真紅のダリアは闇夜に開く 〜本能のまま好きに生きてたら奇跡が起きた〜

琴音

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11 隙を見せると危険 体力的に

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 俺この人知らないとぼんやりと見つめたけど、ここにいるってことは王族であることは間違いない。うん?……あ。第三王子のシビル様だ。

「あの……」
「食っていい?」
「え?」

 いいから気にすんなとズボンを脱がされズブリ。早いよ!

「いい……入れただけで愛液が溢れ出すとは……フフッ」
「そりゃ今少し発情してますし」
「だよね」

 相手しろよって上も脱がされて、それはそれは楽しそうに俺を責め立てる。

「やっあっ……待っ…ああっ」
「乳輪まで立つか。かーわいい」
「ゔーっ」

 嘘でしょすっげえ気持ちいい。ヤバいッ

「シビル様…もっと」
「うん。そうでなくちゃ」

 ちんこもねって擦られたらぐあッ目の前がチカチカする。

「僕のちんこいいだろ。王族は特別だぞ」
「アウッそうなの……ですか?」
「おう。僕の匂い嫌い?」

 言われてみればいい。普通のアルファより好ましく感じる。

「王族がなぜ王族か知ってるか?」
「いつでも…やんっ子作り出来る能力?」

 激しく突かれるとその度に先から漏れて気持ちよくて唸ってしまう。

「いいだろ?王族はな番とか無視するんだ。子はさすがに出来ないけど、気持ちよさは番並みだ。お前らみたいに技を磨かなくても同じことが出来る」
「マジ?」
「マジだ」

 ジルベールや旦那たちと同じ?……イヤーッ

「もげるだろ」
「む、むり……ッ」

 激しい絶頂に彼を締め上げる。第二王子が言ってたのこれだ。番並みの快感にひと月耐えられないんだみんな。そりゃあ……アーッ

「特別なことをしなくてもな。オメガは俺たちには逆らえない。いいだろ?」
「グウッ……ッ」

 ちんこ痛い。中イキしかしない。きちんと射精しないからガチガチで痛い……

「このちんこ痛いだろ。イッても萎えずにさらに硬くなる。僕このちんこ好き」

 俺のを掴んで笑う。さすがに可哀想だから抜いてやるって抜くと股に頭。咥えたの?は?

「シビル様!それは!」
「いいんだ。僕は君を手に入れられなかった運のなさにがっかりしてたけどさ。兄様は今いないし」

 舌の動きだけで堪らない快感。先に舌を差し込まれグリグリ……うわッ

「グーッ」
「美味いな……」

 俺はすぐに射精してしまい……飲んだ?え?

「僕変態でさ。精液好きなんだ。君本当にかわいい」
「ハァハァ……」
「続きだ」

 そして日が傾く頃解放された。

「いやあいい。スッキリした」
「はあ……」

 もう返事できないくらい疲れた。バカ?ってくらい気持ちいい。それに萎えたちんこすらこの人大きくて太い。そして先の張りがいい。そっか。

「まだ欲しい?」
「いえ落ち着きました」
「そう?」

 ふわっと水が舞う。え?呪文は?と見上げれば、

「庶民だけだよ呪文なんて。貴族も王族も無詠唱だ。君もイメージさえきちんと出来れば呪文なんて要らないよ」
「へー」

 やれることはほとんど変わらないが詠唱はしない。それくらいの訓練はするさって獲物を見る目で俺を……コワッ

「君兄様の相手だけだと思って来ただろ?甘いぞ」
「へ?」

 服を着ながら彼は不敵に笑う。

「こんなところで寝てたらな。知らんうちにみんなに突っ込まれたり跨られたりするぞ。気にしないならいいが」
「……気をつけます」
「そうしろ」

 気分爽快!エルヴィーレを抱けた。なんていい日だとまたなーって手をヒラヒラさせて消えた。

「マジか……日向ぼっこも危険か。まあそのためにいるから拒否もしないけど、寝る時間は欲しいかな」

 庇護の代わりに相手しろって話だったし構わないけど……王族って何人いたっけ?王太子と奥様、王様夫婦は三人と今の第三王子……は奥様いないはずで婚約中。歳が離れた王子だから俺よりひとつふたつ下のはずだし。間に姫がふたりと成人したばかりの姫と第四王子が未成年……第二王子は奥様いねえって言ってたし。側室の王子とかいたっけ?生まれたばかりとかいたような?

「確かに王様は奥様ふたりだったよな。まだ幼い子供がいたはずだけどこれは対象外か」

 ……もたん。ひとりで全員は無理。夜第二王子の相手をしつつ他とか……さすがの発情期でもキツいかも……うーむ。

「ていうか、俺かなりの期間客取ってねえんだよ。体力……鍛えておけばよかった。事務仕事メインになってたから……アウッ」

 全裸で横たわって呆然。日も傾き空の色も変わり始めた。服着よ。いそいそと着ているとアララ食われちゃった?とメイドさん。

「今の時間、みなさんお仕事だから大丈夫かと思ってたんですけど。すみません」
「いえ。寝てしまった俺も悪いんです。その可能性があるのは考えれば分かったはずなんです」

 くじ引きで第二王子がゲットって時点でおかしいんだ。隙があればなんてことは想定しなくてはならなかったことよ。あーあ。

「ごめんなさいね。みなさん目が血走って俺が俺がと騒いでましたから」
「あはは……」

 てことで私は考えてました。このようなことになるのではと。なので明日からは塔屋に行きましょう。絶対見つからないから安心ですよって。

「それは?」
「んー屋上というかですね。ほらあそこ」

 彼の指差す方を見るとああ!見張り台というか飾りの塔。上がるのが面倒くさいけど誰も来ませんよ。バスケットにおやつとか持って行けばひとりの時間も作れます。お部屋が飽きた時にお申し付けくださいって。

「すみません……」
「いいえ。私もアルファだったらなあって思いますもの」
「え?」
「エルヴィーレ様は本当に美しく素敵です。なんだろうな……かわいいんです」

 やんっかわいい!って声に出したくなるなにか。分かんないけどそんな人に見えるそうだ。

「人気になるのが分かります。手管とかじゃない。あなただから抱きたいと思うなにかを持ってる。きっと島の顔になる人はみなこうなのでしょう」
「ありがとうございます。ジルベールもそうですね」
「ええ。あの方も若い頃はね」

 もうすぐ夕食ですし、お暇な時間に読書は?と。そうだな……図書館あるよねここなら。

「明日は行きたいです」
「はい」

 なんて感じで過ごし、俺が夕食食べ終わり寛いでいる頃、王子は部屋に戻ってきた。

「お前シビルに食われたって?」
「……すみません」

 残念。おれのちんこで王族の何たるかを知らしめたかったのにお前はって。すみません……

「まあいいさ。でも分かったろ。王族は基本絶倫でオメガは抵抗できないくらい気持ちいい」
「はい」

 ほら風呂はいるぞって。えっと一緒に?当たり前だ風呂でも食う。もう楽しみでワクワクしてたんだから待てねえよって。さようで。

「引退したとはいえ、島の五人の有名人であるのは変わらない。復帰待ちも多んだから楽しみ」
「はあ……もう俺は抜けてますけど」
「関係ねえな」

 てことでお風呂に入る。メイドさんが王子を洗ってる間に俺は自分でサクサクと。たまに横目に見える股間ははち切れそうだし……お店時代を思い出すなあ。

「お前もう少し髪伸ばさないか?」
「は?」
「短すぎる」

 そう?みんなこれくらいだろ。確かに貴族は長い人が多いよ。でもそれは様式美でさ。俺ら庶民は生活しやすい長さは短髪だよ。

「俺は汗で張り付く髪が好き。せめて前髪はもう少し眉にかかるくらいがいい」
「考えてみます」

 なんの話だよ。王族よく分からん。髪は私がとメイドさんが整えてくれる。いやいや、適当で構いま……お願いしますぅユリシーズ様めっちゃ目が怖い。ニッコリしてるけど凄みが……そしてされるがまま。

「来い」
「はーい」

 浴槽に抱かれて入るともうね。

「うっ…あんっ」
「朝からずっとしたかった。お前を見た時から我慢するのが辛かった」
「クッ」

 お湯の中で突っ込むのか!

「いい。ヒクヒクするな」
「そりゃあね」

 俺は跨り彼は俺を舐め回す。乳首は念入りに。

「少し発情してるな」
「と、当然ッでしょ。後二週間で祭りですから」
「乳首大きくなってる。俺はこれからかな」

 まじでえ?この求めっぷりでしてないの?本当に?と肩に頭を乗せてみた。うん匂い弱めだな。

「柔らかい肌。真っ白でスベスベ」
「うっ……手入れは今でも…押し込ま……」

 深く押し込みグリグリとされるとそこダメ。俺たちオメガは発情期に入ると、性感帯など無視するように中全てが気持ちいい。すぐにしびれるように快感が来て相手を締め上げる。

「キツイな」
「あっあっ…動かしちゃ……うーっ」
「硬えな。腹につくくらい勃起か。感度もいい」

 ガビル様と変わらずめちゃくちゃ気持ちいい。ほとんど動かしてないのに。

「王子……あの…イキたい」
「だーめ」

 焦らすような愛撫が続く。キスもよくてふわふわする。

「王子ぃ」
「ユリシーズだ」
「ユリシーズ様お願い」
「やだね」

 自分で動こうとすると腰を掴まれる。動けん!こんな優男なのに力が半端ねえ!いやあ!

「女と男の間みたいだな。少年というか堪んねえ」
「ウーッ」

 ちんこもげるぅこっちがもげるぅ激しい快感で頭が……あ、ああ……くったりと彼に倒れ込んだ。

「イッたか」
「うん……」
「かわいいなあ。愛撫でイクか」
「……うん」

 ならシビルとは違うことを俺が教えてやる。ちんこは俺の方がすごいぞって。それは分かりますぅぶっとくて気持ちいいもん。

「今日は寝られないと思え」
「うん」

 お風呂場で二度彼がイクまで。そしてそのままベッドで朝まで。

「なんとかもった……俺もったよ……」
「ああさすがだな」

 あーあ妻がお前ならよかったのに。かわいくていい。俺上背があるだろ?このくらいの背丈の妻が丁度いいとぐちゅくちゅと舌が絡む。

「まだするの?」
「あと一回な」

 ほとんど休憩もなしにだよ。もうお外明るいよ?お仕事は?と聞けば、

「昼から出る」
「……」

 嫌なら咥えろって。そうする。

「上手いな」

 そりゃそうでしょお仕事だったんだから。いえ、そればかりではなく好きです。

「あれ?甘い?」
「ふふっだろ?甘いというか生臭くねえんだよ」

 王族の体質らしい。これなら余計……んっ……ッ頭を掴まれてハァハァと喘ぐ吐息。俺大好きなんだこの声。出来ればもっと盛大に喘いで欲しいけど。

「出る。少し待て」
「なんで?」

 俺は口から抜いて見上げた。

「中がいい」
「うん」

 うつ伏せにされて激しく。もう俺は抵抗もしないし動けない。勝手に先から溢れるし好きにして。そして、

「最後だ。楽しめ」

 腰を強く引かれ……え?あ?あーッそこ旦那様しか入れない深さでは?なんで入口開いたんだ……

「いやあーッ」
「子は出来ないがここまでは出来るんだ。ふふっ吸い込むな」

 子を作るための入口は夫にしか開かない。だから子が出来ないと聞いてたけどこれやばくないの?お腹に違和感がある。深いところが先を欲しがるように吸い込んでいく。

「あっ…あ…」
「気持ちいいだろ?俺の子種の温かさも分かるはず。でもな俺の種では子は出来ない」

 ならいいか。一番深くに届き子種が温かい。彼の先を揉むように俺の腹は欲しがる。

「運が良ければ俺の子が出来るが……まあ無理。お前とは匂いが合わない。お前好きなんだけどやっぱここまで匂いが合わないとな」
「ハァハァ……きも…ちい……い」

 ズルっと抜けた。ありえん気持ちよさだった。旦那様とは違う気持ちよさだ。それに子が欲しくなかったから、ここまでふたりはしなかったし、ジルベールのも本物の奥までは入ってないと気がついた。少し手前だ。

「その顔……ここまでは初めてか?」
「はい」
「そっか。番ならもっといいぞ」

 そうか。ならお前の初めてを奪ったのか。気分がいいなと声を上げて笑う。

「家柄的にはお前は王族に入れても困んないんだ。西のファティーニ公爵の血筋だから」
「え?その話本当なの?」
「うん。ジルベールの家は東のアルトゲンだな」
「うそ……」

 今老舗の店は四つあるだろ?みんな貴族の末裔だ。野に下っただけ。初めは貴族のままだったんだが、そのうち面倒くせえと民になった。関連の店もあるが本家のみが貴族由来だ。だから必ず身内が跡を継ぐだろ?これは王家との契約なんだ。四大貴族も身内みたいなもんだしねって。

「親父に聞いてないのか?」
「いえ……まだピンピンしてるしそんなはなしは……」
「そっか」

 帰ったら執務室でも調べてみればなんかあるだろって。古い契約書と代替わりの時に発行する契約書があるはずだからなって。

「あ……変な宝箱みたいな金庫ありますね。開けることのないやつでなんだろって思ってたあの箱」
「それかもな」

 まあ寝ようぜって抱きしめられた。人と寝るの好き。夜伽でも誰でもなあって。それは俺も同じ。俺たち島の人で嫌いな人はめったにいない。相手と触れ合うのをとても喜ぶから。

「妻……どこにいるのかな。本土かな」
「ですかね」
「まあひと月は妻の代わりになれ」
「はーい」

 責められ過ぎて疲れもあり、目を閉じたら睡魔に酔うみたいになりすぐに寝た。





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