17 / 35
第三章
第17話『辿り着いた街に安心感が湧く』
しおりを挟む
思っていたよりも、街に早く到着した。
王都から最も近い大都市スランガルム。
城下街と大差はなく、石や煉瓦で作られた道や建造物も大差はない。
王城や城壁がないぐらいの差しかなく、生活している人も活気があって人の出入りも頻繁にある。
治安もよく、配置されている衛兵の表情も明るく、余所者である俺を懐疑的な目線を送ってこない。
「本当、ここはここで居心地がいいな」
「遠征で何度も訪れているけど、そのたびに成長していたから誰にも憶えてもらえていなさそうね」
「なんだか複雑」
現に、どこかで見たことあるような人が通過したとしても、誰1人と振り返ることはない。
こんなにも見慣れている光景だが、まるで別の世界にでも迷い込んでしまったかのようだ。
「主様、ワクワクします!」
「私は王都もそうだけど、ずっと初めての場所でドキドキしちゃってる」
そして、メノウとセリナは迷いに迷った結果、こうして人間の姿で行動することにした。
剣のままで居てくれた方が何かと安心できるが、剣の存在を知っている人間と遭遇したら面倒事に巻き込まれる可能性が高くなるから。
あと、剣から人間の姿になる瞬間を見られたら、どうやっても言い訳できないし。
メノウとセリナは目を輝かせて辺りを見渡していて、目線と一緒に体も向いている姿はかわいい。
もしも離れてしまったとして、2人が俺を見失うことはなく、声を掛けられても心配する要素は……ないな。
「この美味しそうな匂いは!?」
「たぶん調味料ね。やっぱり街はいろいろなものがあって面白い」
「セリナだったら1人で買い物をしても大丈夫そうだから、後で行ってくるか?」
「ええそうね。冒険者登録を済ませたら、少し店を回ってみたいかも」
「主様、なんでわたくしはダメみたいな言い方をされるのですか!?」
「買い物したことあるか?」
「ないです」
「お金を扱ったことは?」
「ないです……」
「控えめに言って1人は無理だろ」
「ふえぇ……」
泣きついてくるように俺の左腕へ掴まっているが、どう考えても無理なものは無理だろ。
子供じゃないんだから、と言おうとしたが、セリナと違って生まれたての幼児みたいなものと考えたら酷なことは言えないか。
頭を撫でて慰めたら、気分が落ち着いたりするのか?
「主様……えへへ、もっとお願いします」
落ち着いちゃうんだな。
「自分の感情を、もう少し上手に制御できるたら買い物への同行するのを許可するから」
「わかりましたぁ主様ぁ」
これだと幼児っていうより、犬だろ。
でもこれさ、周りの人たちからしたら同年代の女性を撫でている構図になるから、変な目で……見られてる。
「メノウ、そろそろ離れてくれ」
「ど、どうしてですか主様。わたくしを嫌いになってしまわれたのですか……?」
「違う。通行人から注がれる目線がグサグサ刺さって痛すぎるんだ」
「て、敵ですか!? わたくしが――」
「ほら、そういうところを治せと言っているんだ」
「ひぃ」
俺はメノウの首袖を掴んで、しがみ付いていた犬を強引にはがす。
感情を制御できない内は、今みたいな話の流れで暴れ始めるかもしれない。
もしもそんなことになれば、何も笑えないし、冒険者どころか指名手配犯になってしまう。
最終手段で暴走し始めたら剣に変わればいいから、まだ安心できる状況ではあるけど。
「本当、セリナとフローラが一緒に居てくれると心強いよ」
「妹ができたと思っているから、全然問題ないよ」
「わたしにできることがあれば、なんでもやるわ」
「うぅ……わたくしも主様のお役に立ちたいです」
「何を言っているんだ、戦いのときはずっと頼りにしているだろ?」
「は、はい! ありがとうございます!」
そうだな、完全に忠実な犬だな。
「さて、ここが冒険者ギルドだ」
あっという間に到着してしまった建物は、かなり大きな石造りの建物。
この街は初めてではなくても、冒険者ギルドと認識して見たことがなかったし、中に入ったこともないから新鮮だ。
人間が数人積み重なって届くであろう、開きっぱなしの木造の大扉を通過して中に入ると、見た目通り広々としている。
2階へ上る階段もあったり、奥行きもしっかりとあるようだ。
「今日は人が少なくて助かる。受付はあそこよ」
どんどん足を進めるフローラの後を追って足を進める。
目的地は指で示された通り視界に入っていて、たしかに他の冒険者は少ない。
休憩したり談話する目的であろう椅子や丸机も用意されていて、たぶん普段はもっと活気付いているのだろう。
「すみません、知り合いが冒険者登録をしたいということなのでお願いできますか?」
「はい、少々お待ちください」
この流れるような会話の最中、俺は不安要素を思い出す。
昨日、聖騎士に成った俺は王都を追放されてしまった。
しかも聖騎士を名乗ることを禁止されている、という罰則付きで。
であれば、指名手配はされていないにしても冒険者ギルドという組織には、情報が伝達されていてもおかしくはない。
もしくは、これから情報が入ってくる可能性もある。
だとすれば今のやり取りは、意味をなくすまでそこまで時間がかからないはず。
「では、こちらにお名前だけ記入していただけますか?」
「はい」
差し出された書類に名前を記入し、セリナも次いで、メノウも終わらせる。
メノウが字を書けることに驚くも、今はそれ以上に受付嬢の反応が気になって仕方がない。
「――」
書類を受け取り、凝視している!?
こ、これは……諦め――。
「ふふっ。あなた、かわいらしい字ね。でも、もう少し練習した方が褒めてもらえると思うわよ」
「わかりました、ありがとうございます」
ふぅ……なんとか大丈夫なようだな。
てかさ、思ったんだけど。
メノウは今、受付嬢に対して普通に受け答えしただけではなく、姿勢正しく一礼した。
何かがおかしいどころの話じゃない。
俺が知っているメノウは、無邪気かつ天真爛漫で感情に素直な忠誠心溢れる女の子。
だというのに、まるで、まるで……そう! これは余所行きの態度のソレだ!
わかる、わかるぞ!
小さい頃のセリナが俺の前と他の村人とでは接し方が違う感じだったし、フローラも騎士団員以外と話すときはもはや別人だった!
「ねえアレン、今とても失礼なことを考えている?」
「わたしも、理由や根拠はないけど同じく思った」
「い、いやいや。全然そんなことはないぞ。今日も2人はかわいいなって――こんな美少女たちが傍に居てくれるなんて役得だなってな」
「へぇ~」
「ふぅーん」
「主様、本当ですか!?」
メノウは、もう反応し続けると疲れるから置いておいて――この2人、時々思うが俺の心を読めるのか……?
「あ、主様ですか。少し変わった趣味をお持ちなのですね。外ではほどほどに」
「違うんです、これは――」
「手続きは以上になりますので、よい冒険者ライフをお送りください」
「ち、違うんです――」
「はーい、外に出るわよー」
「言い訳は後にして、行くわよー」
俺は全ての発言権を失い、メノウとフローラに両腕をグッと抱えられ、ズルズルと踵を引きずったまま外へ連行される。
こんな惨めな状態だが、メノウはなんだか楽しそうに目をキラキラさせていた。
どうせ『次はわたくしが、どちらかの腕を!』、とか思っているのだろう。
その能天気というかお気楽な性分を見習いたいものだ。
聖騎士にもなった俺が……こんな……情けない……悲しい……。
王都から最も近い大都市スランガルム。
城下街と大差はなく、石や煉瓦で作られた道や建造物も大差はない。
王城や城壁がないぐらいの差しかなく、生活している人も活気があって人の出入りも頻繁にある。
治安もよく、配置されている衛兵の表情も明るく、余所者である俺を懐疑的な目線を送ってこない。
「本当、ここはここで居心地がいいな」
「遠征で何度も訪れているけど、そのたびに成長していたから誰にも憶えてもらえていなさそうね」
「なんだか複雑」
現に、どこかで見たことあるような人が通過したとしても、誰1人と振り返ることはない。
こんなにも見慣れている光景だが、まるで別の世界にでも迷い込んでしまったかのようだ。
「主様、ワクワクします!」
「私は王都もそうだけど、ずっと初めての場所でドキドキしちゃってる」
そして、メノウとセリナは迷いに迷った結果、こうして人間の姿で行動することにした。
剣のままで居てくれた方が何かと安心できるが、剣の存在を知っている人間と遭遇したら面倒事に巻き込まれる可能性が高くなるから。
あと、剣から人間の姿になる瞬間を見られたら、どうやっても言い訳できないし。
メノウとセリナは目を輝かせて辺りを見渡していて、目線と一緒に体も向いている姿はかわいい。
もしも離れてしまったとして、2人が俺を見失うことはなく、声を掛けられても心配する要素は……ないな。
「この美味しそうな匂いは!?」
「たぶん調味料ね。やっぱり街はいろいろなものがあって面白い」
「セリナだったら1人で買い物をしても大丈夫そうだから、後で行ってくるか?」
「ええそうね。冒険者登録を済ませたら、少し店を回ってみたいかも」
「主様、なんでわたくしはダメみたいな言い方をされるのですか!?」
「買い物したことあるか?」
「ないです」
「お金を扱ったことは?」
「ないです……」
「控えめに言って1人は無理だろ」
「ふえぇ……」
泣きついてくるように俺の左腕へ掴まっているが、どう考えても無理なものは無理だろ。
子供じゃないんだから、と言おうとしたが、セリナと違って生まれたての幼児みたいなものと考えたら酷なことは言えないか。
頭を撫でて慰めたら、気分が落ち着いたりするのか?
「主様……えへへ、もっとお願いします」
落ち着いちゃうんだな。
「自分の感情を、もう少し上手に制御できるたら買い物への同行するのを許可するから」
「わかりましたぁ主様ぁ」
これだと幼児っていうより、犬だろ。
でもこれさ、周りの人たちからしたら同年代の女性を撫でている構図になるから、変な目で……見られてる。
「メノウ、そろそろ離れてくれ」
「ど、どうしてですか主様。わたくしを嫌いになってしまわれたのですか……?」
「違う。通行人から注がれる目線がグサグサ刺さって痛すぎるんだ」
「て、敵ですか!? わたくしが――」
「ほら、そういうところを治せと言っているんだ」
「ひぃ」
俺はメノウの首袖を掴んで、しがみ付いていた犬を強引にはがす。
感情を制御できない内は、今みたいな話の流れで暴れ始めるかもしれない。
もしもそんなことになれば、何も笑えないし、冒険者どころか指名手配犯になってしまう。
最終手段で暴走し始めたら剣に変わればいいから、まだ安心できる状況ではあるけど。
「本当、セリナとフローラが一緒に居てくれると心強いよ」
「妹ができたと思っているから、全然問題ないよ」
「わたしにできることがあれば、なんでもやるわ」
「うぅ……わたくしも主様のお役に立ちたいです」
「何を言っているんだ、戦いのときはずっと頼りにしているだろ?」
「は、はい! ありがとうございます!」
そうだな、完全に忠実な犬だな。
「さて、ここが冒険者ギルドだ」
あっという間に到着してしまった建物は、かなり大きな石造りの建物。
この街は初めてではなくても、冒険者ギルドと認識して見たことがなかったし、中に入ったこともないから新鮮だ。
人間が数人積み重なって届くであろう、開きっぱなしの木造の大扉を通過して中に入ると、見た目通り広々としている。
2階へ上る階段もあったり、奥行きもしっかりとあるようだ。
「今日は人が少なくて助かる。受付はあそこよ」
どんどん足を進めるフローラの後を追って足を進める。
目的地は指で示された通り視界に入っていて、たしかに他の冒険者は少ない。
休憩したり談話する目的であろう椅子や丸机も用意されていて、たぶん普段はもっと活気付いているのだろう。
「すみません、知り合いが冒険者登録をしたいということなのでお願いできますか?」
「はい、少々お待ちください」
この流れるような会話の最中、俺は不安要素を思い出す。
昨日、聖騎士に成った俺は王都を追放されてしまった。
しかも聖騎士を名乗ることを禁止されている、という罰則付きで。
であれば、指名手配はされていないにしても冒険者ギルドという組織には、情報が伝達されていてもおかしくはない。
もしくは、これから情報が入ってくる可能性もある。
だとすれば今のやり取りは、意味をなくすまでそこまで時間がかからないはず。
「では、こちらにお名前だけ記入していただけますか?」
「はい」
差し出された書類に名前を記入し、セリナも次いで、メノウも終わらせる。
メノウが字を書けることに驚くも、今はそれ以上に受付嬢の反応が気になって仕方がない。
「――」
書類を受け取り、凝視している!?
こ、これは……諦め――。
「ふふっ。あなた、かわいらしい字ね。でも、もう少し練習した方が褒めてもらえると思うわよ」
「わかりました、ありがとうございます」
ふぅ……なんとか大丈夫なようだな。
てかさ、思ったんだけど。
メノウは今、受付嬢に対して普通に受け答えしただけではなく、姿勢正しく一礼した。
何かがおかしいどころの話じゃない。
俺が知っているメノウは、無邪気かつ天真爛漫で感情に素直な忠誠心溢れる女の子。
だというのに、まるで、まるで……そう! これは余所行きの態度のソレだ!
わかる、わかるぞ!
小さい頃のセリナが俺の前と他の村人とでは接し方が違う感じだったし、フローラも騎士団員以外と話すときはもはや別人だった!
「ねえアレン、今とても失礼なことを考えている?」
「わたしも、理由や根拠はないけど同じく思った」
「い、いやいや。全然そんなことはないぞ。今日も2人はかわいいなって――こんな美少女たちが傍に居てくれるなんて役得だなってな」
「へぇ~」
「ふぅーん」
「主様、本当ですか!?」
メノウは、もう反応し続けると疲れるから置いておいて――この2人、時々思うが俺の心を読めるのか……?
「あ、主様ですか。少し変わった趣味をお持ちなのですね。外ではほどほどに」
「違うんです、これは――」
「手続きは以上になりますので、よい冒険者ライフをお送りください」
「ち、違うんです――」
「はーい、外に出るわよー」
「言い訳は後にして、行くわよー」
俺は全ての発言権を失い、メノウとフローラに両腕をグッと抱えられ、ズルズルと踵を引きずったまま外へ連行される。
こんな惨めな状態だが、メノウはなんだか楽しそうに目をキラキラさせていた。
どうせ『次はわたくしが、どちらかの腕を!』、とか思っているのだろう。
その能天気というかお気楽な性分を見習いたいものだ。
聖騎士にもなった俺が……こんな……情けない……悲しい……。
0
あなたにおすすめの小説
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。
無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。
やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる