【書籍化】親愛なる友へ 今日も僕は、鞭に打たれています。

はいじ@書籍発売中

文字の大きさ
44 / 60

番外編3:文通の相手は…(ケイン×ラティ)

しおりを挟む
番外編3:文通の相手は…(ケイン×ラティ)


inケインの部屋


シャラシャラ
ラティは今日もケインの部屋を首輪を付けてご機嫌で歩いているよ!


ラティ「今日はどのインクを使おうかなぁ。……うん、今日はこの若草色のインクでお手紙を書こう」にこ!

ラティは首輪片手撫でながら、ご機嫌な様子で机に向かったよ!
何か手紙を書いているみたい!

-------
親愛なるマスティ。

こんにちは。ラティです。
お返事をありがとう。

マスティがケインの事を「素敵な人だね」って言ってくれて、僕はとっても嬉しかったよ!
そうなんだ。ケインはとっても素敵なんだ!ケインは、僕がこの世で一番好きな人だよ!

あ、でもこれは内緒ね。
ケインは僕と違って尊い人だから、本当はこんな恐れ多い事は言ってはいけないんだ。でも、マスティは優しいから何でも話しちゃう。

僕は、普段はなかなか外に出る事が出来ないから、マスティとこうして手紙のやりとりが出来るようになってとても楽しいです。

それに、君はいつだって、僕の話に丁寧にお返事をくれる。とは言っても、僕の話はいっつも〝ケイン〟の事ばっかりなんだけどね。

でも、いっつも僕の話ばかりをしてしまって申し訳ないから、次はマスティの話を聞かせて。
僕はね、マスティ。キミの事もとても知りたいと思っているから。

いつか、君にもケインを会わせてあげたいなぁ……あ!そうだった。そんな事を言っている僕も、まだ君とは直接は会った事がなかったね。
なんだか文通をしていると、会った事があるような気がするから不思議。

この手紙のお返事には、マスティ。キミの事をいっぱい書いてね。僕は、君の事もとっても素敵だって思っているから。

じゃあ、お返事待ってるね。
ラティより
--------

ラティ「ふぅ……書けた!ふふ、返事が楽しみだなぁ」

ガチャ

ラティ「っケイン!」ぱっ!

シャラシャラ
ラティは首輪を鳴らしながらケインの元に走ったよ!

ケイン「ラティ、良い子にしてたか?」にこ
ラティ「うん!……あ、ケイン。ラスティへのお返事を書いたから、また郵便飛脚さんに渡して貰える?」
ケイン「もう書いたのか。早いな」

ラティ「うん!マスティとの文通は凄く楽しいからね。ふふ」
ケイン「そうか。何の話を手紙でしてるんだ?」
ラティ「それは秘密だよ!僕とマスティの秘密!」にこ

ケイン「へぇ、俺には秘密なのか」
ラティ「うん、だって恥ずかしいから」てれ
ケイン「……分かった。じゃあ、すぐにマスティに届けるように飛脚に頼んでおこう」

ラティ「あ、あのね。ケイン」
ケイン「ん?どうした、ラティ」
ラティ「ありがとう。僕が誰にも会えないからって、文通相手を紹介してくれて……ケインはやっぱりとても優しいね」

ケイン「いや、そうでもないさ」
ラティ「優しいよ、とってもね!」
ケイン「じゃあ、手紙の中を見てもいいか?」
ラティ「それはダメ!絶対に見たらダメだからね!」

ケイン「ははっ、わかったわかった。さぁ、ラティ。今日も一緒に風呂に行こうか」
ラティ「はーい」

ケインはいつも通りラティを抱えてお風呂に行ったよ!
-------
-----
夜中

ケインはラティが寝たのを確認して、隣の部屋の書斎に向かったよ!

ケイン「……親愛なる、マスティ」

ケインはさっき、ラティが書いた手紙を薄暗い部屋で読んでるよ!

ケイン「……ラティ、やっぱり俺の事がこの世で一番好きなのか。そうだろうな」

ケインは目を細めてラティの手紙を見つめてる!なんか、ちょっとニヤニヤしてる!

ケイン「……でも、〝マスティ〟も、もう終わりだな。ラティがマスティに興味を持ち始めた。ラティが俺以外に興味を持つなんてありえない」

ケインは天井を仰ぎ見ると、もう一度手紙を見たよ!その目が見つめるのは「ケインは、僕がこの世で一番好きな人だよ!」の部分だけ!

ケイン「ラティ、また新しい文通相手を用意してやるから。また最初から俺の事について教えてやるといい」

ケインはラティの手紙を鍵付きの引き出しにしまってニッコリと笑った!
こうして、ラティの文通相手は色々な名前を変えて、たった一人に届けられるのでした!


おしまい!

--------
ケインは日記帳に自分の事を褒めちぎってくれていたラティが忘れられないのでした。
……気持ち悪いねーーー!
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)

優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。 本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。

義理の家族に虐げられている伯爵令息ですが、気にしてないので平気です。王子にも興味はありません。

竜鳴躍
BL
性格の悪い傲慢な王太子のどこが素敵なのか分かりません。王妃なんて一番めんどくさいポジションだと思います。僕は一応伯爵令息ですが、子どもの頃に両親が亡くなって叔父家族が伯爵家を相続したので、居候のようなものです。 あれこれめんどくさいです。 学校も身づくろいも適当でいいんです。僕は、僕の才能を使いたい人のために使います。 冴えない取り柄もないと思っていた主人公が、実は…。 主人公は虐げる人の知らないところで輝いています。 全てを知って後悔するのは…。 ☆2022年6月29日 BL 1位ありがとうございます!一瞬でも嬉しいです! ☆2,022年7月7日 実は子どもが主人公の話を始めてます。 囚われの親指王子が瀕死の騎士を助けたら、王子さまでした。https://www.alphapolis.co.jp/novel/355043923/237646317

転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい

翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。 それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん? 「え、俺何か、犬になってない?」 豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。

キノア9g
BL
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。 気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。 木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。 色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。 ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。 捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。 彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。 少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──? 騎士×妖精

殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?

krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」 突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。 なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!? 全力すれ違いラブコメファンタジーBL! 支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。

【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった

cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。 一途なシオンと、皇帝のお話。 ※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。

処理中です...