ルルの大冒険

あおいろえんぴつ

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グリーンシティ

覚醒

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ルルはハヤテと修行をしていた時


「来たか…」



「ふぅ…
まさかもう一度ここに来るとは
思わなかったでござるよ。」


「まあまあ、
ジンちゃん、そう言わずに。
ハヤテちゃんのたのみじゃ。

それにしても懐かしいラリ。」



「ハヤテさん、このお二人は…」



「紹介いたします。
服部ジン、猿飛ホタルの2人です。」


「ジンでござる。
ルージュ護衛隊三羽烏の1人でござる。
以後お見知り置きを。」


「ホタルラリ。
よろしくラリ。」


「よろしくお願いします。」

「ここからは3人交代でそれぞれ
違う敵として修行するとよろしいかと
思います。」


「はい!よろしくお願いします!」


(いい目をしているでござる。
かつてのルージュ様に
そっくりでござるな。)


(この子、既に現時点で実力が
ナギちゃんクラスラリ。
もし、あの技を覚えればルージュ様
クラスの能力者もあり得るラリね。)


「ようし!まずはぼくちゃんが
相手するラリ!」


「は、はい!」
(猿飛ホタルさん…
見た目は可愛らしい子…
しかし、護衛隊三羽烏の1人。
それにこの人だけ気のせいか
2人と違う気配を感じる…)


「いきます!」











ルルが修行にはげんでいたころ。

「おいおい…
もう終わりかよ~。
つまんねぇなぁ~。
所詮はこの程度かよ!
なあ?落ちこぼれよ~。」



「ぐっ…」
(バカな…   これだけの技と威力。
実践経験を積み上げてきたのに
まだあいつの場所にすら
辿り着いていないのに…)


「リズよ。
お前は立派に戦った。
父として誇らしいぞ。
そして、、、
おそらくもうじきルルがここに来る。」


「っ!!
待て!!早まるな!親父!!」


「ふっふっふっ…
我がエドワード=アポロ。
最高の闘いだった!!」


リズはかつてアポロに教わった
エドワード家の禁技を今アポロが
使おうとしていたことがすぐに
わかった。



ー20年ほど前ー

「いいか?リズ。
この技は武器型の我らエドワード家が
唯一命と引き換えに使うことができる
禁技、、、
いずれ命と引き換えにしてでも
守りたいというものが現れる。
その時のとっておきだ。
それまでは禁技とする!」


(親父…)
「心配いらねえよ!
この技を使わずとも親父やみんなを
守れるぐらい強くなってみせる!!
だから、俺はこの技は覚えねぇ…」



「よし!よく言った!
約束だぞ!」


「ああ!」






(くそう…    何が使わせないぐらいだ…
何がみんなを守れるぐらいだ…
結局守れてねぇじゃねか…)



「親父ー!!
すまねぇ…     約束破って…
すまねぇ…」



「へっ!
お前にはルルを守る任務があるように
俺にもお前を守るという親の任務が
ある。
俺にとって最上級の任務がな!!」


「親父…   親父ー!」


「おい!リズ!
これだけ言わせてくれ!」


アポロは下を向き笑った後…

「バーカ!男が惚れた女の前以外で
泣くんじゃねよ!」


「うっ…うっ…」


「超絶奥義・完封命心!!」


あたり一体が光った後
2人の敵は封印された。


そして、アポロは命と引き換えに
息子、リズを敵から守り抜いた。











そして、、、

「えっ…
これは…    この技は…」



「完成したでござるな。
超深海水濠波が…」


「それに、ルージュ様が
なしえなかった技、、、
ブルーロード《青色の支配》も
完成したラリ。」


「はい!ありがとうございます!」


「拙者たちの任務はここまででござる。
さあ…行くがいい。
ホワイトシティへ。」

「それと、これはソウルストーンラリ。
あと2つラリね。」





「本当にありがとうございました!」


そう言い残すとルルはグリーンシティを
あとにした。



「どう思うでござるか?
2人はルル殿の強さ…」


「正直、不安だった超絶奥義習得に
必要な基礎体力は精神世界で無理やり
手に入れた。
そして、超絶奥義どころかブルーロード
すら習得した。」

「もし、この場で会議なら
報酬金抜きにしてルルを
真っ先に推薦するラリ。」


「拙者もでござるな。」


「ウルテミア、ナギと同等、、、
いや、もうそれ以上かもしれない…
リルとの決戦やはりカギを握るのは
ルル様かもしれない…」


(ルージュ様…    あとは…)





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