21 / 63
二章 緑の精霊竜として
2 ヘルナー子爵とは
しおりを挟む
ロベールたちが出発した十日後、戦士を引き連れ王太子アルフレッドと第三王子ルーカスは、ヘルナー子爵の討伐の指揮官として、フェルグナーの地に向かった。フェルグナーの領地に入ると、国からのお触れの成果か、民はほとんど見当たらず、戦闘の障害にはならなさそうと安堵した。その代わり、城下に入ると敵の私兵が多く、どこから集めたのか術師も目立つ。指示がないのか、構えてはいるが襲ってはこない。
そしてふたりは進軍し屋敷の手前まで来た。屋敷のポーチでは腕を組んで王子を見下ろすヘルナー子爵。
「ヘルナー子爵。私がなぜここにいるか分かっているな?」
「ああ、ボンクラ王子どもが我の戦力に勝てるとでも?数ではないのだよ。背後の青竜は見えるか?これは人が変身しているのではない。獣魔術師が使役している純粋な竜だ。それがどういうことか理解してるか?」
「してるさ」
王子たちはワイバーンから降りて火竜に変身した。後ろに控えていた数人の王族も変身。六匹の火竜が出現した。だが、やはり純粋な竜よりも幾分小型だ。
「アハハハッなんだその小ささは!本当に王族は弱ってたんだな!アハハハッ」
「小さくても出来ることはあるさ」
確かに青竜に比べると小さく、それは致し方ない。純粋種と我らは違うと王子たちも分かってはいた。だが、短い期間だが戦闘の訓練はしたし、小さい分小回りも利くはずだと、飛ぶ練習も騎士たちとの連携の訓練も、ヘルナー討伐が確定する前からしていたのだ。出来るとみんな信じていた。
「行くぞ!」
「「オーーッ」」
アルフレッドの号令に戦闘が始まった。騎士や術師は地上、空中どちらとも計画通りに向かって行く。
「ルーカス、いつでも行けるようにしておけ」
「はい。兄上」
初めから叩き潰すつもりで来ていた。相手は二千、こちらは一万の兵。騎士も術師も城きっての精鋭を連れて来ている。負けるはずはなかったのだが、なぜか手こずった。あちらの術師が思ったより強かったのだ。
「仕方ないな。屋敷の左は俺たちが、右はヨハン様たちにお願いしたい」
「ああ、任せておけ」
アルフレッドたちは左の術師に向かい炎を吐く。防壁に阻まれながらも吐き続け、防壁にヒビが入ると粉々に割れ前進。後ろに控えていた戦士が敵の退路を防ぐと、屋敷に火の矢を放つ。左の術も少し遅れて盛大に崩れた。もう守りの防壁ははなくなった。
「今だ!」
攻撃が始まると消えていたヘルナー子爵とガンブケを探しに屋敷になだれ込んだが、屋敷はもぬけの殻。逃げたんだ。探せ!と戦士が叫ぶ。
術師が索敵魔法を使うと裏山の方、魔石の山の中腹にいるのが分かった。
「アルフレッド様、裏山に二体生体を確認!」
「そうか」
追うぞとルーカスと共に裏山に到着すると、誰だ?という姿の魔族が二人いた。魔族などこの国ではほとんど見かけないのに。
「お前、ヘルナー子爵か?」
「アハハハッ変身出来るのが自分たちだけど思うな!」
赤黒い肌、角と切れ上がった目に長い爪、いつもの倍になった体に翼……なにをした?とふたりは戸惑った。普通の魔族とは見かけが大きく違うのだ。
「ああ、これだ」
変な色の、黒っぽい透き通る黒曜石のような、たぶん魔石だ。ヘルナー子爵は額を指さしている。その魔石は魔族の体を戦闘用に強化する物だと言う。
「これはこの鉱山の鉱脈から見つけた。魔族に取っては貴重な物だ。対策を取らずに魔族以外が触ると、波長が合わなくて人は死ぬ。アハハハッ」
「ここには魔族もいたのか」
アハハハとガンブケは高笑いした。お前ら馬鹿だなあ。俺たちは元々の魔族だよと。
「アルフレッド兄様、魔族は西の果てに大きな国を建国してますが、人族や獣人とも揉めず上手くやっているはずです」
「ああ、それは知っているが……」
俺たちは本物のヘルナー子爵と、あの古の大戦の頃入れ替わっている。ヘルナー一族は穏やかで温厚で馬鹿だったよと。俺たちに簡単に騙されて死んだと、邪悪な笑いを浮かべた。
「どういうことだ!」
「あん?俺たちはあの頃からそのまま生きているんだ。父上も俺もな」
「え?」
擬態など簡単だよ。だが、この魔石が見つかる三代前までは魔素だけで生きていた。死なぬだけで力が弱く、王家に従うだけだったそう。話しているうちに青竜が術師と飛来、彼らの近くに降り立つと、姿が変わった。
「ヘルナー子爵、大丈夫ですか!」
「やめろ。ヴァルナール・ホルグと呼べ」
「失礼しました。ヴァルナール様」
この術師も魔族だった。この竜は魔族の地から連れて来たんだと笑う。額を見ろよと指を差す先に、確かに黒い魔石。
「簡単にはやられはせぬ」
「なぜこんなことを」
「ああ?つまんねえからだ。魔族の王も日和って多民族と仲良くしよう、これからの時代、この大陸間で揉めるのは辞めようと言い出した」
当然国内で反発は大きく、国を捨てた魔族も多いがみな弱く、外に出た多くの者はその地で敗れ死に絶えた。だが我らは違う。魔族の王の身内だからなと。この国に潜伏してたのも見つからないようにだ。今さら帰っても楽しくないんだと言う。
「東の戦、あれ俺たちだ。戦がないと儲からないし……楽しくないだろ?戦いは楽しいんだよ」
「う、うそだろ……」
魔族は戦闘を好む。力の上下はアイデンティティだ。力の強い者がその地を支配し、栄華を極める。力こそ全て。この地に、この国に我が帝国を築くのだと。
「話は終わりだ。ここでお前らを討ち取れば、後は王とロベールだけだ。緑の竜などなんの意味もない」
「なぜ知っている!」
「うん?なぜ城の中に俺の仲間がいないと思ったんだ?ガハハハッ」
するとものすごいスピードで向かって来る。さすが魔族、魔石で強化しているせいでアルフレッドたちと力の差があまりない。火も避けるし、当たっても大したダメージになっていない。逆に竜でいることの方が動きにくいと感じるほどだ。だが、人に戻ればすぐにやられるのだけは確実で、どうにもならず消耗戦になっていた。
「ふふん。結構やるな」
「ああ、伊達に王族じゃないもんでな」
「ふーん」
拳に魔力を込め殴りかかってくるのをモロに受けて、アルフレッドは吹っ飛んで山に激突。
「兄様!」
「ゲボッいいから攻撃を止めるな!」
よそ見なんかしてる暇はねえだろと、ガンブケも襲ってくる。当然青竜も青い炎を吐き、アルフレッドたちの邪魔をして来る。彼らは上手く動けず、体力の消耗も激しい。三対二の不利も目立ち始める。
「兄様不味いです。魔力の限界が近くて、そろそろ変身が持ちません」
「ああ。この強さじゃ騎士たちをこちらに呼んでも意味はないかもな」
他の王族は我らより弱い。変身も長くは出来ない。クソッアルフレッドはふたりを睨んだ。
「睨んだところでなにも変わらぬぞ?お前ら本当に弱いな。千年前とは比べ物にならん。あの頃の王族は強かったのにな」
「クッ……」
そんなのは百も承知でここにいる。どうするかと睨みつけていると、背後からすざまじい炎がふたりを包み、跡形もなく消失した。
「ヴァルナール様が……なにが起きた?」
青竜の背の術者が狼狽えた。目の前でふたりが燃え尽きたからだ。アルフレッドたちもなにが起きたか分からず、辺りを見回した。すると、後ろに大きな火竜が一匹……あれは王だ。
「間に合ったな」
「父上!」
「そこをどけ」
アルフレッドたちが青竜の前から避けると、白く光るように見える炎を、王は吐いた。術者は防壁を張ったが意味はなく、魔族の魔石は砕け、青竜もろとも焼き尽くして灰になった。
ふたりは王の竜の姿は見たことはあったが、この炎の色は見たことがなかった。訓練でもこんな色の炎を吐いているのは見たことないと、呆然と王を見つめた。
「とりあえず話は後だ。ヘルナーの屋敷に行くぞ」
「はい!」
三匹は翼を羽ばたかせ舞い上がり、山の麓の屋敷に向かった。
そしてふたりは進軍し屋敷の手前まで来た。屋敷のポーチでは腕を組んで王子を見下ろすヘルナー子爵。
「ヘルナー子爵。私がなぜここにいるか分かっているな?」
「ああ、ボンクラ王子どもが我の戦力に勝てるとでも?数ではないのだよ。背後の青竜は見えるか?これは人が変身しているのではない。獣魔術師が使役している純粋な竜だ。それがどういうことか理解してるか?」
「してるさ」
王子たちはワイバーンから降りて火竜に変身した。後ろに控えていた数人の王族も変身。六匹の火竜が出現した。だが、やはり純粋な竜よりも幾分小型だ。
「アハハハッなんだその小ささは!本当に王族は弱ってたんだな!アハハハッ」
「小さくても出来ることはあるさ」
確かに青竜に比べると小さく、それは致し方ない。純粋種と我らは違うと王子たちも分かってはいた。だが、短い期間だが戦闘の訓練はしたし、小さい分小回りも利くはずだと、飛ぶ練習も騎士たちとの連携の訓練も、ヘルナー討伐が確定する前からしていたのだ。出来るとみんな信じていた。
「行くぞ!」
「「オーーッ」」
アルフレッドの号令に戦闘が始まった。騎士や術師は地上、空中どちらとも計画通りに向かって行く。
「ルーカス、いつでも行けるようにしておけ」
「はい。兄上」
初めから叩き潰すつもりで来ていた。相手は二千、こちらは一万の兵。騎士も術師も城きっての精鋭を連れて来ている。負けるはずはなかったのだが、なぜか手こずった。あちらの術師が思ったより強かったのだ。
「仕方ないな。屋敷の左は俺たちが、右はヨハン様たちにお願いしたい」
「ああ、任せておけ」
アルフレッドたちは左の術師に向かい炎を吐く。防壁に阻まれながらも吐き続け、防壁にヒビが入ると粉々に割れ前進。後ろに控えていた戦士が敵の退路を防ぐと、屋敷に火の矢を放つ。左の術も少し遅れて盛大に崩れた。もう守りの防壁ははなくなった。
「今だ!」
攻撃が始まると消えていたヘルナー子爵とガンブケを探しに屋敷になだれ込んだが、屋敷はもぬけの殻。逃げたんだ。探せ!と戦士が叫ぶ。
術師が索敵魔法を使うと裏山の方、魔石の山の中腹にいるのが分かった。
「アルフレッド様、裏山に二体生体を確認!」
「そうか」
追うぞとルーカスと共に裏山に到着すると、誰だ?という姿の魔族が二人いた。魔族などこの国ではほとんど見かけないのに。
「お前、ヘルナー子爵か?」
「アハハハッ変身出来るのが自分たちだけど思うな!」
赤黒い肌、角と切れ上がった目に長い爪、いつもの倍になった体に翼……なにをした?とふたりは戸惑った。普通の魔族とは見かけが大きく違うのだ。
「ああ、これだ」
変な色の、黒っぽい透き通る黒曜石のような、たぶん魔石だ。ヘルナー子爵は額を指さしている。その魔石は魔族の体を戦闘用に強化する物だと言う。
「これはこの鉱山の鉱脈から見つけた。魔族に取っては貴重な物だ。対策を取らずに魔族以外が触ると、波長が合わなくて人は死ぬ。アハハハッ」
「ここには魔族もいたのか」
アハハハとガンブケは高笑いした。お前ら馬鹿だなあ。俺たちは元々の魔族だよと。
「アルフレッド兄様、魔族は西の果てに大きな国を建国してますが、人族や獣人とも揉めず上手くやっているはずです」
「ああ、それは知っているが……」
俺たちは本物のヘルナー子爵と、あの古の大戦の頃入れ替わっている。ヘルナー一族は穏やかで温厚で馬鹿だったよと。俺たちに簡単に騙されて死んだと、邪悪な笑いを浮かべた。
「どういうことだ!」
「あん?俺たちはあの頃からそのまま生きているんだ。父上も俺もな」
「え?」
擬態など簡単だよ。だが、この魔石が見つかる三代前までは魔素だけで生きていた。死なぬだけで力が弱く、王家に従うだけだったそう。話しているうちに青竜が術師と飛来、彼らの近くに降り立つと、姿が変わった。
「ヘルナー子爵、大丈夫ですか!」
「やめろ。ヴァルナール・ホルグと呼べ」
「失礼しました。ヴァルナール様」
この術師も魔族だった。この竜は魔族の地から連れて来たんだと笑う。額を見ろよと指を差す先に、確かに黒い魔石。
「簡単にはやられはせぬ」
「なぜこんなことを」
「ああ?つまんねえからだ。魔族の王も日和って多民族と仲良くしよう、これからの時代、この大陸間で揉めるのは辞めようと言い出した」
当然国内で反発は大きく、国を捨てた魔族も多いがみな弱く、外に出た多くの者はその地で敗れ死に絶えた。だが我らは違う。魔族の王の身内だからなと。この国に潜伏してたのも見つからないようにだ。今さら帰っても楽しくないんだと言う。
「東の戦、あれ俺たちだ。戦がないと儲からないし……楽しくないだろ?戦いは楽しいんだよ」
「う、うそだろ……」
魔族は戦闘を好む。力の上下はアイデンティティだ。力の強い者がその地を支配し、栄華を極める。力こそ全て。この地に、この国に我が帝国を築くのだと。
「話は終わりだ。ここでお前らを討ち取れば、後は王とロベールだけだ。緑の竜などなんの意味もない」
「なぜ知っている!」
「うん?なぜ城の中に俺の仲間がいないと思ったんだ?ガハハハッ」
するとものすごいスピードで向かって来る。さすが魔族、魔石で強化しているせいでアルフレッドたちと力の差があまりない。火も避けるし、当たっても大したダメージになっていない。逆に竜でいることの方が動きにくいと感じるほどだ。だが、人に戻ればすぐにやられるのだけは確実で、どうにもならず消耗戦になっていた。
「ふふん。結構やるな」
「ああ、伊達に王族じゃないもんでな」
「ふーん」
拳に魔力を込め殴りかかってくるのをモロに受けて、アルフレッドは吹っ飛んで山に激突。
「兄様!」
「ゲボッいいから攻撃を止めるな!」
よそ見なんかしてる暇はねえだろと、ガンブケも襲ってくる。当然青竜も青い炎を吐き、アルフレッドたちの邪魔をして来る。彼らは上手く動けず、体力の消耗も激しい。三対二の不利も目立ち始める。
「兄様不味いです。魔力の限界が近くて、そろそろ変身が持ちません」
「ああ。この強さじゃ騎士たちをこちらに呼んでも意味はないかもな」
他の王族は我らより弱い。変身も長くは出来ない。クソッアルフレッドはふたりを睨んだ。
「睨んだところでなにも変わらぬぞ?お前ら本当に弱いな。千年前とは比べ物にならん。あの頃の王族は強かったのにな」
「クッ……」
そんなのは百も承知でここにいる。どうするかと睨みつけていると、背後からすざまじい炎がふたりを包み、跡形もなく消失した。
「ヴァルナール様が……なにが起きた?」
青竜の背の術者が狼狽えた。目の前でふたりが燃え尽きたからだ。アルフレッドたちもなにが起きたか分からず、辺りを見回した。すると、後ろに大きな火竜が一匹……あれは王だ。
「間に合ったな」
「父上!」
「そこをどけ」
アルフレッドたちが青竜の前から避けると、白く光るように見える炎を、王は吐いた。術者は防壁を張ったが意味はなく、魔族の魔石は砕け、青竜もろとも焼き尽くして灰になった。
ふたりは王の竜の姿は見たことはあったが、この炎の色は見たことがなかった。訓練でもこんな色の炎を吐いているのは見たことないと、呆然と王を見つめた。
「とりあえず話は後だ。ヘルナーの屋敷に行くぞ」
「はい!」
三匹は翼を羽ばたかせ舞い上がり、山の麓の屋敷に向かった。
26
あなたにおすすめの小説
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
【本編完結】最強魔導騎士は、騎士団長に頭を撫でて欲しい【番外編あり】
ゆらり
BL
帝国の侵略から国境を守る、レゲムアーク皇国第一魔導騎士団の駐屯地に派遣された、新人の魔導騎士ネウクレア。
着任当日に勃発した砲撃防衛戦で、彼は敵の砲撃部隊を単独で壊滅に追いやった。
凄まじい能力を持つ彼を部下として迎え入れた騎士団長セディウスは、研究機関育ちであるネウクレアの独特な言動に戸惑いながらも、全身鎧の下に隠された……どこか歪ではあるが、純粋無垢であどけない姿に触れたことで、彼に対して強い庇護欲を抱いてしまう。
撫でて、抱きしめて、甘やかしたい。
帝国との全面戦争が迫るなか、ネウクレアへの深い想いと、皇国の守護者たる騎士としての責務の間で、セディウスは葛藤する。
独身なのに父性強めな騎士団長×不憫な生い立ちで情緒薄めな甘えたがり魔導騎士+仲が良すぎる副官コンビ。
甘いだけじゃない、骨太文体でお送りする軍記物BL小説です。番外は日常エピソード中心。ややダーク・ファンタジー寄り。
※ぼかしなし、本当の意味で全年齢向け。
★お気に入りやいいね、エールをありがとうございます! お気に召しましたらぜひポチリとお願いします。凄く励みになります!
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結、恋愛ルート、トマといっしょに里帰り編、完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
異世界転移した元コンビニ店長は、獣人騎士様に嫁入りする夢は……見ない!
めがねあざらし
BL
過労死→異世界転移→体液ヒーラー⁈
社畜すぎて魂が擦り減っていたコンビニ店長・蓮は、女神の凡ミスで異世界送りに。
もらった能力は“全言語理解”と“回復力”!
……ただし、回復スキルの発動条件は「体液経由」です⁈
キスで癒す? 舐めて治す? そんなの変態じゃん!
出会ったのは、狼耳の超絶無骨な騎士・ロナルドと、豹耳騎士・ルース。
最初は“保護対象”だったのに、気づけば戦場の最前線⁈
攻めも受けも騒がしい異世界で、蓮の安眠と尊厳は守れるのか⁉
--------------------
※現在同時掲載中の「捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?」の元ネタです。出しちゃった!
【土壌改良】スキルで追放された俺、辺境で奇跡の野菜を作ってたら、聖剣の呪いに苦しむ伝説の英雄がやってきて胃袋と心を掴んでしまった
水凪しおん
BL
戦闘にも魔法にも役立たない【土壌改良】スキルを授かった伯爵家三男のフィンは、実家から追放され、痩せ果てた辺境の地へと送られる。しかし、彼は全くめげていなかった。「美味しい野菜が育てばそれでいいや」と、のんびり畑を耕し始める。
そんな彼の作る野菜は、文献にしか存在しない幻の品種だったり、食べた者の体調を回復させたりと、とんでもない奇跡の作物だった。
ある嵐の夜、フィンは一人の男と出会う。彼の名はアッシュ。魔王を倒した伝説の英雄だが、聖剣の呪いに蝕まれ、死を待つ身だった。
フィンの作る野菜スープを口にし、初めて呪いの痛みから解放されたアッシュは、フィンに宣言する。「君の作る野菜が毎日食べたい。……夫もできる」と。
ハズレスキルだと思っていた力は、実は世界を浄化する『創生の力』だった!?
無自覚な追放貴族と、彼に胃袋と心を掴まれた最強の元英雄。二人の甘くて美味しい辺境開拓スローライフが、今、始まる。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
悪役令息(Ω)に転生したので、破滅を避けてスローライフを目指します。だけどなぜか最強騎士団長(α)の運命の番に認定され、溺愛ルートに突入!
水凪しおん
BL
貧乏男爵家の三男リヒトには秘密があった。
それは、自分が乙女ゲームの「悪役令息」であり、現代日本から転生してきたという記憶だ。
家は没落寸前、自身の立場は断罪エンドへまっしぐら。
そんな破滅フラグを回避するため、前世の知識を活かして領地改革に奮闘するリヒトだったが、彼が生まれ持った「Ω」という性は、否応なく運命の渦へと彼を巻き込んでいく。
ある夜会で出会ったのは、氷のように冷徹で、王国最強と謳われる騎士団長のカイ。
誰もが恐れるαの彼に、なぜかリヒトは興味を持たれてしまう。
「関わってはいけない」――そう思えば思うほど、抗いがたいフェロモンと、カイの不器用な優しさがリヒトの心を揺さぶる。
これは、運命に翻弄される悪役令息が、最強騎士団長の激重な愛に包まれ、やがて国をも動かす存在へと成り上がっていく、甘くて刺激的な溺愛ラブストーリー。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる