ゆるゆる王様生活〜双子の溺愛でおかしくなりそう〜

琴音

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二章 イアサントとアデラールとオーブ

20.今日だけ……

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 僕は今ベルンハルトの部屋の前にいる。

「イレールは下がっていいよ。朝迎えに来てくれれば」
「ですが……私が寝番を!」
「いらないよ。ベルンハルト様の方にいるだろうし衛兵もここに。ね?」

 衛兵の二人が優しく微笑む。

「イレール様、今晩は私リュカとマルセルが担当しますから」
「リュカ……」
「ルチアーノ様は防音障壁とか張らないで下さいませ」
「うん」

 ならば我らで大丈夫ですと僕の護衛騎士は笑顔で答える。でもとイレールが引き下がらず入口で揉めているとドアが開いた。

「ねえ?まだかな。僕が信用ならないと思われるのは心外だよ」

 みんなビクッとして愛想笑いで信用してないとかそんなんじゃ……あははとイレールは逃げるように立ち去りリュカたちは廊下を向き無言になった。

「大体さあここは王族の客間で他国はこの手前の入口に僕の衛兵がいて入れないし、う~ん、するとしたら僕か?んふっしないよほら入って!」
「は、はい」

 ベルンハルトはまあ座れと僕をソファに座られてお酒を勧めてきた。

「君の家臣は失礼だよ。種を貰おうという者が害をなす理由なんてないのにさ。全くもう」
「申し訳ございません……」

 僕の肩を抱いて楽しそうに話す。

「でもさ、君はこの短期間に城の者にかなり好かれているよね。驚き」
「そうですかね……」
「そうだよ?普通貴族が嫁いてきても簡単には馴染めないものだよ。僕の愛妾ですら未だにだからね」
「国が違うからでは?」

 あははと笑いキミ面白い事言うねとチュッとされた。

「関係ないよ。それだけ君が頑張ったんだろう?認められるくらいの才能と資質もあった。こんな者が市井にいたとはねぇ」

 優しく微笑み本当に褒めているようだった。

「言葉通り受け取らせて頂きます」
「うん。君はかわいくて才能もある……種に不足無しだよ」

 下見てたらこっち向いてよ言われて見上げた。とても美しい方だ。しなやかな身体に余裕のある態度、大人の貫禄なのかな?背丈はジュスランたちと同じくらいなんだけど……あっ

「そんな目で見ないで……チュッ……堪んない可愛さだ……」
「あっベルンハルト様……んんっ……ぷはっここではその……側仕えも見てるし……」
「んふふっならベッドに行きますか」

 そう言うとふわっと膝の裏に手が入り抱かれスタスタ。どこにこんな力がという見た目なのに楽々と抱っこされた。

「軽いね」
「そうですか?なら鍛えないとですね」
「しなくていい。華奢なこの身体はそそるから」

 側仕えがドアを開けてくれて寝室に入ると彼はベッドに押し倒し両手を握り激しく唇をついばむように吸い付いて……何これ唇が気持ちいい……

「ルチアーノ?キスだけでこんなに蕩けちゃって。あの二人どれだけ君を開発したんだかんふふっ今晩が楽しみになったね」
「はあ……あっ……」

 キスされながら全部脱がされて彼は起き上がりガウンを脱いだ。うわぁなんてきれいな身体なんだ。色っぽいくせに程よい筋肉が付いて胸は筋肉が張っててステキ。んでちんこでかいね……

「どう僕?」
「ハァハァ……とてもキレイ」
「んふふっありがと」

 頬を撫でながら首筋から鎖骨……んっ乳首の舐め方がぐっ……甘く強い香りにすぐに酔ってちんこ痛い……この人肌がすべすべで気持ちいい。

「なんて色っぽい顔を……双子が羨ましいよ。ここ漏れてぐちょぐちょだね……」
「あっ……擦ったら出ちゃ……くっ!」

 下がったかと思うと僕のを咥えて……ゔゔ……上手い……舌が絡みつくような……も……ムリ。

「ベルンハルト様!ああ!」

 出ちゃった……ハァハァ……気持ちいい。

「してない訳じゃなさそうだから……ホントに感じやすいね。そんで美味しい……甘くて花の蜜のようだ」
「ハァハァ……あの……反対では?」
「んふっそうだけどねぇ楽しませてよ」

 そう言うとうなじに何かをヌリヌリ。

「僕は妊娠したいけど君はしなくていいからね。だから噛んでもいいように君にだけ塗っとくよ」
「はい……」

 一回して帰るつもりで来たからこれはどういう状況なの?気持ちよさにぼ~っとしてると、僕の国ではこれ「アフロディジアック」は結構使われてるんだよって。庶民にも安価で手に入って噛みながらのセックスは何物にも代え難い快楽があるから人気商品。僕の国はエルフほどではないけど性に奔放なんだと耳元で囁く。

「イアサントはほぼ使われてないよね?子供が少なくなり過ぎたから楽しまないのかな?」

 乳首をねろねろとしながら捏ねて、

「んんっあふ……多分……やっ……待って……」
「待てないよ。僕ノルンの気質が強いんだ。妊娠ではい終わりはつまんない」

 うつ伏せにされ香油をドロっとお尻に垂らされると腰を掴まれドンッと一気に奥まで……あ、あっ……あはん……目がチカチカする……太……い……

「どうかな?僕のは」
「あ……う……」
「こんなに震えて中はビクビクうねってる……僕ね言うだけあってセックスは上手いのよ、期待して」

 堪らない快感に言葉が出ない……まだ噛んでもいないのに……もう太さに震えるし僕の気持ちいいところを上手い具合に刺激してくる腰の動き。

「ルチアーノ?」
「ハァハァ……あ……ん……はあ……」

 気持ちいい……ただそれだけ。頭はもう何も考えられないくらい蕩けて……

「えっろ……俺決めた。お前を抱き潰す」
「は……あん……え?」

 ドンッと奥を突かれて吹き出すとグイッと首を後ろにねっとり舌を絡めてくる。

「はあ……堪んねえよお前。マジかってくらいいいな……お前なら妻に迎えてもいいくらい」
「あの……んんっ……ベルンハルト……」
「お前能力以外もいいとは……んんっ」

 激しくズンズンと押し込まれ身体に這う舌が……僕はもう漏れてるレベルで……萎えずにイキ続けていた。この人上手過ぎ。

「あはは!こんなに身体の相性がいいとは何なんだよお前!俺頭おかしくなりそうだ!」
「はあ……ひっ……ああ!……ッ」
「俺を感じろ!」

 ドンと奥……やめ…て……深い……

「あ……やめて……なんか漏らして……」
「漏らしてんじゃねえよイッてるだけだ。吹き出して射精がとまらねぇだけだよ!あはは」

 彼が射精すると僕を抱き上げて座位でゴンゴンと奥を責めてくる。抱き合う彼の肌は気持ちよく興奮して襲うような目は僕の欲情を煽る。

「奥いいだろ?」
「はっんっ……ああ……」
「あはは、奥突く度に出てるじゃねぇか。俺のちんこ堪んねぇだろ?」
「いい……ベル……ンハル……トもっと……」
「おう。味わえ!」

 ぐちゅんって!いやあ!気持ちいい!

 どれくらい時間が過ぎたのだろう。荒い息の彼は僕の上で動かなくなった。

「やっべぇ理性どっか行ったね……」
「ハァハァ……ベルンハルト様……」

 僕もハァハァと息をしながら、

「あはは……俺お前が好きかも。愛していると言っても過言じゃない……やべぇな、他国の王を愛してるとか……はあ……」
「え?」
「え?じゃねえよ。ルチアーノ愛してる」
「マジで言ってます?」
「大マジだ……」

 はあ……確かに二人とは違う言葉にならない快感が押し寄せて記憶はあんまりない。今も繋がってて……動くと擦れる感触にも精液にも感じて疼くし……でも二人に寄せる気持ちとはなんか違う。う~ん愛していると感じるけど……でも何だろう違うんだ。

 窓の外は少し明るくなり始めている。

「あ~もう朝か。お前アン寄りか?」
「ええ、ずっと自分はアンだとここに来るまで信じてました」
「それもあるのかもな。はあ……これで終わりとかねえよ。これ知って手放すとか……出会いが遅かったか」

 何か小声でブツブツ……挿入後から言葉遣いが荒っぽいなあ。本来はこっちなのかな?もしかするとね。

「ベルンハルト様?」
「ああ……呼び捨てでいいルチアーノ。ベルンハルトだ」
「はい、ベルンハルト?何か……あの」

 ずるんと僕からちんこを抜くとうつ伏せになり、

「してくれ。俺は尻は初めてなんだよ。すぐ噛んでくれ」
「うん」

 またもやステファヌ以来の初めての人とだ。ちょっと緊張するね。でも本来の目的はこっちのはずだよね?なのに僕は抱かれ……はあ。

 艷やかな長い髪を避けると彼の二重紋はジュスラン以上に華やかな紋だった。幾重にも大小様々に重なる花びらがこの人の性格を表しているんだろうか。見惚れる美しさだ。僕はガブリと噛んだ。

「うわっ!くうっ!何これ……ぐあっ!」
「うぐっ……」

 全身に駆け巡る快感に僕の理性は吹き飛びそう。初めてだと言う彼の中につい勢いよく……でも締め付けられてヒクヒクと……

「ハァハァどう?」
「ああ気持ちいい……突いてくれ奥が疼くんだ。なにこれヤバ……」
「うん」

 ズンズンと腰を振ると僕も気遣う余裕はなくなった。匂いに溺れ艶めかしい身体の紅潮に更なる興奮で……彼は時々僕のを千切りそうなくらい締め付けた。イッてたんだろう。

「ベルンハルトもう僕もた……ない!」
「出してくれ!」

 ガブッとうなじに強く噛み背中に抱き付いて奥に押し込んだ!くぅ……堪らない快感に頭が白くなりちんこが吸い込まれていく。

「ルチアーノ!嫌だ!腹がおかしい!熱いしもっと深く入って……ぐあっ………気持ちい……」

 彼は意識を無くし僕も快感でゼイゼイとしながら彼の背中に倒れ込むと快感に意識を無くした。

「おはようございます。ベルンハルト様ルチアーノ様」
「ああ……もうそんな時間か。風呂の支度を頼む」
「既に用意は整っております」
「そうか。ルチアーノ朝だよ」

 何か声がする……

「起きたか?ハニー」
「ハニー?」
「番になったんだからハニーでしょ?」
「はあ……まあそうか」

 僕の様子に驚いた顔をしながらあはははっ笑い出した。

「そうか!お前は俺ほど気持ちが湧かなかったか……残念だ」
「ん?……あっ……ごめんなさい。ベルンハルトは好きですし愛していると思います。こんなにも身体の相性がいいとは驚きましたが……二人以上にはごめんなさい」
「ああ……仕方ないな。はあ……もっと早く出会えていたら……」
「ええ。彼らの前ならあなたを心から愛したでしょうね」

 まあいいやとキスをして……ん……あふっ……

「俺はお前が好きだ。番だからだけじゃない気持ちが……」

 僕は感謝とごめんともう一度。分かったからいい。俺が好きなだけで構わないと微笑んだ。

「俺は戦になったら全面的に協力する。鳥は役に立つぞ?空からの攻撃に強いからな」
「はい、ありがとうございます。そうならない事を願ってますが」
「んふふっだが最悪は想定しなければな。それが王だ」
「はい……」

 それからお風呂に入りまた……

「あっまだ足りない……の?ん……あふっ……ひっ!」
「足りない!だって次会えるのっていつかはわかんねえだろ?」

 グチュグチュと押し込まれ快感に喘いで……お風呂は響くし音が大きくて……ああ……

「いい……ホントにいいよ。お前を攫って帰りたいくらいだよ」
「それ……は……クッ……あうっ」
「すげぇ匂いだ。お前がイク度に俺は……悔しい!」

 ズンッと押し込まれ彼のモノからドクドク、穴からグチュグチュと溢れて太ももに伝う。

「はあ……これで終わりかよ」
「ハァハァ……ああっ……ハァハァ……」

 ブチュと抜かれ振り向くと萎えてはいないねぇ。ならとそっと咥えて……

「ルチアーノ……んっ……あっ……」
「あなたのここ好き……」
「そうか……悔しいなぁお前が欲しいよ……くっ」

 長くて本当に太くて……そして美味しい……甘酸っぱい果物のようだね。ネロネロと舌を這わせると先から漏れ更に大きく硬くなり、いいよと僕の頭を掴んでハァハァと。

「もう出る咥えてくれ……グッ……ッ」
「うん。うぐっ……んくっごくん……」

 咥えると口の中に射精……ちんこを口から離すと、

「ハァハァ……俺のが口から……エロ過ぎだよルチアーノったく」

 床に座る僕を膝を付き抱き寄せて唇をついばむように舐める。あは……気持ちいい。

「ベルンハルト様ルチアーノ様にお迎えが」
「分かった」

 イレールたちが来たようだ。仕方ないなとベルンハルトと僕は身体を流しお風呂を出て部屋に向かった。

「おはようございます。ルチアーノ様」
「おう!おはよ」
「ステファヌ?なんで?」
「うん、なんとなくね」

 ベルンハルトはクスクスと笑い出した。

「ステファヌ……僕はルチアーノに無体な事はしないよ。ほらツヤツヤでしょ?」
「ふん、ルチアーノなんともないか?」
「うん」
「そうか。なら帰るぞ!ベルンハルトお前はいつ出るんだ?」
「うん昼過ぎにはね」
「分かったまたな」
「ああ」

 じゃあまたと部屋を後にしたらステファヌが抱きしめてキス。

「くそ……あいつの匂いがする」
「それは今お風呂入って彼の部屋にいたから」
「そうだけど……アイツお前の事愛しそうに見ていたが?」

 あはは。昨日あった事を話した。

「そっか。お前は気持ちが動かなかったのか。でもアイツは……ふふっ」
「なにステファヌ?」
「よかったと思って。アイツの方がいいとか言われたら死ねるくらいに思ってたんだ」
「やだなあもう」

 二人より好きになる人なんていないし彼は二番目に好きかもねと話した。愛してるんだけど魂から愛してるとは言えなかったんだ。

「ジュスランにも話してやれ。アイツ多分一睡もしてないぞ?いやだぁって泣いてな」

 そっか……そうだよね。昨日の朝見た時もボロボロだったしね……

「うん……二人しか本当の意味で愛してないんだ。アデラールが奥さん愛しててもイアサントを強く愛してる気持ちがよくわかったよ」
「うん……」

 そんな話しをしながらカトレア棟に戻った。






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