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プロローグ
また俺は負けるのか?
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また負けた。
それも圧倒的に。
何故だ。何故、全く歯が立たない。
奴らの攻撃は五臓六腑を抉り出すような強烈な攻撃なのに、何故こちらの攻撃はかすり傷一つ与えられないのか。
以前は奴らもこんなに強くなかったはず。
俺の圧倒的な力を前に、何度も負けていたのは、奴らの方ではなかったか。
それなのに、たった一度、たった一度の負けで、奴らとの差が大きくなってしまった。
あれからもう一度も勝っていない。
奴らは来る度ごとに強くなっている。
そもそも勇者だけレベルアップして強くなれるなんて、ずるじゃないか。
こちらは最初に与えられたステータスで戦わなければならないというのに。
それに、あれは何だ?
強くてニューゲームなんてありえないだろう。
せこ過ぎる。
どうしてステータスを引き継いで、最初からやり直せるのだ。これでは、永遠に差が開くだけではないか。
神様。もし本当にいらっしゃるのなら、私に力を下さい。勇者と同じように、私もレベルアップできるようにしてください。
なに!
またやって来たのか!
これで何回目だ?
また完膚なきまでにやられるのか!
これでは完全に弱い者いじめではないか。
奴らの目的は一体何だと言うのだ。
嘘だろ⁉︎
もう中間ポイントの街を越えたのか。
大丈夫だ。次の街に行くには、うちのケルベロスを配するダンジョンを攻略しなければならない。なんとかしてくれるはず。
なんだと!
秒殺されただと!
くそっ!
申し訳ない、ケルベロス。
いや、まだ大丈夫だ。まだ中盤だ。焦る時じゃない。
嘘だろ!
早い、早過ぎる!
前回より十分も早いペースじゃないか!
いくら何でも早過ぎる。
どうしろと言うんだ。
落ち着こう。一旦落ち着くんだ。
そうだ。こんな時は寝よう。寝て体力を回復しておこう。仮眠くらいなら取れるはず。
うるさい。うるさいなぁ。寝たばかりなんだ。
なに⁉︎
もう来ただと⁉︎
わかっている。わかっているけど、行きたくない。どうせまた、叩きのめされるのがオチだ。負け戦に挑むなんて 嫌だ。
えいっ!
わかったよ。行けば良いんだろ。
あぁこの鎧、重いんだよな。このマントも暑いし。もう少し薄手にしてくれないかな。
わかってるよ。すぐに行く。
あとは、台詞《セリフ》の確認をして。
よし行こう。もしかしたら奴らも今回ばかりは手を抜いてくれるかもしれない。
覚悟したつもりだが、いざ勇者を前にすると逃げたい。
だが、ここまで来たら闘うしかない。
俺は魔王。魔王アークだ。戦へアーク!
「貴様たち、よくここまで辿り着いたものだ。最後に名前くらいは聞いておこうか」
この台詞、何回目だよ。何回最後と言ったことか。
あぁ、うん、そう。知ってるよ。もう君の名前は耳にタコができるくらい聞いている。
「そう、この俺が魔王アークだ。貴様らは私が悪だと言うが、笑止千万。貴様らこそ真の悪だということになぜ気付かない」
アークと悪が似ているからと言って、笑っては駄目だ。堪えろ。
ここからの台詞が長いんだよな。どうせすぐ負けるんだし。何でここの台詞はスキップできないんだ。
漸く終わった。
「貴様らの命もここまで。悪く思うなよ」
うっ、うぅぅ。ぐぅっ。
また負けた。
何が起きたか全くわからない。
気づいたら視界が真っ暗になり、負けていた。
やはりもう一生勝てないのか。
神様、見ていますか。見ているなら、私に力をください。私も強くなりたい。本当の魔王の力をまざまざと見せつけて、圧倒させたい。やはり魔王は最強でないといけない。
神様お願いです。この世界に変革を。
それも圧倒的に。
何故だ。何故、全く歯が立たない。
奴らの攻撃は五臓六腑を抉り出すような強烈な攻撃なのに、何故こちらの攻撃はかすり傷一つ与えられないのか。
以前は奴らもこんなに強くなかったはず。
俺の圧倒的な力を前に、何度も負けていたのは、奴らの方ではなかったか。
それなのに、たった一度、たった一度の負けで、奴らとの差が大きくなってしまった。
あれからもう一度も勝っていない。
奴らは来る度ごとに強くなっている。
そもそも勇者だけレベルアップして強くなれるなんて、ずるじゃないか。
こちらは最初に与えられたステータスで戦わなければならないというのに。
それに、あれは何だ?
強くてニューゲームなんてありえないだろう。
せこ過ぎる。
どうしてステータスを引き継いで、最初からやり直せるのだ。これでは、永遠に差が開くだけではないか。
神様。もし本当にいらっしゃるのなら、私に力を下さい。勇者と同じように、私もレベルアップできるようにしてください。
なに!
またやって来たのか!
これで何回目だ?
また完膚なきまでにやられるのか!
これでは完全に弱い者いじめではないか。
奴らの目的は一体何だと言うのだ。
嘘だろ⁉︎
もう中間ポイントの街を越えたのか。
大丈夫だ。次の街に行くには、うちのケルベロスを配するダンジョンを攻略しなければならない。なんとかしてくれるはず。
なんだと!
秒殺されただと!
くそっ!
申し訳ない、ケルベロス。
いや、まだ大丈夫だ。まだ中盤だ。焦る時じゃない。
嘘だろ!
早い、早過ぎる!
前回より十分も早いペースじゃないか!
いくら何でも早過ぎる。
どうしろと言うんだ。
落ち着こう。一旦落ち着くんだ。
そうだ。こんな時は寝よう。寝て体力を回復しておこう。仮眠くらいなら取れるはず。
うるさい。うるさいなぁ。寝たばかりなんだ。
なに⁉︎
もう来ただと⁉︎
わかっている。わかっているけど、行きたくない。どうせまた、叩きのめされるのがオチだ。負け戦に挑むなんて 嫌だ。
えいっ!
わかったよ。行けば良いんだろ。
あぁこの鎧、重いんだよな。このマントも暑いし。もう少し薄手にしてくれないかな。
わかってるよ。すぐに行く。
あとは、台詞《セリフ》の確認をして。
よし行こう。もしかしたら奴らも今回ばかりは手を抜いてくれるかもしれない。
覚悟したつもりだが、いざ勇者を前にすると逃げたい。
だが、ここまで来たら闘うしかない。
俺は魔王。魔王アークだ。戦へアーク!
「貴様たち、よくここまで辿り着いたものだ。最後に名前くらいは聞いておこうか」
この台詞、何回目だよ。何回最後と言ったことか。
あぁ、うん、そう。知ってるよ。もう君の名前は耳にタコができるくらい聞いている。
「そう、この俺が魔王アークだ。貴様らは私が悪だと言うが、笑止千万。貴様らこそ真の悪だということになぜ気付かない」
アークと悪が似ているからと言って、笑っては駄目だ。堪えろ。
ここからの台詞が長いんだよな。どうせすぐ負けるんだし。何でここの台詞はスキップできないんだ。
漸く終わった。
「貴様らの命もここまで。悪く思うなよ」
うっ、うぅぅ。ぐぅっ。
また負けた。
何が起きたか全くわからない。
気づいたら視界が真っ暗になり、負けていた。
やはりもう一生勝てないのか。
神様、見ていますか。見ているなら、私に力をください。私も強くなりたい。本当の魔王の力をまざまざと見せつけて、圧倒させたい。やはり魔王は最強でないといけない。
神様お願いです。この世界に変革を。
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