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二章 僕の人生が動き出した
5.思ったより早かった
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翌朝すぐカミーユは王に手紙を書いて届けていた。受け取った王は早かったね。数日で面会の約束を取り付けたんだ。
「あちらから、キャルにすまなかったと伝えてくれと言われた。そんな事になっているならば、私が引き取ったのにとな。使者の話では、ナムリス様は哀しそうだったそうだ」
「ありがとう存じます。お手数をおかけしました」
僕の窮地を聞いて引き取ってくれると言ってくれたのか。そっか。僕を大切に思ってくれる人はいたんだ。そんな親がいたんだね。過去の辛い事が頭に浮かんでは消えた。僕は心の奥深くがざわめく気がして「すまなかった」という言葉を噛み締めていた。
「キャル泣かないで」
はい?何いってんだよ。
「泣いてなんかいないけど」
頬をとりあえず触ると濡れてる?マジか!焦って頬を手で拭いたけど、涙は止まらない。なんでだ。アレ?アレ?
「どうぞ」
スッと差し出されたハンカチを受け取った。
「ありがとう」
涙を拭いたけど止まらない。ううっ
まだ僕にお父様と呼べる人がいたんだと言う事実。それも大切に思ってくれているような言葉をくれる人がいた。その事に心が刺激され、心の隙間に温かい感情が流れていくような気がした。
「こんな僕でもいいのかな……」
王は静かに言葉をくれた。
「キャル。その事を報告しての言葉だ。お父上はとても会いたがっていたよ」
「はい」
俯いて目をハンカチで抑えた。親や、家族なんてもういないと思っていたのに。
どうでもいいって思い込もうとしてただけなのだろうか。
優しかった両親と、よく遊んでくれた兄様。あの頃の幸せが返ってきて欲しかったのか。この流れる涙に、家族の愛を求める自分の弱さが悔しくもある。
死んだ父、兄、壊れた母様。何の感情も湧かなかったのに。自分の気持ちが分からない。
王は言葉を続けた。
「カミーユでは埋められない物があるんだ。伴侶と血の繋がった家族への愛は別だ。辛かったな。すまぬ。我らでは其方の心の隙間は埋められなかった」
「いいえ。ここに来て僕は幸せです。王や王妃、お兄様にもよくしてもらって。クソッ」
ハンカチを顔に押し付けた。その言葉に涙は更に溢れ流れ落ちる。自分を損得なしに心配してくれる者の存在は大きい。王たちはカミーユの夫だからだろうけど、それでも嬉しい。
「それでな。いつでも来ていいって仰られていた。いくらでも時間は作るからと」
「はい」
穏やかな王の声が心に染みる。父上はそんな配慮もしてくれるか。僕の人生捨てたもんじゃなかったな。
王からの報告後、屋敷に帰りあちらに連絡をしてもらった。
「僕他国に行くの初めでで、何持っていけばいいのかな。ねえガイアス」
「ほとんど私どもが用意しますこら、個人的に持っていきたいものをご用意いただければ」
「うーん。枕変わると寝にくいんだよねぇ」
楽しそうなカミーユ。僕もどんな方なのか不安と楽しみとでごちゃごちゃな気持ちだ。
「キャル何持ってく?」
「カミーユ。遠足や、ピクニックじゃないんだからさあ」
「だってぇ。国を出るんだよ?ワクワクするでしょう。それにキャルの本当のお父様だよ?ぼく気にいってもらわなくちゃならないし」
「それは僕も同じだよ。会ったらがっかりとか言われたらどうしようってさ」
僕も国を出るのは十年以上経ってるからなあ。メイドたちがぼくらの準備が終われば出発だ。午後のお茶会を外のガゼボでいただく。爽やかな風と日差し。楽しそうなカミーユが幸せを実感させてくれる。
そして。
「マヌル川だ!この橋渡ってあの遠くの山超えたらどんなかな。ぼく覚えてないんだよね」
「街道沿いは森と草原ばかりだったと思うよ」
「へえ。それでいいや!楽しみ!」
僕らとメイド、二人の側仕え。そして、味方の近衛騎士を引き連れてサーマリク王国に向かった。王の面談からひと月後の出発。近衛騎士としてのカミーユの仕事もあったから、少し遅れたけどね。
時間が出来てすぐなのは暇なのもあるけど、モヤモヤしてすごすのも辛いからさっさと行ってしまおうって。
朝早く出発して、貴族たちが使うレストランで昼食を取った。
「キャル眠い……これからなのに眠い」
その言葉にマティアスはサッと動いた。
「こちらをお使いください」
ブランケットを馬車の格納庫からだして差し出した。
「ありがとう。ほらカミーユ掛けて寝てな」
「うーん。国出たら起こして」
「はいはい」
側仕えたちはカミーユ様らしいと微笑み、
「キャル様もどうぞ」
「僕は……いや、ありがとう」
受け取って自分にも掛け、カミーユを抱き寄せて目を閉じた。
さすが遠出用の馬車。石畳なのに揺れが少なくて乗り心地がいい。馬の規則正しい足音も眠りを誘う。……ぐう。
「うわあ!ほんとに何もない!草原だあ」
「本当ですね。私も国を出るの初めてで、こんな風景なんですね」
う、う~……ん……目を擦った。
「キャル起きた?見て見て!何もない草原だよ!畑もない!」
「うん?」
窓の外は緑の草原。街道が一本道のようにあるだけで何もない。たまに旅人が通り過ぎるだけで、人気もない。
「あ~こんなだったよ。この先に森があって、抜けるとサーマリク王国の城が遠くに見えるんだ」
「へえ。楽しみ!」
小一時間くらい過ぎたろだうか。森の中を通り抜けているのけど、手入れはされてるのかな。木々が生い茂り、薄暗い。枝が馬車にガサガサと当たる。ついでに地盤固めだったり、緩かったりで足場が悪くかなり揺れる。
「キャ、あっル…ううぅ…おおう!」
「しゃべっちゃ、あっだめだよ。舌噛む…おわっ!」
中の手すりに掴まり、揺れに堪える。すると突然馬車が止まった。御者が降りている音がした。窓から小声で、
「カミーユ様、キャル様。少し降りてみませんか?」
「どうした?」
「珍しい獣がいたんです。旅の思い出になるかと思ったので。きれいですよ」
前を駆ける騎士が教えてくれたそうだ。そっとドアを開けてくれ、僕らは降りた。
「あの先です。先頭の騎士の少し前」
目を凝らし先を見ると、何かの獣がこちらを見ていた。
「うわあ……まっ白な……なに?」
カミーユはもうって呆れた。あれば神獣と呼ばれてるクマリークだよと教えた。
「クマリーク?」
「そう。獣なのに魔力あり。穏やかなくまみたいな生き物で森の主だ。見かけると幸せになるなんて言われてる。攻撃しなければ襲ってもこないよ」
「ふーん」
遠巻きにみんなで眺めた。こちらを街道の真ん中で立ち止まり、ずっと見てくる。
「キュウ、キュキュ……」
「鳴いたね」
「うん」
すると、前を向き藪の中に入って行った。みんな緊張して見てたからほうって息をついた。
「初めて見た。ふかふかな長い被毛だったね」
「うん。神々しい見た目だから、神獣なんて言われてる。あれを狩る人もいないから、生態は分かんないらしいよ」
「見た目に反したかわいい鳴き声だったね」
それは思った。あんなに大型の獣なのにキュウって。あれを狩ろうとかまあ思わないよね。くまっぽいけど鳴き声変だから、違う生き物なんだろうし。
「馬車にお乗りください」
御者に促されて乗り込み、出発。夕方近くにはサーマリク王国の城下町の外門に着いた。
「キャル、ぼく腰痛い」
「僕もだ」
「私たちもです。あはは」
一日座りっぱなしはさすがに来る。
「キャル様、ナムリス様の領地のお屋敷はここから数時間かかるそうです」
「グッマジか」
騎士が衛兵と話していて、その話しの断片を拾ってマティアスが伝えてくれる。まだ乗るのかあ~がっかりした。
すると騎士がこちらに駆け寄ってきて、彼は今回の護衛団長だ。
「キャル様。ナムリス様は今貴族街の屋敷におられるそうです。来たらそちらに寄こせと言付けがあったようです。ですので、これから教わった屋敷に向かいます」
「うん。頼む」
「はっ!」
よかった。お尻が更に割れそうな気がしてたんだ。外門からお屋敷まで三十分くらいで着いた。
「きれいなお屋敷だね」
「うん」
馬で並走して、あちらがその屋敷だと騎士が教えてくれた。周りに比べひときわ大きな屋敷。外壁があまり高くなくて、中が見えるんだ。敷き詰められた芝生はきれいに刈り込まれていて、丁度いいくらいの木が植えてある。噴水もガゼボも……お花の彫刻と鳩かな?屋根を飾っている。
正門に近づくと誰もいないのに門が開いた。そこを騎士が先導して通って、屋敷の車止めに向かった。真っ直ぐな道を走る。うん、屋敷まで遠い。だが、カミーユの屋敷と違い林はなく視界良好だ。
玄関の大扉の前には結構な数の人が見えた。メイド、執事のお仕着せ、いろんな制服の人たち。特に整列してる感じじゃないけどね。
「歓迎されてるね。キャル」
「うん」
馬の足音がゆっくりになり、車止めに着いたのか止まった。御者が降り扉を開けてくれる。まず僕が降りて、カミーユに手を差し出し、降ろした。ビキッと痛みが走った!うっ腰痛い。手で擦りながら降ろした。
「キャル」
「なに?」
顔を上げると驚いた顔のカミーユに気がついた。僕は視線の先、玄関側に振り返ったんだよ。
「あちらから、キャルにすまなかったと伝えてくれと言われた。そんな事になっているならば、私が引き取ったのにとな。使者の話では、ナムリス様は哀しそうだったそうだ」
「ありがとう存じます。お手数をおかけしました」
僕の窮地を聞いて引き取ってくれると言ってくれたのか。そっか。僕を大切に思ってくれる人はいたんだ。そんな親がいたんだね。過去の辛い事が頭に浮かんでは消えた。僕は心の奥深くがざわめく気がして「すまなかった」という言葉を噛み締めていた。
「キャル泣かないで」
はい?何いってんだよ。
「泣いてなんかいないけど」
頬をとりあえず触ると濡れてる?マジか!焦って頬を手で拭いたけど、涙は止まらない。なんでだ。アレ?アレ?
「どうぞ」
スッと差し出されたハンカチを受け取った。
「ありがとう」
涙を拭いたけど止まらない。ううっ
まだ僕にお父様と呼べる人がいたんだと言う事実。それも大切に思ってくれているような言葉をくれる人がいた。その事に心が刺激され、心の隙間に温かい感情が流れていくような気がした。
「こんな僕でもいいのかな……」
王は静かに言葉をくれた。
「キャル。その事を報告しての言葉だ。お父上はとても会いたがっていたよ」
「はい」
俯いて目をハンカチで抑えた。親や、家族なんてもういないと思っていたのに。
どうでもいいって思い込もうとしてただけなのだろうか。
優しかった両親と、よく遊んでくれた兄様。あの頃の幸せが返ってきて欲しかったのか。この流れる涙に、家族の愛を求める自分の弱さが悔しくもある。
死んだ父、兄、壊れた母様。何の感情も湧かなかったのに。自分の気持ちが分からない。
王は言葉を続けた。
「カミーユでは埋められない物があるんだ。伴侶と血の繋がった家族への愛は別だ。辛かったな。すまぬ。我らでは其方の心の隙間は埋められなかった」
「いいえ。ここに来て僕は幸せです。王や王妃、お兄様にもよくしてもらって。クソッ」
ハンカチを顔に押し付けた。その言葉に涙は更に溢れ流れ落ちる。自分を損得なしに心配してくれる者の存在は大きい。王たちはカミーユの夫だからだろうけど、それでも嬉しい。
「それでな。いつでも来ていいって仰られていた。いくらでも時間は作るからと」
「はい」
穏やかな王の声が心に染みる。父上はそんな配慮もしてくれるか。僕の人生捨てたもんじゃなかったな。
王からの報告後、屋敷に帰りあちらに連絡をしてもらった。
「僕他国に行くの初めでで、何持っていけばいいのかな。ねえガイアス」
「ほとんど私どもが用意しますこら、個人的に持っていきたいものをご用意いただければ」
「うーん。枕変わると寝にくいんだよねぇ」
楽しそうなカミーユ。僕もどんな方なのか不安と楽しみとでごちゃごちゃな気持ちだ。
「キャル何持ってく?」
「カミーユ。遠足や、ピクニックじゃないんだからさあ」
「だってぇ。国を出るんだよ?ワクワクするでしょう。それにキャルの本当のお父様だよ?ぼく気にいってもらわなくちゃならないし」
「それは僕も同じだよ。会ったらがっかりとか言われたらどうしようってさ」
僕も国を出るのは十年以上経ってるからなあ。メイドたちがぼくらの準備が終われば出発だ。午後のお茶会を外のガゼボでいただく。爽やかな風と日差し。楽しそうなカミーユが幸せを実感させてくれる。
そして。
「マヌル川だ!この橋渡ってあの遠くの山超えたらどんなかな。ぼく覚えてないんだよね」
「街道沿いは森と草原ばかりだったと思うよ」
「へえ。それでいいや!楽しみ!」
僕らとメイド、二人の側仕え。そして、味方の近衛騎士を引き連れてサーマリク王国に向かった。王の面談からひと月後の出発。近衛騎士としてのカミーユの仕事もあったから、少し遅れたけどね。
時間が出来てすぐなのは暇なのもあるけど、モヤモヤしてすごすのも辛いからさっさと行ってしまおうって。
朝早く出発して、貴族たちが使うレストランで昼食を取った。
「キャル眠い……これからなのに眠い」
その言葉にマティアスはサッと動いた。
「こちらをお使いください」
ブランケットを馬車の格納庫からだして差し出した。
「ありがとう。ほらカミーユ掛けて寝てな」
「うーん。国出たら起こして」
「はいはい」
側仕えたちはカミーユ様らしいと微笑み、
「キャル様もどうぞ」
「僕は……いや、ありがとう」
受け取って自分にも掛け、カミーユを抱き寄せて目を閉じた。
さすが遠出用の馬車。石畳なのに揺れが少なくて乗り心地がいい。馬の規則正しい足音も眠りを誘う。……ぐう。
「うわあ!ほんとに何もない!草原だあ」
「本当ですね。私も国を出るの初めてで、こんな風景なんですね」
う、う~……ん……目を擦った。
「キャル起きた?見て見て!何もない草原だよ!畑もない!」
「うん?」
窓の外は緑の草原。街道が一本道のようにあるだけで何もない。たまに旅人が通り過ぎるだけで、人気もない。
「あ~こんなだったよ。この先に森があって、抜けるとサーマリク王国の城が遠くに見えるんだ」
「へえ。楽しみ!」
小一時間くらい過ぎたろだうか。森の中を通り抜けているのけど、手入れはされてるのかな。木々が生い茂り、薄暗い。枝が馬車にガサガサと当たる。ついでに地盤固めだったり、緩かったりで足場が悪くかなり揺れる。
「キャ、あっル…ううぅ…おおう!」
「しゃべっちゃ、あっだめだよ。舌噛む…おわっ!」
中の手すりに掴まり、揺れに堪える。すると突然馬車が止まった。御者が降りている音がした。窓から小声で、
「カミーユ様、キャル様。少し降りてみませんか?」
「どうした?」
「珍しい獣がいたんです。旅の思い出になるかと思ったので。きれいですよ」
前を駆ける騎士が教えてくれたそうだ。そっとドアを開けてくれ、僕らは降りた。
「あの先です。先頭の騎士の少し前」
目を凝らし先を見ると、何かの獣がこちらを見ていた。
「うわあ……まっ白な……なに?」
カミーユはもうって呆れた。あれば神獣と呼ばれてるクマリークだよと教えた。
「クマリーク?」
「そう。獣なのに魔力あり。穏やかなくまみたいな生き物で森の主だ。見かけると幸せになるなんて言われてる。攻撃しなければ襲ってもこないよ」
「ふーん」
遠巻きにみんなで眺めた。こちらを街道の真ん中で立ち止まり、ずっと見てくる。
「キュウ、キュキュ……」
「鳴いたね」
「うん」
すると、前を向き藪の中に入って行った。みんな緊張して見てたからほうって息をついた。
「初めて見た。ふかふかな長い被毛だったね」
「うん。神々しい見た目だから、神獣なんて言われてる。あれを狩る人もいないから、生態は分かんないらしいよ」
「見た目に反したかわいい鳴き声だったね」
それは思った。あんなに大型の獣なのにキュウって。あれを狩ろうとかまあ思わないよね。くまっぽいけど鳴き声変だから、違う生き物なんだろうし。
「馬車にお乗りください」
御者に促されて乗り込み、出発。夕方近くにはサーマリク王国の城下町の外門に着いた。
「キャル、ぼく腰痛い」
「僕もだ」
「私たちもです。あはは」
一日座りっぱなしはさすがに来る。
「キャル様、ナムリス様の領地のお屋敷はここから数時間かかるそうです」
「グッマジか」
騎士が衛兵と話していて、その話しの断片を拾ってマティアスが伝えてくれる。まだ乗るのかあ~がっかりした。
すると騎士がこちらに駆け寄ってきて、彼は今回の護衛団長だ。
「キャル様。ナムリス様は今貴族街の屋敷におられるそうです。来たらそちらに寄こせと言付けがあったようです。ですので、これから教わった屋敷に向かいます」
「うん。頼む」
「はっ!」
よかった。お尻が更に割れそうな気がしてたんだ。外門からお屋敷まで三十分くらいで着いた。
「きれいなお屋敷だね」
「うん」
馬で並走して、あちらがその屋敷だと騎士が教えてくれた。周りに比べひときわ大きな屋敷。外壁があまり高くなくて、中が見えるんだ。敷き詰められた芝生はきれいに刈り込まれていて、丁度いいくらいの木が植えてある。噴水もガゼボも……お花の彫刻と鳩かな?屋根を飾っている。
正門に近づくと誰もいないのに門が開いた。そこを騎士が先導して通って、屋敷の車止めに向かった。真っ直ぐな道を走る。うん、屋敷まで遠い。だが、カミーユの屋敷と違い林はなく視界良好だ。
玄関の大扉の前には結構な数の人が見えた。メイド、執事のお仕着せ、いろんな制服の人たち。特に整列してる感じじゃないけどね。
「歓迎されてるね。キャル」
「うん」
馬の足音がゆっくりになり、車止めに着いたのか止まった。御者が降り扉を開けてくれる。まず僕が降りて、カミーユに手を差し出し、降ろした。ビキッと痛みが走った!うっ腰痛い。手で擦りながら降ろした。
「キャル」
「なに?」
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