたすら俺にばかり快楽を与えてくる。
あんなにきつそうに膨らませてるのに自分の欲望には目もくれず、ただ俺への奉仕に夢中になっているようだった。
「ああ、泣かないでくれ」
レイシスさんが焦ったようにそう言いながら頬に伝う涙を舐め取っていく。
「だっでッ、全然舐めさせてくれないっ…それ、飲んだら、治るのに…」
ゴクリ、レイシスさんが唾を大きく飲み込む。そして俺を優しく横たえさせると服を脱ぎ出した。
服に隠れていた筋肉が顕わになる。魔術を専門にしているとは思えないくらいがっしりしている。最後に窮屈そうにしていた下着を脱ぎ去ると昨日咥えていたものがぶるんと飛び出す。
元気よく出てきたソレに俺は目が釘付けになってしまう。
わずかな理性がそんなモノを欲しがるなんて!と悲鳴をあげているのを感じるのに、昨日の二回の経験からアレさえもらえれば楽になれると体が覚えてしまったのだ。
「あぁ…」
力の入らない体を何とか起こしてレイシスさんの前に跪こうとする。
「サクヤ、こんな俺を許してくれるか?」
「え…?わッ」
俺の手を絡め取ったレイシスさんにころんと仰向けに転がされてしまう。
えっまさか、まだ舐めさせて貰えないの?この甘い地獄がまだ続くのかと絶望した時、散々嬲られた尻の穴に熱い何かが当たるのを感じた。
…指じゃない…?
こ、これってもしかして…
大きく股を開かされ視界にその光景が飛び込んでくる。
こ、これって、もう治療だとか何だかいっても、もうカンペキ、セッ―――――
「やっ、やだやだ!やめてくださいッ!!あ…ッ!?」
入り口のところにまるでキスするようにくちゅっと擦り付けられた。
たったそれだけのことなのに、下半身から精液を舐めた時に感じたようなビリビリした強い快感を感じ小さく悲鳴を上げる。
いや違う。あの時と同じ快感なんかじゃない。もっとずっと強烈な感覚だった。
「止めるか?」
「ッ、ううっ…」
「君が受け入れてくれるなら、こんなに嬉しいことはないが」
「あ…やっ…」
「わかった。君が本当に嫌がるなら我慢する。君に嫌われたくないからな。」
そう言う同時に、ずっと俺のお尻にピトッと密着していたアレが離れた。その瞬間に俺が感じたのは貞操が守られた安心感ではなく、とてつもない喪失感だ。それは思わずレイシスさんの腕を反射的に掴んでしまう程の。
「待ってッ!」
力の入らない手がレイシスさんの汗ばんだ腕に縋る。その様子にレイシスさんは生唾を飲み込んだ。
「サクや…いいのか?」
「あ……。も、もう、我慢なんてできません!なんでもいいから、早く楽にしてッ」
「ああっ」
「ひっ」
俺の叫びに喜びの声を上げたかと思うや否や、彼はその凶器を俺の中にねじ込んで来た。
時間をかけて指で慣らしたとはいえ、質量の違いに身体が縮み上がる。レイシスさんもきついのだろう、しばらくそのまま動かず息を詰める。
「はぁはぁ…」
お互いの息遣いだけが部屋に響く。
あ、熱い…自分の中に自分じゃない熱がある…。とてもじゃないけど見てられなくて、俺はぎゅっと固く目を瞑ったままだ。
だがしばらく経つと魔女の呪いのせいか、次第に体が解れていくのを感じた。
「ゴク…、少し進めていいか?」
その声に瞼をそっと開けると、眉を寄せて真剣な顔でこちらを伺う視線とぶつかった。
真剣な瞳をまっすぐ見れなくて思わず視線を横に反らしてしまう。でも体はさっきから燻ったまま。覚悟を決めて小さく頷く。
いつの間に出したのか彼が水魔法で作ったローションのような液体で下半身はドロドロだ。その滑りを借りつつ、少しずつ奥へ奥へと進んでいく。
「ふ…んッ…はぁ…」
体のあり得ない部分を他人の手によって開かれていく。とんでもなく恥ずかしい行為に呪いのせいだけじゃない熱で頭がぐつぐつ煮えていくのを感じた。
「は、はいった…」
「うそ…」
あんな大きなものが自分の中に収まるなんて…。
確かに目線の先にあるブツは下生えから先が消えている。そして確かにお腹の奥深くまで熱い塊があるのを感じる。
苦しくはあるんだけど痛さは感じないから、全てを飲み込んだ実感が湧かない。どうしても不思議に思えて、お腹の辺りを手のひらで撫でてみた。
この皮膚の下にあるの…?
「くっ、駄目だ!そんな可愛いことをされたら…ッ」
「えっ、ああッ!」
ビュウゥッ!
体の奥深くで何かが弾けたような衝撃を感じて体がビクッと震えた。
あの甘いびりびり…いや、今まで感じてたものの数倍の強さの快感が体中に広がっていき、目の前が真っ白になる。
「あ~~~~~~ッ!」
何これっ!?強すぎる刺激にただただ翻弄される。
足先がピンと伸び、すでに壊れたように垂れ流している俺の竿からは力なくピュッ白濁が零れた。
今までの比じゃない強烈な快感が治まると、ずっと痺れたようだった頭の中がすぅっと冷えてきた。
そうか。さっき、レイシスさんがイったから、呪いの発動が治まったのか。
その瞬間、中出しというワードが頭を駆け抜けたが今は強引に横に置くことにする。
とにかくこれで発作は治まったのだ。
「はぁはぁ、発作、止まりました」
「…」
「レイシスさん?」
未だにレイシスさんは俺の体に圧し掛かったままだ。さらにアレも出さずに体の中にいる。
正気に戻ったままこの状態はちょっと耐えられないんだけど…でも自分で押しのけようとしても体重差でびくともしない。
相手が俺でいいのか不明だがとにかく脱童貞できたので目的は達成したはずなのに、動こうとしないレイシスさんを不思議に思い顔を見上げた。
すると未だに熱に浮かされ、こちらをじっと見降ろしている目と視線がぶつかり思わずドキッとしてしまう。
「あ、あの…?レイシスさん?」
「……」
「もう終わりましたよね?…その、抜いて」
無言が怖くて何とか逃げ出そうとじたばた体を捻ったが、逆に腰を使ったようになってしまった。
う…なんか、これ…変な気分になってくる…。
「サクヤ、すまない」
「えっ、ひゃっ!」
そうしてレイシスさんは再び優しく俺の頭を撫でた。
◆◆◆
その後、夕方になって戻ってきたガロスさんによって俺は救出された。
最もその頃にはぐずぐずの酷い状態になっていたが。
そして翌朝、レイシスさんには土下座され謝られた。
無理矢理されたことはひどいと思うのに、レイシスさんの今までにない嬉しそうな顔を見ているとどうにも怒りが萎んでしまって、俺は今後も嘘発見器の練習台になってもらうという約束を取り付け、手打ちにしてしまった。
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