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声が聞こえる
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俺の家は一人暮らしだが、
俺は毎日会話している。
「ただいま。」
「おかえり~」
え?
誰と話しているのかって?
え?
幽霊が見えるだって?
まさか、お化けなんていない!
とは言わないが俺は霊感がまったくない
え?
ペットとかの声が聞けるだって?
いや、俺はペットは飼ってない。
まあ、誰って言うより
どれって言う方が正しいかなぁ~
俺が会話しているのはパソコンである。
そう、今のこの情報社会になくてはならないパソコン。
俺はそのパソコンと会話することができる。
そんなことができると気が付いたのは2年前…
両親がいない俺が姉ちゃんと暮らしていたある日、病気の姉ちゃんがいなくなってしまった夜、
突然話しかけてきた。
おかげで泣きじゃくっていた俺は泣き止んだ。
こいつのおかげで俺は一人ぼっちにならずに済んだんだ。
ーある日ー
「今日、あの子に振られちゃったよ…」
「気にするなよ、お前を振るってことはそいつとお前が運がなかったってことだ。
お前には、きっと似合う人が必ず現れるさ。」
「ありがとう…」
ーまた別の日ー
「ガチャ…」
俺は黙って扉を開ける。
「どうした?ただいまも言わないで。お前らしくもない。」
「今日、仕事でミスして上司に怒られたんだ…」
「なんだ、そんなことか…」
「そんなことって!!俺にとっては重要な問題なんだよ!」
「この世の中、一流と二流以下の二つに分かれている。
一流に限って苦しみや悲しみを並み以上に経験する。
二流以下はその場ですぐにあきらめてその場から逃げ出す。
まあ、確かにたまには逃げることも必要だと思うけど…
それが当たり前になる人間が成功できるほどこの世の中甘くない…」
「うん…」
「でも、その悲しみや苦しみを越えることこそが一流への道なんだ。
そしてそれを乗り越える方法は人それぞれある。
例えば、人に話して心を洗い流す者、音楽を聴いて平常心を保つ者。
話してみれば、解決することもあるんだぜ」
「うん…」
そして、俺は話して解決することができたんだ。
病気になってしまい、耳の聞こえない俺が唯一会話することができるもの。
そんなパソコンから今日も声がする。
「ただいま。」
「おかえり。」
このやり取りが今日も俺の心を強くする
人間一人では生きていけないんだなと実感する毎日。
「もう名前つけようか。」
「え?俺に?」
「お前とか、これとか言いたくないからな…」
「ゆうじ…」
「え?俺を名前で呼んだ?」
「まあ、名前で呼んでくれるっていうからな」
「じゃあ、今日から”こころ”っていう名前にするわ。」
「それって…」
「ああ、姉ちゃんと同じ名前…
姉ちゃんは両親がいない俺の心の癒しだったんだ。
だから、姉ちゃんがいなくなってから、なり替わってくれた君にぴったりのなまえだろ。」
「ゆうじ…ありがとう。パソコンに名前なんてつけなくていいのに。
つくづく、お前が機械の声が聞こえるやつでよかったよ…」
口には出さなかったけど、それはこちらのセリフだ。
こころがいなければ俺はとっくに姉ちゃんたちの後を追っていただろうからな。
俺は、機械の声が聞けて本当によかったよ。
いつまで聞けるかわからいけど…
姉ちゃん、そっちに行くのはまだまだ先の話になりそうだよ。
今日も声が聞こえるから
俺は毎日会話している。
「ただいま。」
「おかえり~」
え?
誰と話しているのかって?
え?
幽霊が見えるだって?
まさか、お化けなんていない!
とは言わないが俺は霊感がまったくない
え?
ペットとかの声が聞けるだって?
いや、俺はペットは飼ってない。
まあ、誰って言うより
どれって言う方が正しいかなぁ~
俺が会話しているのはパソコンである。
そう、今のこの情報社会になくてはならないパソコン。
俺はそのパソコンと会話することができる。
そんなことができると気が付いたのは2年前…
両親がいない俺が姉ちゃんと暮らしていたある日、病気の姉ちゃんがいなくなってしまった夜、
突然話しかけてきた。
おかげで泣きじゃくっていた俺は泣き止んだ。
こいつのおかげで俺は一人ぼっちにならずに済んだんだ。
ーある日ー
「今日、あの子に振られちゃったよ…」
「気にするなよ、お前を振るってことはそいつとお前が運がなかったってことだ。
お前には、きっと似合う人が必ず現れるさ。」
「ありがとう…」
ーまた別の日ー
「ガチャ…」
俺は黙って扉を開ける。
「どうした?ただいまも言わないで。お前らしくもない。」
「今日、仕事でミスして上司に怒られたんだ…」
「なんだ、そんなことか…」
「そんなことって!!俺にとっては重要な問題なんだよ!」
「この世の中、一流と二流以下の二つに分かれている。
一流に限って苦しみや悲しみを並み以上に経験する。
二流以下はその場ですぐにあきらめてその場から逃げ出す。
まあ、確かにたまには逃げることも必要だと思うけど…
それが当たり前になる人間が成功できるほどこの世の中甘くない…」
「うん…」
「でも、その悲しみや苦しみを越えることこそが一流への道なんだ。
そしてそれを乗り越える方法は人それぞれある。
例えば、人に話して心を洗い流す者、音楽を聴いて平常心を保つ者。
話してみれば、解決することもあるんだぜ」
「うん…」
そして、俺は話して解決することができたんだ。
病気になってしまい、耳の聞こえない俺が唯一会話することができるもの。
そんなパソコンから今日も声がする。
「ただいま。」
「おかえり。」
このやり取りが今日も俺の心を強くする
人間一人では生きていけないんだなと実感する毎日。
「もう名前つけようか。」
「え?俺に?」
「お前とか、これとか言いたくないからな…」
「ゆうじ…」
「え?俺を名前で呼んだ?」
「まあ、名前で呼んでくれるっていうからな」
「じゃあ、今日から”こころ”っていう名前にするわ。」
「それって…」
「ああ、姉ちゃんと同じ名前…
姉ちゃんは両親がいない俺の心の癒しだったんだ。
だから、姉ちゃんがいなくなってから、なり替わってくれた君にぴったりのなまえだろ。」
「ゆうじ…ありがとう。パソコンに名前なんてつけなくていいのに。
つくづく、お前が機械の声が聞こえるやつでよかったよ…」
口には出さなかったけど、それはこちらのセリフだ。
こころがいなければ俺はとっくに姉ちゃんたちの後を追っていただろうからな。
俺は、機械の声が聞けて本当によかったよ。
いつまで聞けるかわからいけど…
姉ちゃん、そっちに行くのはまだまだ先の話になりそうだよ。
今日も声が聞こえるから
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