緑の竜と赤い竜 〜僕が動くと問題ばっかり なんでだよ!〜

琴音

文字の大きさ
15 / 63
一章 森の中の国

14 欲の暴走だよね

しおりを挟む
 朝になったけど起きられない。疲れた…本気で疲れた。あの後記憶は定かではないけど、乱れて……記憶がなくなったんだ。そして股間を触ればビチョビチョ……まだ漏れてるというか、彼のもあるんだろうけど。恥ずかしいから先にお風呂……ガシッと腕を掴まれた。

「おはようリシャールどこに行く」
「あはは……お風呂に」
「俺も行く」

 仕方ないかとふたりでお風呂に。洗い場で体を手早く流した。お股は念入りに!やん漏れる。なにが出てんの?精液じゃないよね?僕の?

「気になるか?」
「はい……」

 大人になったと言うか……子を産める体になったんだ。そう言うと抱き寄せられた。

「俺の匂い分かるか」
「え?……あっ甘い匂いがする。果物みたいな……もも?」
「お前もいい匂いがする。森に咲いているユリのような甘い香りだ」

 お互い発情期なんだ。これからしたくて頭がおかしくなるらしい。一週間くらいで落ち着くが、それまではアンはこの匂いと尻から漏れ続ける。嘘でしょ!嫉妬もすごくなるから気をつけろと。おおぅ……

「おはようございます。入るならお声を……あっ」

 その言葉とともにピシャンと扉が閉められた。なぜに?

「あはは。だからこの期間は自分でだ。今はあんまり感じてないだろうが」
「なに?」
「俺に誰か近づくとお前は嫉妬に狂う」
「は?」
「狂うは言い過ぎだが、とても嫌な気分になるんだ。俺もな」
「ふーん」

 なら僕がロベール様を洗うねと、頭を濡らしシャンプーをつけてゴシゴシ。

「上手いな」
「僕たまにひとりで入りたい時があって、自分でしてたんです」
「ふーん」

 頭を洗い体を海綿で洗う。なんか楽しい。

「改めてロベール様を見ると、きれいな体ですね」
「そうか?」
「うん」
「俺たち王族は細いからなあ。筋骨隆々とはならないんだ。他所からの血が入ろうともな」

 ルーカスの奥方は大きいだろ?でも、子どもはきっと似ない。そんなもんなんだよって。

「ふーん。僕は細いけど両親は大きいからとか思ってたけど、ならロベール様そっくりな子どもが出来ますね」
「ああ」

 彼の体を流して自分で頭も体も洗った。手伝うよと言われたけど、彼の目の色がおかしいから拒否。そして浴槽へ。

「したい……」
「ムリ」

 お前の匂いが俺を誘うんだ。仕方ないだろって。この一週間はこの匂いをどこまで我慢が出来るか不明だそうだ。おおう……気を確かに持とうと心に誓ったが、あんあんと喘いでいた。

「いい……もっと……」
「ああ」

 浴槽の縁でうつ伏せで押し込まれて、朦朧としながら悦んだ。言った先から……アアッ

「我慢なんか出来ないんだ。抑制剤があるからこの後飲もう」
「ハァハァ……うん」

 とりあえず出したら落ち着いてお風呂を出た。クオールたちは青い顔して立っていた。

「どうしたの?」
「抑制剤が足りません。今宿屋にお願いしてます」

 ここに服とタオルあるからご自分でと言い残し、駆け足で逃げた。なんでじゃ!

「この匂いな。他人にも影響してな」
「え?」
「他の人には他人の発情の香りは催淫剤みたいな効果があるんだ。他の人もしたくなってしまう」
「へ?」

 それまずい。匂いをさせてる人を食いたくなるんだ。特にお前。僕?

「ノルンの匂いはアンが嗅ぎつけて抱いてと迫り、アンにはノルンがむらがるんだ。だから発情期は外に出てはならない。出るなら薬飲まないとな」
「へえ……」

 お前習ったろと言われたけど、はてさて?勉強に関しては……つか、性に関してのは、中等学園で習ったな。すっかり忘れてたけど。

「お前はぼやぼやし過ぎ!不安だよ」
「ごめんなさい」

 バスローブを羽織り部屋に戻った。が、誰もいない。お水とかは用意されてるけど……キョロキョロ見てもおらぬ。

「そのうち来るよ」
「はい」

 用意されてるお水を飲んでいると、お待たせしましたと二人が入って来た。騎士も我らも飲みました。はいって小瓶二つ渡された。

「夜まで持ちますからお願いします」
「ああ」

 小瓶の中身はヘドロ色ですが?まずそうだなあ。フタを取ってクンクン。グハッ!クサッ鼻もげるッ

「これこんな臭いするのか……」
「酷い臭い」

 早よ飲めと二人の目が言っているから、一気に飲んだ。クサッ口の中クサッ毒?毒のようなまずさだ。

「キツイなこれ」
「ええ……毒かと」

 水で口をすすぐように飲み込んだ。はあ……魔力も含まれてるのか、スーッと体に馴染むような気がする。おお、変な体の熱が取れたね。

「大丈夫そうですね。では朝食を運ばせます」
「ああ、頼む」

 すでに窓全開で風魔法も発動中。そよそよと対流して外に流れているようだ。すごいねえなんて見ていると、ここのメイドさんが食事を並べてくれる。そして、僭越ながらと微笑み、

「おめでとうございます。式から間もなくで発情とは、なんと相性がいいのでしょう。この国の民としても嬉しゅうございます。おふたりのお子様を楽しみにしております」

 そう言うと下がった。

「とてもめでたいことですから」
「ええ。お子様が今から楽しみですね!」

 そっか、この発情は喜ばしいことなんだね。それもそっか、後継ぎが生まれるかもってことだもんね。

「さあさあ食べましょう」

 みんなで席について頂いた。やはり宮中とは味付けも違い新鮮だ。サラダのドレッシング一つにしても違う。美味しい。

「ここから次の宿屋まで昨日より掛かりますから、食事の後すぐに出発です。お昼は途中の町のレストランになります」
「はい」

 それと、途中薬屋に寄ります。抑制剤がありませんからねと。

「私どももこんなに早いとは予想外で、別荘には用意してたのですが……」
「ごめんなさい」

 いえいえ、全く悪くありません。これだけ愛し合ってるのだから予想すべきだったのですよと、ふたりはこちらこそすみませんと。

「俺はただ嬉しくてすまなかった」
「いいえ。アンの発情はノルンにとってはとても嬉しいことですから、当たり前ですよ」

 私も妻の時とても嬉しかったですからと、クオールは微笑んだ。

「こんなに嬉しいとは思わなかったんだ。心が痺れるほどの感動があるんだな」
「それはもう。自分だけの番となるのですから当然です。アンが死ぬまで自分を愛してくれるんですからもうね。この世の天国みたいな気分になります」
「ああ、そうだな」

 当然アンもそういった気持ちになるはずなんですが、いかがです?と問われた。

「はい。愛しくて堪らないのはすでに。ですのであんまり変わってないかな?」

 ただすごく側にいたい気持ちにはなりました。ずっと触れていたいって……恥ずかしいけど、お側にいたいと。

「その気持ちです。ですので我らはこの期間お二人に触ることはいたしません」
「はい」

 抑制剤を飲んでいてもモヤモヤするんですよ。どうも嫌だって気分になる。ですから、ご自分でお風呂に入れるようにして下さいませ、ロベール様と言われている。

「分かった頑張る」

 野営訓練はしてるから身支度は出来るはずですので、お願いしますと。そんな話をしてすぐに出発。お昼は町のレストランで食べて、またすぐに出発。途中休憩を取りながら夕方に宿屋に到着。食事をしてまったり寛いでいると、ふたりはおほほほ……と出て行った。

「クンクン……ももの匂いがする」
「うん。ユリの香り……切れたな」
「ええ」

 そこから体は熱を持ち、勝手に勃起。欲しくて座ってるだけでハァハァとし出した。お尻濡れてる気がする。

「ロベール様……抱いて」
「ああ……リシャール愛してるよ」

 そして一晩中愛し合い、翌日ほとんど寝てない状態で朝が来た。うおぉー……足りない……ロベールもっと……

「ダメだ理性が……」
「奥にッアアッもっと深くにッむぐックサっ」

 精液と愛液に塗れて興奮していると、口に毒!おおー……ふたりして悶絶。ぐおぉー……

「おはようございます。朝ですよ」
「ハァハァ……毒かと」

 興奮が引いていき冷静に。ふたりで見合ってあははと笑った。これヤバいなって。

「でしょう?ゆるく効くのを夜飲まれた方がいいかもですね。お子様が出来ないお薬だけでは辛いのではないですか?」
「ハァハァ……そうだな。これじゃ寝る時間がなくなる」
「ですね」

 ふたりはたぶん五日目くらいが一番キツいはずたと言う。我慢なんて言葉は無意味で、日中の抑制剤も一番強いのを飲まなくてはだめかもと。まあ、そこら辺は別荘に着いてるからいいとして、今日は馬車に乗るまで寝るのは耐えろと言われた。

「ああそうする」

 そして宿屋を出て馬車に乗り込むと、支度がされていた。クッションや掛け毛布とか。

「ここからは別荘まで近いですから、着くまでおやすみしてて構いませんよ」
「はい」

 でも数時間も寝ると僕は起きてしまい、窓の外を眺めていた。ロベール様に膝枕。よく寝ていて、なんともかわいらしい寝顔だ。少し幼く見えるかな?そして目的地が見えて来た。小高い山をいくつか越えたら海が見えたんだ。

「すごい海だ!僕海に来たことなくてすごーい!ねえ海の水はしょっぱいって本当ですか!」
「ええ」
「うわーっ」

 キラキラ波が光ってて、小舟が奥に見える。手前には大きな船もある。すごーい!と騒いたら、ロベール様も起きた。

「ここは我が国の貿易港だ。海からの唯一の場所。この対岸の国との交易ルートになってるんだ。くは~っ」
「へえ……なにが来てるんですか?」

 眠そうにしながらも、この先は南の国だから香辛料や綿、砂糖や岩塩などの食料と果物かなって。後はアップルタイザーなどのりんごのジュースとか、カカオ……後なんだ?と、ロベール様は考え込んだ。

「タイルとかガラス製品も来るな」
「へー……すごい!」

 東や北は陸路で来るから、この港の一番は塩と砂糖だなあって。ああ、薬草もだ。暑い場所じゃないと育たない物とかだなと。

「リシャールが付与していた魔石なんかを売って、その金で砂糖を輸入してるんだ。我が国では採れないからな。塩は高級品をな」
「へえ……」

「塩は塩田で作れるんだが、岩塩はまた違う」

 そんな話をしている内に目の前が海!海だあ!

「あれ?港には行かないの?」
「行きたいのか?なら、明日以降だな」
「はーい!」

 港直前で曲がったからね。海岸沿いを馬車で駆け、僕は窓を開けた。うおっ!湿っぽい風というかこれが潮風なんだね!すごーい!

「リシャール。そんなにはしゃぐと疲れるぞ」
「だって!こんなに綺麗なんだよ!空には鳥…カモメ!そうカモメだよね!」
「ああ」

 夕方のキラキラした海が美しくて目が離せない。なんて綺麗なんだ。湖や池とは違う。目が奪われる……ほう……感動だ。

「ここまで喜んでくれたなら、ここの別荘は正解だったな」
「はい!」

 海岸線を走ってたんだけど、横に曲がり森の中に。そして開けたところに到着すると屋敷があった。赤い屋根の貴族の屋敷くらいのサイズで、玄関が大きく、華やかな門柱と大扉があった。外門をくぐり車止めに馬車は止まる。

「素敵な屋敷ですね」
「ああ、夏によく来るんだが少し早いかな」

 馬車の扉が開かれると、初老の執事がニッコリ。

「ロベール様、いらっしゃいませ。お待ちしておりました」
「ああ、ギオーク息災か」
「ええ、もちろん」

 ロベール様が声を掛けると、ギオーク様は嬉しそうにした。

「奥様のリシャール様ですね。どうぞ」
「はい」

 手を引かれて馬車を降りた。おおっここまで潮風がある。そりゃあ屋敷の後ろが海ですからと笑う。

「リシャール中に入るぞ」
「ああ、はい」

 クオールたちは後で来るから気にするなと、ふたりで屋敷に入った。中のエントランスホールではメイドさんたちがズラリ。

「ロベール様、リシャール様ご結婚おめでとうございます」
「ああ、ありがとう」

 どうぞこちらにとギオーク様が案内してくれて、客間に通された。すでにお茶の支度などが出来ていて僕らはソファに座る。

「お疲れ様でした。城から馬車ですと遠かったでしょう」
「まあな。ワイバーンなら半日だからな」
「そんなに早いのか。フェニックスと変わらないんだな」
「ほほう。リシャール様は召喚術士でおられるとお聞きしました。こちらまで来たことが?」
「いいえ、フェニックスに聞いたのです。呼び出した時に海まで飛んだんだって話してたので」

 ほほうそうでしたかと。ここは城から一番遠い別荘で、直轄地としてはとても小さな領地。港のための領地なのですと説明してくれる。どこかの貴族の持ち物にすると、関税や港の停泊料などの金額が上がるため、国が所有しているんだそうだ。

「前はスキーマ男爵の持ち物だったんだよ。他国に国の分以上に上乗せしてな。問題になって一部直轄地にしたんだ」
「へえ」

 ずいぶん昔の話だから今はその男爵はいない。やり過ぎてお取り潰しになった。我が王家は不正には断固とした措置を取る。今も昔もなって。こんな森の中の国でこんな小さな場所しか海に面してない国だ。不正を見逃すと、あっという間に国は滅びの入口に立つようになる。魔素だけが取り柄の国だから貿易は大切で、悪評が立てば他の国に乗り換えられる。それは死活問題になると、ロベール様が説明してくれた。

「うん。僕は付与技師だったからそれはよく知ってます。それを元にした製品で生計を立てている国だと、身を持って感じていましたから」
「ああ、この国が豊かなのはそのお陰なんだ」

 ギオーク様、お部屋の準備が整いましたとメイドさん。ではこちらにと二階に移動した。一階は王様専用だそうだ。

「王はお年を召しても移動が楽なように、どの別荘も王のお部屋は一階あります」
「そうなんですね」

「王子様方にはこちらをどうぞ。作りは王と同じですので問題ないはずです」

 中に入ると南国!ラタンの家具がある!お友だちの家にあったんだよ。すごーい。全体に他国感たっぷりで、これきっと南国の作りだよね!対岸の国の作りだ!そうだよねって聞けば、うんとロベール様。

「伯爵家はどうなってんだ?お前国を旅行とかしなかったのか?」
「あー……僕だけ行かなかったんです。知らない人が嫌で。メイドさんも違うし、執事も変わる。それが嫌で……あはは」

 僕はラタンの背もたれに掴んで俯いた。

「そっか」

 ならこれから俺と旅をしよう。夏は忙しく難しいだろうが、秋の終わりから冬に掛けて行こうと。北は少し雪も降るし、ここは冬でも暖かい。きっと楽しいぞって。

「はい。楽しみにしてます。あなたがいれば怖くないですから」
「うん」

 ロベール様はほんのり頬を染めてくれる。んふふっ僕も嬉しいけど、あら……ヤバいな。なんかももの匂いする。

「おふたりともこちらをどうぞ。強く発情する時期です。お飲み下さいませ」
「ああ」

 ふたりで小瓶を開ける。むわっと苦そうなかおりと、複雑な薬草の甘いような独特な、もう毒の香り……

「これもう少し美味しくならんのかな」
「はあ、私が若い頃からこの匂いと味でしたなあ。後は水分を抜いた錠剤になってるくらいで、味に変化はないですよ」
「錠剤……臭そう」

 それはもう臭いですね。水分が抜けてる分香りも味も強烈ですが、持ち運びに便利ですよと。そうだけど僕はちょっと……小瓶を見つめてむーん。瓶の口から湧き上がる毒臭……仕方なく飲んだ。ぐおッ慣れない!この味は慣れないよ!苦くて変な甘さと酸っぱさと薬臭い味!一言毒!

「ハァハァ……鼻から抜けるこの毒……誰か研究して欲しい」
「薬学研究所に頼め」
「そうする……不味すぎ」

 ももの香りもユリの香りも部屋から掻き消え、匂いがなくなった代わりに、毒臭が蔓延……

「今のは短時間用ですから、就寝の頃には切れます。穏やかに眠りたいのであれば、こちらの青を追加で、短時間は赤の瓶をお飲み下さい」
「ありがとうございます」

 寝室のコンソールの上に置いておきますからねって。私も若い頃はよく飲みましたねえって。妻は発情期が多く、大変でしたと笑う。

「え!人により違うのですか!」
「ええ。年に数度の方もいれば、月一の方も。アンの方の体質でしょうなあ」
「僕は……」

 アンが発情しなければノルンは反応せず、発情もしません。ですので奥様の体質にかかっております。母上様に似る方が多いので、お聞きになるとよろしいかと。

「ありがとうございます。聞いてみます!」
「では、また夕食で。失礼いたします」

 ギオーク様が部屋を後にすると、クオールとミレーユが入って来た。

「あっ毒臭……薬が切れたのですね」
「お前ら毒臭とか……やめろよ飲みたくなくなるだろ」
「失礼しました。リシャール様が毒毒言うので移りました」
「ごめんなさい」

 でも毒と言われても差し支えないくらい、この薬臭いですし不味いですよねと、ふたりもウンウン。お口直しにお茶を淹れましょうと出してくれた。

「これ……なに?」
「紅茶です。宮中で飲まれているのはハーブティですね。これが本当のお茶の葉だそうです」

 輸入量が少なく、この地でしか飲まれていないものですよって。美味しい。レモンやミルクとの相性もよく、冷たくしても美味しいですよって。我が国でもお茶の木を育てれば作れそうなのに、民に人気がでず、輸入に頼っているそうだ。そうね、売れなきゃ作らんか。

「お土産屋さんとかに売ってるかな」
「たぶん。でも高いと思います」

 僕はサッと横を向いて見上げた。

「ロベール様、少し買ってもよろしいですか?」
「ああ、好きなだけ持ち帰ればいい。気に入ったなら城に卸させればいいさ」

 言ってなかったが、お前の生活費として資金はある。そこから買えばいいと。

「え!僕あんまり働かないから少しだよね……どうしよう。どれだけ買えるかな」

 三人はブブッと吹き出した。妃殿下の予算は潤沢です。紅茶くらいいくらでも買えますよって。そうなの?

「ああ、俺たちはいずれ東の城を任される。父上の弟ウィリアム様が退位すればそうなる。だから王とほとんど変わらない予算が俺に、お前には王妃同等の予算が組まれているんだ」
「知らなかった……」
「うん。言ってないから」

 これは教育では習わない。その時々で変わるんそう。俺ではなく弟が行くようなら、予算は削減する。王の補佐になるからなと。

「まあ、俺だろうけどね」
「へえ……」

 お食事ですよとメイドさんが迎えに来たから、話は途中だけど食事に向かった。










しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

転生令息は冒険者を目指す!?

葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。  救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。  再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。  異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!  とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A

【本編完結】最強魔導騎士は、騎士団長に頭を撫でて欲しい【番外編あり】

ゆらり
BL
 帝国の侵略から国境を守る、レゲムアーク皇国第一魔導騎士団の駐屯地に派遣された、新人の魔導騎士ネウクレア。  着任当日に勃発した砲撃防衛戦で、彼は敵の砲撃部隊を単独で壊滅に追いやった。  凄まじい能力を持つ彼を部下として迎え入れた騎士団長セディウスは、研究機関育ちであるネウクレアの独特な言動に戸惑いながらも、全身鎧の下に隠された……どこか歪ではあるが、純粋無垢であどけない姿に触れたことで、彼に対して強い庇護欲を抱いてしまう。  撫でて、抱きしめて、甘やかしたい。  帝国との全面戦争が迫るなか、ネウクレアへの深い想いと、皇国の守護者たる騎士としての責務の間で、セディウスは葛藤する。  独身なのに父性強めな騎士団長×不憫な生い立ちで情緒薄めな甘えたがり魔導騎士+仲が良すぎる副官コンビ。  甘いだけじゃない、骨太文体でお送りする軍記物BL小説です。番外は日常エピソード中心。ややダーク・ファンタジー寄り。  ※ぼかしなし、本当の意味で全年齢向け。 ★お気に入りやいいね、エールをありがとうございます! お気に召しましたらぜひポチリとお願いします。凄く励みになります!

【本編完結】転生先で断罪された僕は冷酷な騎士団長に囚われる

ゆうきぼし/優輝星
BL
断罪された直後に前世の記憶がよみがえった主人公が、世界を無双するお話。 ・冤罪で断罪された元侯爵子息のルーン・ヴァルトゼーレは、処刑直前に、前世が日本のゲームプログラマーだった相沢唯人(あいざわゆいと)だったことを思い出す。ルーンは魔力を持たない「ノンコード」として家族や貴族社会から虐げられてきた。実は彼の魔力は覚醒前の「コードゼロ」で、世界を書き換えるほどの潜在能力を持つが、転生前の記憶が封印されていたため発現してなかったのだ。 ・間一髪のところで魔力を発動させ騎士団長に救い出される。実は騎士団長は呪われた第三王子だった。ルーンは冤罪を晴らし、騎士団長の呪いを解くために奮闘することを決める。 ・惹かれあう二人。互いの魔力の相性が良いことがわかり、抱き合う事で魔力が循環し活性化されることがわかるが……。

【完結】抱っこからはじまる恋

  *  ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。 ふたりの動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵もあがります。 YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。 プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら! 完結しました! おまけのお話を時々更新しています。 BLoveさまのコンテストに応募しているお話に、真紀ちゃん(攻)視点を追加して、倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました

  *  ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。 BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑) 本編完結、恋愛ルート、トマといっしょに里帰り編、完結しました! おまけのお話を時々更新しています。 きーちゃんと皆の動画をつくりました! もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。 インスタ @yuruyu0 絵もあがります Youtube @BL小説動画 プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら! 本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

異世界転移した元コンビニ店長は、獣人騎士様に嫁入りする夢は……見ない!

めがねあざらし
BL
過労死→異世界転移→体液ヒーラー⁈ 社畜すぎて魂が擦り減っていたコンビニ店長・蓮は、女神の凡ミスで異世界送りに。 もらった能力は“全言語理解”と“回復力”! ……ただし、回復スキルの発動条件は「体液経由」です⁈ キスで癒す? 舐めて治す? そんなの変態じゃん! 出会ったのは、狼耳の超絶無骨な騎士・ロナルドと、豹耳騎士・ルース。 最初は“保護対象”だったのに、気づけば戦場の最前線⁈ 攻めも受けも騒がしい異世界で、蓮の安眠と尊厳は守れるのか⁉ -------------------- ※現在同時掲載中の「捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?」の元ネタです。出しちゃった!

バイト先に元カレがいるんだが、どうすりゃいい?

cheeery
BL
サークルに一人暮らしと、完璧なキャンパスライフが始まった俺……広瀬 陽(ひろせ あき) ひとつ問題があるとすれば金欠であるということだけ。 「そうだ、バイトをしよう!」 一人暮らしをしている近くのカフェでバイトをすることが決まり、初めてのバイトの日。 教育係として現れたのは……なんと高二の冬に俺を振った元カレ、三上 隼人(みかみ はやと)だった! なんで元カレがここにいるんだよ! 俺の気持ちを弄んでフッた最低な元カレだったのに……。 「あんまり隙見せない方がいいよ。遠慮なくつけこむから」 「ねぇ、今どっちにドキドキしてる?」 なんか、俺……ずっと心臓が落ち着かねぇ! もう一度期待したら、また傷つく? あの時、俺たちが別れた本当の理由は──? 「そろそろ我慢の限界かも」

冷酷無慈悲なラスボス王子はモブの従者を逃がさない

北川晶
BL
冷徹王子に殺されるモブ従者の子供時代に転生したので、死亡回避に奔走するけど、なんでか婚約者になって執着溺愛王子から逃げられない話。 ノワールは四歳のときに乙女ゲーム『花びらを恋の数だけ抱きしめて』の世界に転生したと気づいた。自分の役どころは冷酷無慈悲なラスボス王子ネロディアスの従者。従者になってしまうと十八歳でラスボス王子に殺される運命だ。 四歳である今はまだ従者ではない。 死亡回避のためネロディアスにみつからぬようにしていたが、なぜかうまくいかないし、その上婚約することにもなってしまった?? 十八歳で死にたくないので、婚約も従者もごめんです。だけど家の事情で断れない。 こうなったら婚約も従者契約も撤回するよう王子を説得しよう! そう思ったノワールはなんとか策を練るのだが、ネロディアスは撤回どころかもっと執着してきてーー!? クールで理論派、ラスボスからなんとか逃げたいモブ従者のノワールと、そんな従者を絶対逃がさない冷酷無慈悲?なラスボス王子ネロディアスの恋愛頭脳戦。

処理中です...