ゆるゆる王様生活〜双子の溺愛でおかしくなりそう〜

琴音

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二章 イアサントとアデラールとオーブ

19.なんもかも辛い

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 はあ……多国間協議がこんなだとは思いもしなかった。

 貿易とか人の交流とかこんなにも決まりがあったんだね。民間人がバザールで野菜売るのとは全く違うやり方だ。多国間で民間、国などの商業、冒険者ギルドの不備で揉め事とかの議題に目眩。ついでに工房ギルドではの職人の技術の流失の取り決め違反の問題(賃金高い方に人は移動しちゃうよね?)……普通に生活してるとそんなもんだと流しているものばかり。他も諸々書類を簡素化して利便を図ろうとか?聞いてるだけでクラクラ。

「お疲れさま、慣れたか?」

 お茶飲みながらステファヌの胸にべったりと頬をくっつけた。

「慣れないね。大臣や行政官のみんなは大変なんだと分かっただけ」
「あはは、まあ慣れればそうでもないぞ?」
「そう?ステファヌはカッコよかったよ。はぁ僕に出来るようになるのかな?」

 なるさと微笑みチュッと。

「お前は子を作るだけじゃないだろ?大臣もお前はこの短期間にこれ程身に付けるとはって褒めてたぞ?よく問題点とか見つけるって」
「そう?なんか話の流れの違和感を話してるだけなんだけど」

 それが大切なんだよ。俺たちは慣れて見落としてるかもだからなと微笑み、チュッチュッとし出した。

「あん……まだ昼食後も会議も……んんっ」
「いいだろ?」
「んっ……」

 身体をまさぐり出して……

「ステファヌ……さすがに今はあっ……うっ……」
「このところ忙しくてもう随分してないだろ?俺もう溜まってさ……」

 ん~確かにもう二週間はしてないね。ベッドに入ると疲れててすぐ二人で寝ちゃうしジュスランはボンボコリンだから当然すぐ寝る。

「会議まで時間あるだろ?なあ……」

 ゲホッとイレールとレオンスが咳き込みだして眉間にシワ。彼らは僕らには欲情しない為の魔石をつけてるからただ単に香水がキツくて辛いみたいになる。

「ステファヌ様、そんなにしたいなら会議まで数時間ありますのでベッドで」
「ああ……」

 レオボルドが見かねて声を掛けてきた。

「イレール、時間が来ても出て来ないようだったら声かけてくれ」
「ゲホッはい……」

 そう言うと僕を抱っこしてベッドに推し倒した。

「もう俺は無理だ。ベルンハルトにも本当はお前を差し出したくはない。ジュスランも同じ気持ちだ」
「ハァハァ……僕も嫌だよ。あうっ」

 乳首……んんっ…あっ……うっいた気持ちいい……強く吸われるの堪んない。お風呂で抜いて貰ってるんだけど違うんだよね。

「こんなになって……」

 僕の下着に手を入れ握ってヌルヌルと漏れてるのをいじくって……出ちゃ……ングッ!

「あ……う……出ちゃったでしょ……」
「抜いてるだけだと早いな。まあ元々お前は元々感じやすいから」

 手に付いてる僕のをエロい顔で舐めながら、

「いいか?」
「うん」

 香油を自分のに塗りグチュグチュと僕のお尻に擦り付けぬぷっと先がぐちゅんって……あああ!してなくてもお互いいつでも出来るようにはしとけとギーたちが言うから準備はいつもだったけど彼らの指とは……ああ……

「堪んねぇ……俺もすぐイキそう……」
「ハァハァ……気持ちい……い……」
「ヒクヒクとお前……俺のが欲しくて堪んねぇんだろ!」

 唇を押し付けられるとズンズンと押し込まれて……ステファヌとは思えない激しく奥を突いて!ああ……出ちゃ……うっんんっ……

「ステファ……ああ!んんっ」
「俺のなのに!俺たちのなのに!ぐうッ!」

 中にドクドクと……久しぶりの精液の刺激が強くてまたすぐに絶頂に。目の前がチカチカする……ステファヌの香りも興奮した匂いでそれにも酔って突かれる度に身体をゆさゆさと揺らしてるだけになって……

「ルチアーノ愛してるんだ!とんでもなく愛してる!あうっ!」
「ステ……ファ……ヌぼ、僕もあ、い……いやあ!」

 あまりの気持ちよさに彼の背中に爪が食込む。ステファヌ……愛してるよ。抜かずにずっと抱き合って愛を確かめて。僕も嫌だ。でもね、ベルンハルトの気持ちもよく分かるんだ。だから嫌って言うつもりはない。

 あんあんと座位で抱き合って喘いでいるとドアが開いて、

「申し訳ございません。お時間です。ゲホッ」
「ああ……うぐっ!」
「ああっ!」

 ぐちゅんと強く腰を引かれ奥にめり込みその快感に僕はイッてしまいステファヌもイッて彼の精液で中が熱いハァハァ……

「時間だ……もう明後日か……クソッ」
「ステファヌ……僕は誰を抱こうがあなたを愛してる」
「うん……俺も愛してる」

 抱き合ってキスして……辛さを共有した。ジュスランが話しを聞いて部屋で泣いてるってステファヌが哀しそうに……僕の子のせいで体調不良で部屋にいる事が多く、会議には出られないくらい。一緒にいる時間も短くなってるこの時期にこんな報告だからメンタルも不安定になってしまった。

 毎日見舞いに行くと目が真っ赤で……抱き合って慰めてるけど嫌だと泣くジュスランを見るのは辛い。何とかならないかとイアサントに聞いたら、キスでも僅かだけど魔力増えるからしてやれって言われて毎晩キスしてる。体調の良い時出すだけなら持つんじゃ?医者に聞けって。

「行くか、ネトワイユ……」
「うん」

 洗浄と浄化の魔法を掛けて部屋を出た。

「ふむ……スッキリって顔じゃないですね。お二方」
「アンセルム……」

 ステファヌと僕はどうにもならない嫌な気持ちは肌を合わせたくらいじゃ無理と実感しただけに終ったと報告……

「でしょうね。番をたくさん持てると言ってもそんなものですよ。妻、夫と決めた者が大切なのは当たり前です。ベルンハルト様が特殊なんですよ。あの方は子を作る番がいてもヤりまくって……」

 だよね、すごいと思うよ。

「ですが王侯貴族はあれが正解な気もします。たくさんの子をもうけて王族を家を存続させる。大切な資質でしょう」

 ああそう言えば各地で聞こえてきたんですがとアンセルムが報告をくれた。

「王族以外は番に死なれる、もしくは三十過ぎてもいないと狂死するじゃないですか?」
「うん」

 お茶飲みながら話しを聞く。

「それが狂っていた者が正常になっていると報告が上がっています。我が国だけではなく五国全てです」
「え?なぜ……」
「私もなぜと思いましてね。他国もこの現象の理由が分からず調べているそうです。それで私もイアサント王国ならもしかしてなにか残してるのではと禁書庫も含め調べました」

 そうしたらどうもイアサントが生きていた頃はその様な現象自体がなかったのですと。

「どういう事なんだそれは」
「はい。この現象の記録が出てくるのは今からニ百年前くらいからです。王族だけがオーブに供給するようになった頃ですね」

 ああと……みんな悟った顔になった。そうオーブ本来の力がなくてだねそれ。

「そんな事にも魔力が影響していたのか……」
「ええ、治った者の……アンだけしか分からない事なんですが、うなじの紋も色が番になる前の白に戻っていました」
「って言うことは……」
「そうです。新たな番が持てますし番なしでも天寿を全う出来ます。王族で無くともね!素晴らしい事ですよ!」

 おお!とみんな驚き、良い報告が聞けて僕は嬉しくなった。

「なら無駄に人が死ぬ事がなくなるんだよね?あんなに辛そうな人を見ることはないんだね?」
「ええ!これから先はありませんよ。私は必ず禁書庫に書き残しますからこんな事は起こさせません。未来永劫ね!」
「そうしてくれ、アンセルム」

 はいと嬉しそうに笑うと行きますかと立ち上がり次の会議に向かった。




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