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公衆電話
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その日は快晴と言えないが曇り空というほどでもない天気だった。
僕は、彼女とのデートの約束のため駅前の改札で30分ほど早く着いた。
ウキウキしながら約束の時間まで待っていたが時間には厳しい彼女が約束の時間になっても来なかった。
心配になった僕は電話をしようとしたが携帯電話を家に忘れてしまったことに気がついた僕はすぐ近くの公衆電話で彼女に電話をかけようとした。
受話器を取り小銭を入れようとしたときまだお金を入れてもいないのに電話の向こうから声がした。
「かわいそうに‥」
(え?)
僕は、自分の耳を疑った。
ど、どういうことだ‥
僕はまだお金も入れていない。それに今の声の人も誰かわからない。
な、何がどうなってるんだ‥
僕はパニックになった。
しかし、少し落ち着いて彼女に連絡しようと小銭を入れ電話をかけようと番号のボタンを押し始めた。
「プルルル‥プルルル‥」
「もしもし。」
彼女のが電話番号へかけた。
「もしもし、今どこ?」
すると、身に覚えのない声が聞こえた。
「え?私は今家にいますけど…」
「あれ?デートの約束今日であってたよね?」
そう聞くと又声がする。
「あの~人違いだと思うのですが…
私は…」
名前を聞き確かに覚えのない名前だった。
彼女の電話番号を確認するも間違っていない。
自分でもこの状況を理解できていなかった…
仕方なく、公衆電話から電話するのをあきらめ自分の家に携帯を取りに帰ろうとしたがかかるはずのない公衆電話ボックスの扉に鍵がかかっていた。
力ずくで開けようとしても扉はあかず困ってしまった。
(そうだ!あたりにいる人にあけてもらおう!)
そう考え大声で通行人に声をかけるも誰も見向きもしない…
まるで一人だけ別世界にいるかのように誰も公衆電話ボックスのほうを見ない。
スマホが命とまでいう若者がいる時代に自宅に携帯を忘れたのは悪いのかもしいれないが、公衆電話ボックスから通行人の距離がさほど離れていないにも関わらず誰も僕に気づいてくれなかった。
僕は再び公衆電話を使い彼女の携帯にもう一度電話を掛けた。
「もしもし。」
電話に出たのはさっきの人だった。
わけがわからない…
しかたなく僕は自分の家の電話に掛けることにした。
「残念だよ…本当に。」
又、どこからかおかしな声がする。
「プルルルル…」
「もしもし!」
「もしもし?」
自分の家にかけた電話なのに知らない人がでた。
間違えるはずもない。
「おい!お前そこは俺の家だ!何をしている!」
「はあ?なに言ってんの?お前…
これ俺の携帯番号でもう5年近く番号変えてないけど?」
電話の向こう側の人にも呆れられ何がなんだかわからない。
そんな時だった。
「1137265」
さっきからどこから話しかけているかわからない声からそう聞こえた。
「え?」
俺はしばらく黙って考えたがここから出たい一心でその番号を押してみることにした。
「おい!誰だか知らないが見ているんだろ?」
「もう一度番号を言ってくれ!」
俺が電話ボックスの中で声を上げると例の声が聞こえてきた。
「1137265」
「聞こえた!」
俺は聞こえた番号を押し受話器を耳にあてた。
「ふっふっふ…」
「誰だ?お前は」
「さあな…いってもわかるまい…」
俺は息をのみ耳を澄ました。
「そこから出たいか?」
「ああ!彼女との約束もあるしな!」
「そうか…なら教えてやろう。まず初めにお前はひとつ大きな勘違いをしている。」
「なに!?勘違いだと?」
「そうだ。お前はここから出られないから助けを求めようとしたな?」
「その通りだ。それが悪いのか?」
「そうはいっていない…むしろ困ったとき俺の声を必死に聞こうとしたその心を褒めているのだ。」
俺はこの声と会話しながらなんとかここから出る方法を見つけようとした。
「ではどうすればいいのか教えてやろうか?」
「教えてくれ!!」
俺は”その声”に向かって声を荒げた。
「まず、米印のボタンを入力しろ。」
普段ならいつまででも命令口調なこいつに腹を立てているところだが、今そんなことをきにしている時ではなかった。
左したの米印のボタンを押し、受話器の声に耳を澄ませた。
「バーカ!」
「ガチャン!!」
俺は受話器を投げるように電話を切った。
「ぶっ壊してやる!!」
俺は怒りに任せて公衆電話を壊そうとした。
(このままここから出れないのか…)
俺は我に返りもう一度さっきの番号にかけて米印のボタンを押して受話器の声を聴いてみた。
「悪いw悪いwちょっとからかいすぎたw」
受話器が笑いながら俺に謝ってきた。
「ぶっ壊してやろうかと思ったぞ?」
「こ、怖いな…ひょっとしてお前冗談通じないタイプか?」
「そんなことはない。ギャグは大好きだ。だが状況を考えろってことだ。」
「はいはいwじゃあ今度は教えてやるからよく聞けよ。」
「ああ。」
「そこから脱出するために必要なものが3つある。」
「そ、その3つとはなんだ?」
俺には心にも時間にも余裕がなかった。
「1つ目はイチョウの葉。」
「イチョウの葉!?」
「そう。2つ目は…」
2つ目に必要なものを聞く前に俺は受話器の声を遮った。
「ちょ、ちょっと待て!!この状況でイチョウの葉なんててに入るわけないだろ!
他の通行人は俺の声が聞こえてなさそうだし、どうしろってんだ!しかも今夏前だぞ!?」
「知るかw自分で考えたらどうだ?その空っぽな脳みそでw」
「ガチャン!!」
俺は電話に殴りかかろうとした。
すると公衆電話から着信が。
「ジリリリ!」
俺は興奮したまま受話器を取った。
「やれやれ、短気な野郎だなw」
「貴様!次煽ったら電話機破壊しやるぞ?」
「わかったwわかったw」
受話器の声は俺を馬鹿にしたような笑いをしていたが落ち着きながら今度はギリギリ聞こえるような声で
「でもよ、なんのための電話だと思ってんだ?
誰かに届けてもらえばいいだろ?」
「それは真っ先に試したんだよ…彼女に電話してもダメだった。」
「あ~それは無理だな、、、だって顔見知りの人間だろ?」
「な、なに?」
「赤の他人か、動物、もしくはものに持ってきて貰うんだな!」
俺はまた、声にムカついたが怒りをぐっとこらえてそれをできる方法を声に聞くことにした。」
「電話番号を手当たり次第にかけることだな。」
「だが、この状況をどう説明するんだ!?」
「いいからやってみることだな。」
おれは、ヤケクソにボタンを押した。
すると、電話がかかりつながった。
「もしもし!あの俺…」
俺が説明しようとしたその声を遮り電話の相手がこういった。
「わかってるよ、俺を届ければ良いんだろ?」
「え?」
「ちょっと待ってろ!」
「あ!あのちょっと待っ…!」
「プーップーップー…」
「き、切れた…」
俺は今起こったことが1つも理解出来なかった。
数分するとそいつは走ってきた。
俺は困惑した。
なんと電話ボックスに向かってイチョウの葉が走ってきたのだ。
「えーー!?」
つっこみたいところが色々ありすぎて逆に何も言葉が出なかった。
とにもかくにも必要なものの1つを手に入れた。
俺はもう一度電話をかけ2つ目を聞くことにした。
「あと、2つやな。」
薄ら笑いされながら言われたがこの時のおれは気にならなかった。それだけ状況が呑み込めていなかったのだろう。
「なんや、スルーかい、面白くねーな。まあいい、2つ目はボールペンだ。」
「ボールペン!?」
俺はその言葉をきき電話をかけ続けた。
だがしかし、一向に繋がらない…
「ボールペンを持ってくればいいだけだぜ!?お前だってボールペンぐらい持ってるだろ?」
俺はその言葉をきき彼女からもらったボールペンが家にあることを思い出した。
「だが、さっき家にかけてもつながらなかったぞ!?」
俺は電話にむかって話したがうんともすんとも言わなかった。
(ええい!ものは試しだ!)
俺はもう一度自宅に電話を掛けた。
すると、今度はつながった。
「もしもし!」
「いまから向かうよ。」
さっきと同じだった。何か言う前に返事だけされ電話が切れた。
少しするとボールペンが電話ボックスの扉をたたき俺のもとへと来た。
(さあ、あと一つ!)
俺は再び電話ボックスに番号を入力し声を聞いた。
「3つ目は自分で考えて答えを出せ。俺に出来るのはここまでだ。」
「プー、プー、プー…」
「おれは訳が分からずさっきまでのもう少しでここを出られると思っていたテンションが急にがっくりと落ちた。
「自分で考えろって…」
俺はダメもとでもう一度さっきの番号に電話を掛けた。
「おい、考えろって無茶いうなよ!」
「今までの2つのものを考えれば3つ目の答えは出てくるぞ。」
「えっ…」
俺はイチョウの葉とボールペンの共通点を考えた。
(そうか、これは俺があいつにもらった3年前と2年前の誕生日プレゼントだ!)
その答えにたどり着いた俺は3つ目の誕生日プレゼント、つまり1年前の誕生日プレゼントを思い出そうとした。
しかし、ここで俺はあることに気が付いた。
(俺、去年誕生日プレゼントもらってなくね!?)
俺は急に彼女が自分に対して冷め始めているのかと思い始めた。
さらに俺は彼女の誕生日がもうすぐのこと、だがまだプレゼントを買っていないことで焦りを感じ始めた。
すると再び着信が!
「もしもし!」
「わかったか?」
「2つの共通点はわかったがそれだと3つ目の答えが存在しなくなる…」
「だったら、作ればいいだろ?」
「え?作るって?」
「♯のボタンを押して5を8回押してみろ」
「は!?」
「いいから。」
俺は言われたとおりにボタンを押した。すると俺は意識を失いその場に倒れた。
気が付くと自分の部屋にいた。
「随分、寝てたけど大丈夫?」
そう彼女が聞いてきた。
「え!?ここは…」
「何言ってるのよ…自分の家で。」
俺はわけがわからなくなった。
(どうなってるんだ…)
「はい!」
彼女は俺に向かってマイクを渡してきた。
「え…なにこれ…」
「なにこれって忘れたの?あの時、もう一度ステージにって言ってくれたじゃない!
そろそろ、引退しようと思ったから今度はあなたの番でしょ?」
俺は率直に尋ねた。
「あの時って…」
「えー!忘れたの!?渾身の誕生日プレゼント。」
俺は、この時全てを察した。
これこそが3つ目となるものだと。
「ごめん!ありがとう!!」
俺は彼女にそしておそらくこの時は〝妻に〟そう告げた。すると「いってらっしゃい。」と答えてくれた。
俺は意識を取り戻し3つ目としてマイクを手に入れるため行きつけのカラオケボックスに電話をかけた。そして3つ手に入れ再び彼女の携帯に電話をかけた。
「もしもし?」
彼女の声がした。そして家にケータイを取りに帰るから少し遅れることを告げ電話ボックスから出ようとした。
そして、去り際にこういった。
「ありがとう。俺!」
「ふっ…気づいたか…」
俺は電話ボックスの声の正体にそう話しかけた。
この出来事は誰にも話したことはない、
きっと誰も信じないから、
でも、それでいいんだ。
俺に忘れかけていたことを思い出させてくれた不思議な思い出になるんだろう。
僕は、彼女とのデートの約束のため駅前の改札で30分ほど早く着いた。
ウキウキしながら約束の時間まで待っていたが時間には厳しい彼女が約束の時間になっても来なかった。
心配になった僕は電話をしようとしたが携帯電話を家に忘れてしまったことに気がついた僕はすぐ近くの公衆電話で彼女に電話をかけようとした。
受話器を取り小銭を入れようとしたときまだお金を入れてもいないのに電話の向こうから声がした。
「かわいそうに‥」
(え?)
僕は、自分の耳を疑った。
ど、どういうことだ‥
僕はまだお金も入れていない。それに今の声の人も誰かわからない。
な、何がどうなってるんだ‥
僕はパニックになった。
しかし、少し落ち着いて彼女に連絡しようと小銭を入れ電話をかけようと番号のボタンを押し始めた。
「プルルル‥プルルル‥」
「もしもし。」
彼女のが電話番号へかけた。
「もしもし、今どこ?」
すると、身に覚えのない声が聞こえた。
「え?私は今家にいますけど…」
「あれ?デートの約束今日であってたよね?」
そう聞くと又声がする。
「あの~人違いだと思うのですが…
私は…」
名前を聞き確かに覚えのない名前だった。
彼女の電話番号を確認するも間違っていない。
自分でもこの状況を理解できていなかった…
仕方なく、公衆電話から電話するのをあきらめ自分の家に携帯を取りに帰ろうとしたがかかるはずのない公衆電話ボックスの扉に鍵がかかっていた。
力ずくで開けようとしても扉はあかず困ってしまった。
(そうだ!あたりにいる人にあけてもらおう!)
そう考え大声で通行人に声をかけるも誰も見向きもしない…
まるで一人だけ別世界にいるかのように誰も公衆電話ボックスのほうを見ない。
スマホが命とまでいう若者がいる時代に自宅に携帯を忘れたのは悪いのかもしいれないが、公衆電話ボックスから通行人の距離がさほど離れていないにも関わらず誰も僕に気づいてくれなかった。
僕は再び公衆電話を使い彼女の携帯にもう一度電話を掛けた。
「もしもし。」
電話に出たのはさっきの人だった。
わけがわからない…
しかたなく僕は自分の家の電話に掛けることにした。
「残念だよ…本当に。」
又、どこからかおかしな声がする。
「プルルルル…」
「もしもし!」
「もしもし?」
自分の家にかけた電話なのに知らない人がでた。
間違えるはずもない。
「おい!お前そこは俺の家だ!何をしている!」
「はあ?なに言ってんの?お前…
これ俺の携帯番号でもう5年近く番号変えてないけど?」
電話の向こう側の人にも呆れられ何がなんだかわからない。
そんな時だった。
「1137265」
さっきからどこから話しかけているかわからない声からそう聞こえた。
「え?」
俺はしばらく黙って考えたがここから出たい一心でその番号を押してみることにした。
「おい!誰だか知らないが見ているんだろ?」
「もう一度番号を言ってくれ!」
俺が電話ボックスの中で声を上げると例の声が聞こえてきた。
「1137265」
「聞こえた!」
俺は聞こえた番号を押し受話器を耳にあてた。
「ふっふっふ…」
「誰だ?お前は」
「さあな…いってもわかるまい…」
俺は息をのみ耳を澄ました。
「そこから出たいか?」
「ああ!彼女との約束もあるしな!」
「そうか…なら教えてやろう。まず初めにお前はひとつ大きな勘違いをしている。」
「なに!?勘違いだと?」
「そうだ。お前はここから出られないから助けを求めようとしたな?」
「その通りだ。それが悪いのか?」
「そうはいっていない…むしろ困ったとき俺の声を必死に聞こうとしたその心を褒めているのだ。」
俺はこの声と会話しながらなんとかここから出る方法を見つけようとした。
「ではどうすればいいのか教えてやろうか?」
「教えてくれ!!」
俺は”その声”に向かって声を荒げた。
「まず、米印のボタンを入力しろ。」
普段ならいつまででも命令口調なこいつに腹を立てているところだが、今そんなことをきにしている時ではなかった。
左したの米印のボタンを押し、受話器の声に耳を澄ませた。
「バーカ!」
「ガチャン!!」
俺は受話器を投げるように電話を切った。
「ぶっ壊してやる!!」
俺は怒りに任せて公衆電話を壊そうとした。
(このままここから出れないのか…)
俺は我に返りもう一度さっきの番号にかけて米印のボタンを押して受話器の声を聴いてみた。
「悪いw悪いwちょっとからかいすぎたw」
受話器が笑いながら俺に謝ってきた。
「ぶっ壊してやろうかと思ったぞ?」
「こ、怖いな…ひょっとしてお前冗談通じないタイプか?」
「そんなことはない。ギャグは大好きだ。だが状況を考えろってことだ。」
「はいはいwじゃあ今度は教えてやるからよく聞けよ。」
「ああ。」
「そこから脱出するために必要なものが3つある。」
「そ、その3つとはなんだ?」
俺には心にも時間にも余裕がなかった。
「1つ目はイチョウの葉。」
「イチョウの葉!?」
「そう。2つ目は…」
2つ目に必要なものを聞く前に俺は受話器の声を遮った。
「ちょ、ちょっと待て!!この状況でイチョウの葉なんててに入るわけないだろ!
他の通行人は俺の声が聞こえてなさそうだし、どうしろってんだ!しかも今夏前だぞ!?」
「知るかw自分で考えたらどうだ?その空っぽな脳みそでw」
「ガチャン!!」
俺は電話に殴りかかろうとした。
すると公衆電話から着信が。
「ジリリリ!」
俺は興奮したまま受話器を取った。
「やれやれ、短気な野郎だなw」
「貴様!次煽ったら電話機破壊しやるぞ?」
「わかったwわかったw」
受話器の声は俺を馬鹿にしたような笑いをしていたが落ち着きながら今度はギリギリ聞こえるような声で
「でもよ、なんのための電話だと思ってんだ?
誰かに届けてもらえばいいだろ?」
「それは真っ先に試したんだよ…彼女に電話してもダメだった。」
「あ~それは無理だな、、、だって顔見知りの人間だろ?」
「な、なに?」
「赤の他人か、動物、もしくはものに持ってきて貰うんだな!」
俺はまた、声にムカついたが怒りをぐっとこらえてそれをできる方法を声に聞くことにした。」
「電話番号を手当たり次第にかけることだな。」
「だが、この状況をどう説明するんだ!?」
「いいからやってみることだな。」
おれは、ヤケクソにボタンを押した。
すると、電話がかかりつながった。
「もしもし!あの俺…」
俺が説明しようとしたその声を遮り電話の相手がこういった。
「わかってるよ、俺を届ければ良いんだろ?」
「え?」
「ちょっと待ってろ!」
「あ!あのちょっと待っ…!」
「プーップーップー…」
「き、切れた…」
俺は今起こったことが1つも理解出来なかった。
数分するとそいつは走ってきた。
俺は困惑した。
なんと電話ボックスに向かってイチョウの葉が走ってきたのだ。
「えーー!?」
つっこみたいところが色々ありすぎて逆に何も言葉が出なかった。
とにもかくにも必要なものの1つを手に入れた。
俺はもう一度電話をかけ2つ目を聞くことにした。
「あと、2つやな。」
薄ら笑いされながら言われたがこの時のおれは気にならなかった。それだけ状況が呑み込めていなかったのだろう。
「なんや、スルーかい、面白くねーな。まあいい、2つ目はボールペンだ。」
「ボールペン!?」
俺はその言葉をきき電話をかけ続けた。
だがしかし、一向に繋がらない…
「ボールペンを持ってくればいいだけだぜ!?お前だってボールペンぐらい持ってるだろ?」
俺はその言葉をきき彼女からもらったボールペンが家にあることを思い出した。
「だが、さっき家にかけてもつながらなかったぞ!?」
俺は電話にむかって話したがうんともすんとも言わなかった。
(ええい!ものは試しだ!)
俺はもう一度自宅に電話を掛けた。
すると、今度はつながった。
「もしもし!」
「いまから向かうよ。」
さっきと同じだった。何か言う前に返事だけされ電話が切れた。
少しするとボールペンが電話ボックスの扉をたたき俺のもとへと来た。
(さあ、あと一つ!)
俺は再び電話ボックスに番号を入力し声を聞いた。
「3つ目は自分で考えて答えを出せ。俺に出来るのはここまでだ。」
「プー、プー、プー…」
「おれは訳が分からずさっきまでのもう少しでここを出られると思っていたテンションが急にがっくりと落ちた。
「自分で考えろって…」
俺はダメもとでもう一度さっきの番号に電話を掛けた。
「おい、考えろって無茶いうなよ!」
「今までの2つのものを考えれば3つ目の答えは出てくるぞ。」
「えっ…」
俺はイチョウの葉とボールペンの共通点を考えた。
(そうか、これは俺があいつにもらった3年前と2年前の誕生日プレゼントだ!)
その答えにたどり着いた俺は3つ目の誕生日プレゼント、つまり1年前の誕生日プレゼントを思い出そうとした。
しかし、ここで俺はあることに気が付いた。
(俺、去年誕生日プレゼントもらってなくね!?)
俺は急に彼女が自分に対して冷め始めているのかと思い始めた。
さらに俺は彼女の誕生日がもうすぐのこと、だがまだプレゼントを買っていないことで焦りを感じ始めた。
すると再び着信が!
「もしもし!」
「わかったか?」
「2つの共通点はわかったがそれだと3つ目の答えが存在しなくなる…」
「だったら、作ればいいだろ?」
「え?作るって?」
「♯のボタンを押して5を8回押してみろ」
「は!?」
「いいから。」
俺は言われたとおりにボタンを押した。すると俺は意識を失いその場に倒れた。
気が付くと自分の部屋にいた。
「随分、寝てたけど大丈夫?」
そう彼女が聞いてきた。
「え!?ここは…」
「何言ってるのよ…自分の家で。」
俺はわけがわからなくなった。
(どうなってるんだ…)
「はい!」
彼女は俺に向かってマイクを渡してきた。
「え…なにこれ…」
「なにこれって忘れたの?あの時、もう一度ステージにって言ってくれたじゃない!
そろそろ、引退しようと思ったから今度はあなたの番でしょ?」
俺は率直に尋ねた。
「あの時って…」
「えー!忘れたの!?渾身の誕生日プレゼント。」
俺は、この時全てを察した。
これこそが3つ目となるものだと。
「ごめん!ありがとう!!」
俺は彼女にそしておそらくこの時は〝妻に〟そう告げた。すると「いってらっしゃい。」と答えてくれた。
俺は意識を取り戻し3つ目としてマイクを手に入れるため行きつけのカラオケボックスに電話をかけた。そして3つ手に入れ再び彼女の携帯に電話をかけた。
「もしもし?」
彼女の声がした。そして家にケータイを取りに帰るから少し遅れることを告げ電話ボックスから出ようとした。
そして、去り際にこういった。
「ありがとう。俺!」
「ふっ…気づいたか…」
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そんな方に言いたいです。
アルファポリスで評価低いからと言って心折れちゃいけません。
あなたが良い作品をちゃんと書き続けていればきっとこの世界を潤す良いものが出来上がるでしょう。
アルファポリスは本とは違う媒体ですから、みんなに読んでもらうためには普通の本とは違った戦略があります。
書いたまま放ったらかしではいけません。
自分が良いものを書いている自信のある方はぜひここに書いてあることを試してみてください。
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