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五章 平穏から一転
6 めっちゃ叱られた
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ある日の寝る前の居間でのおしゃべりタイム。僕はなんとなく思った。
僕の身内のおば様たちは、初めは難ありの公爵だったけど結果的に「クルトはいいところに貰われたねえ」って、喜んでくれている。その後も僕は白の賢者の仕事も全うし、身内はラングールの誉れと持ち上げてくれる。気難しい母方の叔父はたまに会うと、公爵に大切にされてるか?俺の牛食べるか?連れてくぞとかね。子どもも産んで妻としても立派で、俺は鼻が高いと嬉しそうに褒めてくれる。ラングールは心優しい一族で、久しぶりに王族に嫁いだ僕を自慢に思い、みんなが僕を大切にしてくれるんだ。
という前提を元に。
「ねえアンジェ」
「なんだ?」
「僕はあなたの父方のお身内の王族、公爵はよくお会いしますが、母方のお身内の方とは関わりが薄い気がします」
「んあ……そうだな。ユリアンやハルトムートは王か。他も城の催しでよく会うな」
「うん」
アンジェは母方はなあって言いながら、僕を膝に乗せてキスしてってかわいくねだる。見上げるアンジェがかわいくて僕は軽くチュッ
「ふふっもっと」
「ベッドでね」
いつものイチャイチャを楽しんだ後、アンジェの青い瞳に陰りを感じた。なんで?
「母方はあまり表に出て来たがらないんだ。父の前の奥さんの関係でね」
「え?」
さすがに親のないアンジェのために結婚式には来てくれたけど、それだけで関わりがあまりにもないんだ。なんでだろうと思ってたからね。
城の催しで見かけて僕が話しかけても、「クルト様、あちらで◯◯様がお呼びですよ。我らは大丈夫ですから」と、すぐに離れようとするんだ。アンジェは目を細めて、
「母は前の奥さんと身分は同じだが、家の歴史の長さで身分が下に見られるんだ。それとその家とあんまり関係が良くなくてな」
「そうなの?」
この国は貴族同士基本仲はいいが、例外があるのは仕方ないって。
「あの家は南の海沿いの、海の幸で領地を運営しているんだ。農作物より魚や塩、貿易港としての管理などかな」
「うん」
公爵家の料理の魚が美味しいのは、そのおかげだと笑う。多少荒っぽい家柄だけど、お母様は大人しく目立つことを好まず、漁師の家柄とは思えない優しい方だったそう。
「ふーん。会って見たかったな」
「優しい人だったよ。俺たちをかわいがってくれてな」
前の奥さんがやはり海沿いの領地で似たような家業。小競り合いは常に起きているらしい。特に問題になるのは、魚や輸入商品の販路が丸かぶりなこと。そりゃあ同じ国だし仕方ないかもね。
「なおかつ今の当主、母の兄は人たらし系でユリアンぽくて商売が上手く、領地に湖なんかもあって川魚もだな。それを手広く売って領地は潤っている。隣よりな」
「あらー……それは」
彼らは隣の領主の手前、城でもほとんどアンジェに話しかけては来ない。いないふりみたいな感じだそう。アンジェは争いの大元は知ってるが、何十年も前の話でそんなの関係ないって感じで、もう言いがかりに近い。マーロン伯爵家は僕の家みたいな仲の良い一族で、前妻のガストン伯爵家家は、競争心の強い性格が荒めの家柄で身内同士も敵対してる感じ。
「総務省で伯父は働いているが、大臣ではないんだ。前の奥さんの家は宰相のオイゲンの側近で、役職もある。俺は仕事以外では付き合いはないがな」
「そっか」
僕の父様とは仲がいいかもしれないが、俺は時々お茶をするくらいだよって。なら、それに僕を呼んでくれてもいいじゃん、と訴えたらあちらが嫌がるんだってさ。白の賢者で大活躍してて、恐れ多いって。ムーッ
「この公爵領は俺が淡々とやってて、父の身内としか関係してない。母の身内は母ももういないから、縁が薄くなっているんだ」
「ふーん」
僕の家は母方も父方も手を携えてって感じで、不思議だっただけだとアンジェに伝えた。前のクルトは仕方なく繁忙期は手伝ってたけどさ。
「だろうな。酒は人手が必要だからだろう」
「うん」
ぶどうは収穫から仕込みまで大変で、一族総出でやるからね。
「うちは気にしなくていい」
「はい」
したいからベッド行こうって。アンジェ……前と回数が変わっていませんが?
「お前が俺をこんなにしたんだ。俺に悦びを教えた」
「そうですか……」
いい年にはなったが欲は減らず、お前を求めたくて仕方ないんだよって。
「んふふっキスしてくれ」
「うん」
ネチネチとキスしてると、早よベッドに行けとローベルトに言われ、追い出されるように移動した。側仕えがいる時は遠慮しろよと。
「ムリだ」
「そうですか。旦那様はわざわざ家臣に見せつけるのがご趣味と。では、おやすみなさいませ」
ローベルトは無表情でパタンとドアを閉めた。
「アンジェ」
「俺は私室では我慢しない。誰がいようとな」
「そうですか」
ほら脱いでと僕の胸元のパジャマの紐を解く。ティモの優しさですぐ脱げるパジャマが多くなって来てて、ボタンのパジャマがほとんどない。ガウンの合わせみたいな襟元のばっかでね。
「クルトは日増しに美しくなる」
「そう?」
「ああ、大人の色気がな。かわいらしく淫らだ」
大きな手が僕の胸やお腹、抱きしめて背中を撫でる。
「んふふっそう感じるならアンジェがしたんだ」
「そうだな」
唇が重なり大きな手が体をまさぐる。彼の手が触れるところは僕の気持ちいいところばかり。愛してるよって伝わる触り方なんだ。
「ん…はっ……ふっ…」
「感じやすいよな」
「だって……んっ」
番だからじゃないの?と聞いたら違うって。あ?だってアンジェの匂いにすぐ酔うし、どこ触られても気持ちいいけど?
「あんまり言いたくはないが、貴族のノルンは手ほどきを受けるんだよ。アンを大切に抱くためにな。匂いは確かに興奮はするが、それとは別だ」
「え……」
なにそれと動かなくなった僕に、あーあと嫌そう。そんな顔するかなと思って、言いたくなかったそうだ。
「ごめん。カルチャーショックを……」
よく考えたら、この世界ではエロ本なんか見かけないし?知識の入れようがないよね。つーか昔の人はどうやってエッチの仕方を学ぶの?誰かのを見学……はないな。うーん?
「今度はなにを考えてる?」
「あー……貴族は分かったけど、民はどうやって知識を…そのエッチのしかたとか?」
ああ聞いた話だが、年頃の子を集めてノルン、アン別々に教えるそうだ。ほほう?
「どんなことするの?」
「あ?あー……聞くなよ」
ほら乗ってと脇に手が入ってズプッんあっお腹の圧迫が堪らん!
「アンジェ誤魔化すな!」
「嫌だよ」
アンジェは僕の口を唇で覆うように塞ぎ、腰を振る。少し擦るだけで快感が増してぷるぷるしちゃう。あー…ダメだ気持ちいい……
「そういうのは知らなくていいんだよ」
「でも……」
ゴンッと奥にめり込むぅ…そこダメ……そこから強い快感が広がるんだ。ピンポイントぉ……んぐぅ……
「アンジェ!」
「こういうことを教えるんだ!」
「ウッ…アッ……出ちゃ……っ」
ゾクッと快感が全身に来てべちょっとアンジェに倒れ込んだ。すぐに絶頂がきて簡単に果てる、この体もどうかしてる。
「クルト、そういうのは暗黙の了解がある。この世界では当たり前のことを聞いちゃダメ」
「はい……んぐぅ」
でもアンジェはエッチ上手いんだもん。知りたくなったんだもん。
「それはお前を楽しませたいからだ」
「ホント?」
「本当」
「んふふっありがと」
お尻がビクビクするしアンジェのが硬く大きく……俺も出したいってグチュグチュされて僕も更にドクンッ
「ぎもぢいいぃーっ」
「だろ?愛してるからだ」
ヤバッ本当に気持ちいい……あはは…ハァハァ
「基本を習って後は独自だな」
「ハァハァ…うん」
まあ、アンジェのちんこは太いし長いし萎えないし?元がいいからかな。でも初めてのエッチは好きな人とかではないのか……それは少し可哀想だと思った。
「アンジェ」
「なんだ」
「初めての人が好きな人じゃないのって辛くないの?」
「え?……考えたこともなかったな」
「そんなもんだって思ってたってこと?」
「ああ」
ほーん。文化が違えばってことか。僕の視点の方が異質なのか……でもなあ。もし僕が前の世界で好きな人がいて……やめよう意味はない。
「お前は変なところばかり気にする」
「そうかもね」
こんな話をしていたからか、ぬるんと抜けて寝るぞって抱かれて眠り、翌朝ゆっくりお風呂に浸かって朝食を取った。その後はアンジェの膝に乗り出仕の時間まで抱かれていた。
「抱っこしてて。邪魔でもしてて」
「うん」
エルムントが急ぎだからと私室まで来て、アンジェとなにか話している。でも僕はアンジェから離れるのが辛くなってるんだ。ティモはそのうち落ち着きますよって言うし、自分の時は同じ屋敷にいたからそこまでにはならず、気持ちは分かりかねますと、僕を微笑ましく放置してくれている。
「ではそのように」
「ああ、頼むな」
仕事の話が終わるとエルムントは、僕を冷たーい目で見下ろしため息。
「クルト様。公私はお別けになりませんとね」
「だってねえ?」
にっこり上目遣いでエルムントを見上げた。が、かわいくすれば私が折れると思ったら大間違い。奥様でお母様なんだからちゃんとしなさいってしかられた。僕は多目に見て欲しくて見つめ続けたけど、ムッとしたまま変化なし。
「はい……」
仕方なくアンジェからゴソゴソと降りて、服も直し隣に座った。なんか……辛い。子どもみたいなごねる感情が湧いて来る。駄々こねそうな気分だけど我慢して下向いて耐えていると、アンジェが深く息を吐いた。
「エルムント、この時間は勘弁してくれ。ここは私室だし執務室じゃないんだから」
ほほぅと口は歪み、ギロリとアンジェを睨む。怖いんだけど!
「どこでもキスするわ抱き合うわ。あなたが言える言葉じゃありません!ふたりとも親なんだからキチンとして下さい!」
こめかみに血管浮かせ、エルムントに怒鳴られた。ご両親がいないのをいいことに、だらしなさ過ぎる!仲がいいことと、公私が曖昧なのは違う!エルムントにネチネチしかられて、ふたりでごめんなさいと謝った。
「病を克服してずいぶん月日は経ちました。領主夫婦としてしっかりして下さいませ!返事は!」
「「はい……」」
エルムント怖いと見上げていると、アンジェが小さな声で、子どもの頃から俺もよくしかられてたんだよ。気にするなって。彼に聞こえたのか、ふうってエルムントは肩を落とした。
「旦那様はやることが変わっただけでこんな所は子供のままです。家でもちゃんとして下さい」
「ああ、出来るだけ……な?」
アンジェの言葉に怒り再燃。ああ?とエルムントは主人に威嚇し出した……マジ怖い。
「アンゼルム様……出来るだけと申しましたか?ほほぅ」
「い、いやっ改善するよ!」
両手を前に出して愛想笑いしながら、ごめんとアンジェ。キッと顔が僕に向いて、なんていうんですか?と目が言っている。
「ちゃんとします!」
膝を合わせてビシッ!その様子にまたため息。
「気持ちは分かるんですよ。私も妻は大切です。でもね、なんでもゆるいと他の家臣や屋敷の者に示しが付きません。それに………」
クドクドとおしかりは続いた。人は説教が長いと反省しなくなるんだよねぇ……アンジェは眉間にシワ。面倒臭くなったのか、俺は城に行くと逃げるように出て行き、仕方ねえなとエルムントはドアを睨んだ。
「クルト様、私もこんなことは言いたくありませんが、お子様もそろそろ分かる年になります。淫らな行いは人前では避けるように!」
「はい……」
ではと、エルムントはキッと僕を一瞥して出て行った……ふう。ティモはドアを睨みつけ叫んだ。
「エルムント様は意地悪だ!クルト様はお嫁に来てからとても頑張ってるのに!こんなことぐらいどうでもいいでしょ!」
ローベルトもまあまあ落ち着けと、ティモをなだめている。が、
「私もお二人の仲のよさはいいと思います。ですが、側仕えと文官は違いますからね。エルムント様の言い分もまあ…ね?」
うーん、ローベルトの意見も一理あるか。あーあ。朝っぱらからしかられる一日の始まりだね。
僕の身内のおば様たちは、初めは難ありの公爵だったけど結果的に「クルトはいいところに貰われたねえ」って、喜んでくれている。その後も僕は白の賢者の仕事も全うし、身内はラングールの誉れと持ち上げてくれる。気難しい母方の叔父はたまに会うと、公爵に大切にされてるか?俺の牛食べるか?連れてくぞとかね。子どもも産んで妻としても立派で、俺は鼻が高いと嬉しそうに褒めてくれる。ラングールは心優しい一族で、久しぶりに王族に嫁いだ僕を自慢に思い、みんなが僕を大切にしてくれるんだ。
という前提を元に。
「ねえアンジェ」
「なんだ?」
「僕はあなたの父方のお身内の王族、公爵はよくお会いしますが、母方のお身内の方とは関わりが薄い気がします」
「んあ……そうだな。ユリアンやハルトムートは王か。他も城の催しでよく会うな」
「うん」
アンジェは母方はなあって言いながら、僕を膝に乗せてキスしてってかわいくねだる。見上げるアンジェがかわいくて僕は軽くチュッ
「ふふっもっと」
「ベッドでね」
いつものイチャイチャを楽しんだ後、アンジェの青い瞳に陰りを感じた。なんで?
「母方はあまり表に出て来たがらないんだ。父の前の奥さんの関係でね」
「え?」
さすがに親のないアンジェのために結婚式には来てくれたけど、それだけで関わりがあまりにもないんだ。なんでだろうと思ってたからね。
城の催しで見かけて僕が話しかけても、「クルト様、あちらで◯◯様がお呼びですよ。我らは大丈夫ですから」と、すぐに離れようとするんだ。アンジェは目を細めて、
「母は前の奥さんと身分は同じだが、家の歴史の長さで身分が下に見られるんだ。それとその家とあんまり関係が良くなくてな」
「そうなの?」
この国は貴族同士基本仲はいいが、例外があるのは仕方ないって。
「あの家は南の海沿いの、海の幸で領地を運営しているんだ。農作物より魚や塩、貿易港としての管理などかな」
「うん」
公爵家の料理の魚が美味しいのは、そのおかげだと笑う。多少荒っぽい家柄だけど、お母様は大人しく目立つことを好まず、漁師の家柄とは思えない優しい方だったそう。
「ふーん。会って見たかったな」
「優しい人だったよ。俺たちをかわいがってくれてな」
前の奥さんがやはり海沿いの領地で似たような家業。小競り合いは常に起きているらしい。特に問題になるのは、魚や輸入商品の販路が丸かぶりなこと。そりゃあ同じ国だし仕方ないかもね。
「なおかつ今の当主、母の兄は人たらし系でユリアンぽくて商売が上手く、領地に湖なんかもあって川魚もだな。それを手広く売って領地は潤っている。隣よりな」
「あらー……それは」
彼らは隣の領主の手前、城でもほとんどアンジェに話しかけては来ない。いないふりみたいな感じだそう。アンジェは争いの大元は知ってるが、何十年も前の話でそんなの関係ないって感じで、もう言いがかりに近い。マーロン伯爵家は僕の家みたいな仲の良い一族で、前妻のガストン伯爵家家は、競争心の強い性格が荒めの家柄で身内同士も敵対してる感じ。
「総務省で伯父は働いているが、大臣ではないんだ。前の奥さんの家は宰相のオイゲンの側近で、役職もある。俺は仕事以外では付き合いはないがな」
「そっか」
僕の父様とは仲がいいかもしれないが、俺は時々お茶をするくらいだよって。なら、それに僕を呼んでくれてもいいじゃん、と訴えたらあちらが嫌がるんだってさ。白の賢者で大活躍してて、恐れ多いって。ムーッ
「この公爵領は俺が淡々とやってて、父の身内としか関係してない。母の身内は母ももういないから、縁が薄くなっているんだ」
「ふーん」
僕の家は母方も父方も手を携えてって感じで、不思議だっただけだとアンジェに伝えた。前のクルトは仕方なく繁忙期は手伝ってたけどさ。
「だろうな。酒は人手が必要だからだろう」
「うん」
ぶどうは収穫から仕込みまで大変で、一族総出でやるからね。
「うちは気にしなくていい」
「はい」
したいからベッド行こうって。アンジェ……前と回数が変わっていませんが?
「お前が俺をこんなにしたんだ。俺に悦びを教えた」
「そうですか……」
いい年にはなったが欲は減らず、お前を求めたくて仕方ないんだよって。
「んふふっキスしてくれ」
「うん」
ネチネチとキスしてると、早よベッドに行けとローベルトに言われ、追い出されるように移動した。側仕えがいる時は遠慮しろよと。
「ムリだ」
「そうですか。旦那様はわざわざ家臣に見せつけるのがご趣味と。では、おやすみなさいませ」
ローベルトは無表情でパタンとドアを閉めた。
「アンジェ」
「俺は私室では我慢しない。誰がいようとな」
「そうですか」
ほら脱いでと僕の胸元のパジャマの紐を解く。ティモの優しさですぐ脱げるパジャマが多くなって来てて、ボタンのパジャマがほとんどない。ガウンの合わせみたいな襟元のばっかでね。
「クルトは日増しに美しくなる」
「そう?」
「ああ、大人の色気がな。かわいらしく淫らだ」
大きな手が僕の胸やお腹、抱きしめて背中を撫でる。
「んふふっそう感じるならアンジェがしたんだ」
「そうだな」
唇が重なり大きな手が体をまさぐる。彼の手が触れるところは僕の気持ちいいところばかり。愛してるよって伝わる触り方なんだ。
「ん…はっ……ふっ…」
「感じやすいよな」
「だって……んっ」
番だからじゃないの?と聞いたら違うって。あ?だってアンジェの匂いにすぐ酔うし、どこ触られても気持ちいいけど?
「あんまり言いたくはないが、貴族のノルンは手ほどきを受けるんだよ。アンを大切に抱くためにな。匂いは確かに興奮はするが、それとは別だ」
「え……」
なにそれと動かなくなった僕に、あーあと嫌そう。そんな顔するかなと思って、言いたくなかったそうだ。
「ごめん。カルチャーショックを……」
よく考えたら、この世界ではエロ本なんか見かけないし?知識の入れようがないよね。つーか昔の人はどうやってエッチの仕方を学ぶの?誰かのを見学……はないな。うーん?
「今度はなにを考えてる?」
「あー……貴族は分かったけど、民はどうやって知識を…そのエッチのしかたとか?」
ああ聞いた話だが、年頃の子を集めてノルン、アン別々に教えるそうだ。ほほう?
「どんなことするの?」
「あ?あー……聞くなよ」
ほら乗ってと脇に手が入ってズプッんあっお腹の圧迫が堪らん!
「アンジェ誤魔化すな!」
「嫌だよ」
アンジェは僕の口を唇で覆うように塞ぎ、腰を振る。少し擦るだけで快感が増してぷるぷるしちゃう。あー…ダメだ気持ちいい……
「そういうのは知らなくていいんだよ」
「でも……」
ゴンッと奥にめり込むぅ…そこダメ……そこから強い快感が広がるんだ。ピンポイントぉ……んぐぅ……
「アンジェ!」
「こういうことを教えるんだ!」
「ウッ…アッ……出ちゃ……っ」
ゾクッと快感が全身に来てべちょっとアンジェに倒れ込んだ。すぐに絶頂がきて簡単に果てる、この体もどうかしてる。
「クルト、そういうのは暗黙の了解がある。この世界では当たり前のことを聞いちゃダメ」
「はい……んぐぅ」
でもアンジェはエッチ上手いんだもん。知りたくなったんだもん。
「それはお前を楽しませたいからだ」
「ホント?」
「本当」
「んふふっありがと」
お尻がビクビクするしアンジェのが硬く大きく……俺も出したいってグチュグチュされて僕も更にドクンッ
「ぎもぢいいぃーっ」
「だろ?愛してるからだ」
ヤバッ本当に気持ちいい……あはは…ハァハァ
「基本を習って後は独自だな」
「ハァハァ…うん」
まあ、アンジェのちんこは太いし長いし萎えないし?元がいいからかな。でも初めてのエッチは好きな人とかではないのか……それは少し可哀想だと思った。
「アンジェ」
「なんだ」
「初めての人が好きな人じゃないのって辛くないの?」
「え?……考えたこともなかったな」
「そんなもんだって思ってたってこと?」
「ああ」
ほーん。文化が違えばってことか。僕の視点の方が異質なのか……でもなあ。もし僕が前の世界で好きな人がいて……やめよう意味はない。
「お前は変なところばかり気にする」
「そうかもね」
こんな話をしていたからか、ぬるんと抜けて寝るぞって抱かれて眠り、翌朝ゆっくりお風呂に浸かって朝食を取った。その後はアンジェの膝に乗り出仕の時間まで抱かれていた。
「抱っこしてて。邪魔でもしてて」
「うん」
エルムントが急ぎだからと私室まで来て、アンジェとなにか話している。でも僕はアンジェから離れるのが辛くなってるんだ。ティモはそのうち落ち着きますよって言うし、自分の時は同じ屋敷にいたからそこまでにはならず、気持ちは分かりかねますと、僕を微笑ましく放置してくれている。
「ではそのように」
「ああ、頼むな」
仕事の話が終わるとエルムントは、僕を冷たーい目で見下ろしため息。
「クルト様。公私はお別けになりませんとね」
「だってねえ?」
にっこり上目遣いでエルムントを見上げた。が、かわいくすれば私が折れると思ったら大間違い。奥様でお母様なんだからちゃんとしなさいってしかられた。僕は多目に見て欲しくて見つめ続けたけど、ムッとしたまま変化なし。
「はい……」
仕方なくアンジェからゴソゴソと降りて、服も直し隣に座った。なんか……辛い。子どもみたいなごねる感情が湧いて来る。駄々こねそうな気分だけど我慢して下向いて耐えていると、アンジェが深く息を吐いた。
「エルムント、この時間は勘弁してくれ。ここは私室だし執務室じゃないんだから」
ほほぅと口は歪み、ギロリとアンジェを睨む。怖いんだけど!
「どこでもキスするわ抱き合うわ。あなたが言える言葉じゃありません!ふたりとも親なんだからキチンとして下さい!」
こめかみに血管浮かせ、エルムントに怒鳴られた。ご両親がいないのをいいことに、だらしなさ過ぎる!仲がいいことと、公私が曖昧なのは違う!エルムントにネチネチしかられて、ふたりでごめんなさいと謝った。
「病を克服してずいぶん月日は経ちました。領主夫婦としてしっかりして下さいませ!返事は!」
「「はい……」」
エルムント怖いと見上げていると、アンジェが小さな声で、子どもの頃から俺もよくしかられてたんだよ。気にするなって。彼に聞こえたのか、ふうってエルムントは肩を落とした。
「旦那様はやることが変わっただけでこんな所は子供のままです。家でもちゃんとして下さい」
「ああ、出来るだけ……な?」
アンジェの言葉に怒り再燃。ああ?とエルムントは主人に威嚇し出した……マジ怖い。
「アンゼルム様……出来るだけと申しましたか?ほほぅ」
「い、いやっ改善するよ!」
両手を前に出して愛想笑いしながら、ごめんとアンジェ。キッと顔が僕に向いて、なんていうんですか?と目が言っている。
「ちゃんとします!」
膝を合わせてビシッ!その様子にまたため息。
「気持ちは分かるんですよ。私も妻は大切です。でもね、なんでもゆるいと他の家臣や屋敷の者に示しが付きません。それに………」
クドクドとおしかりは続いた。人は説教が長いと反省しなくなるんだよねぇ……アンジェは眉間にシワ。面倒臭くなったのか、俺は城に行くと逃げるように出て行き、仕方ねえなとエルムントはドアを睨んだ。
「クルト様、私もこんなことは言いたくありませんが、お子様もそろそろ分かる年になります。淫らな行いは人前では避けるように!」
「はい……」
ではと、エルムントはキッと僕を一瞥して出て行った……ふう。ティモはドアを睨みつけ叫んだ。
「エルムント様は意地悪だ!クルト様はお嫁に来てからとても頑張ってるのに!こんなことぐらいどうでもいいでしょ!」
ローベルトもまあまあ落ち着けと、ティモをなだめている。が、
「私もお二人の仲のよさはいいと思います。ですが、側仕えと文官は違いますからね。エルムント様の言い分もまあ…ね?」
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