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花嫁〜獣の世界編
13 翠のご両親の話 1
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どうすることもできず歩いていると、屋敷の下の道に差し掛かる。ここは外門で夜は提灯が掛けられていてね。そこを翠は振り返りもせず坂道を登って行く。坂道の提灯に照らされゆらゆらと揺れる尻尾を見つめ僕も着いて行く。屋敷の敷地に入っても一度も振り向きもせず、僕は揺れる尻尾を見つめていた。
「こんなに無視されたの初めてだ」
ジワリと視界が揺らぐ。翠に愛され僕も彼が好き。その思いの分だけ苦しくてもう歩きたくない。きっと話を聞いたら元の世界に戻されるだろう。僕の不安は確信へと変わり、翠の背中は僕を拒絶しているかのように見えた。
「聞きたくない。聞いたら終わるもの……」
少し足元を見て顔を上げると翠はいなくなっていた。
「翠……」
内門の明かりを見つめ、重い足に歩けと言い聞かせ門をくぐった。玄関からわんわんの怒鳴り声が聞こえると、駆け出して来た。
「夏樹様ーどこですかあー!あ、いた」
駆け寄るわんわんに僕は必死に耐えていた不安が堰を切った。
「わんわん……僕は……」
「よかったあ……あ?」
胸が苦しくてわんわんに抱きついた。耐えていた気持ちは大粒の涙となって頬を伝う。
「翠に嫌われたの!お店で置いてきぼりにされて、暗いのにここまで振り返ることもなかった。手も繋いでくれなかった。僕嫌われたんだよ」
「何言ってんだか」
背中をポンポンと叩くわんわん。呆れた声を出してるけど、僕の目からは止めることのできない涙が溢れた。
「翠様はね。紅様の指摘をあなたに言うと嫌われるかもって頭フル回転でね。言葉は悪いけど、あなたに関しては頭が残念になるのですよ。だから、大切なあなたのことが見えなくなっただけ。不器用なんですよ」
「ほ、ほんと?」
僕はわんわんの綺麗な茶色の瞳を見つめた。真っ直ぐ僕を見つめ、本当ですからご安心をと頭を撫でてくれた。
「こんなに泣いてもう。翠様は罪深いですなあ」
わんわんは袂から手ぬぐいを出して涙を拭いてくれる。翠がどれだけ僕の恋の邪魔をしてきたか私はよく知っている。その彼が嫌うはずないと断言した。それが本当なら……
「僕を忘れるほど話したくないこと?」
「まあ……そのねえ。本人にお聞きになられませ。私からは何も話せません」
「そう……」
ほら歩いてと手を取ってくれて、顔を上げると玄関に翠が待っていた。僕はわんわんと玄関に入り、話しかけず玄関に上がった。
「夏樹……あの…」
「話したくなければいいです。……もし僕をいらないと言うならば今すぐに帰して下さい。時が経てば帰りづらくなりますから」
「なにを……返すはずないだろ!」
「ならもういいです」
焦ってるのか大声になった翠。僕は抑揚のない声で応えわんわんの手を離した。草履を脱ぐと着物の裾を掴み玄関からダッシュで自分の部屋に向かった。そして、入るとつっかえ棒で襖を全てロック。彼には意味はないけど会いたくないって気持ちは伝わるだろう。
楽しかった居酒屋?の記憶は嫌なものに変わった。僕が行きたいと言わなければこうはならなかったはずなんだ。
「でも……いつか僕も気がつくよね。神様はなぜ竜神から狐の神に変わったのか」
これはとても大切なことで話したくないことなんだ。どちらにしても翠が話したくなければそれでよし。僕が困ることもないし村は穏やかで、縁結びと良い気候のご利益はある。力は本物だ。なら聞かずに放置とするのが正解だろう。
僕は着物を脱ぎ衣紋掛けに掛けた、帯はたたみ足元の漆塗りのお盆に乗せる。次は押し入れを開けて布団を下ろして敷く。浴衣に着替えるは面倒くさいからこのまま寝よう。
「なんか疲れた。モヤモヤは晴れないけどお酒も入ってるから眠れそうだ」
布団に入り行灯の明かりにフッと息を吹きかけ消し目を閉じる。悶々としながらも眠り翌朝。チュンチュンとスズメのさえずりが聞こえ目が覚めた。やたら早く朝が来た気がした。それと、隣に翠がいない目覚めは不思議な気がした。
「だる……そんなに飲んだ気はしなかったんだけどな」
急ぐこともないかと布団の中でゴロゴロ。普段ならイチャイチャしていろのにな。うーん二度寝をしよう。二度寝って気持ちいいよね。
「夏樹様、朝ですよー」
「うっ……おはよう」
あまり時間も経たずにわんわんの声。起きないつもりだったけど、迷惑かけるのは違うかなと起きた。
「春が近づきお陽様の日が増えました。本日もいい天気ですよ」
「そうだね」
廊下側の障子戸を開けながらわんわんは楽しそうな声を上げる。僕は大あくび。
「あのね夏樹様。翠様が昨晩から死にかけています。どうしようってね」
「ふーん」
僕もだよ。無理やり連れてこられたくせに翠が好きとしか考えられなくてため息しか出ない。わんわんが縁側の木戸を開けると外は本当に晴天である。
「僕ね。自分の流されやすさにも嫌気がさしてるんだ。男なんて対象外だったのに翠しか見えなくなるなんてさ」
「恋愛とはそんなものです。人の世界も獣が人語を操る世界でも同じ。恋愛してる時なんて差はございませんよ」
「うん……」
僕が起きても布団から出ずに着替えないから、わんわんは枕元に正座した。おもむろに僕の手をとりポンポン。
「この世界に人は本当に少ない。神と呼ばれる獣の妻や夫に少しいるだけです」
「うん」
日本各地にいる動物や爬虫類や鳥類かな。そこの神様の一部が人の伴侶を持つらしい。稲荷の狐や各地の狛犬など「神使」の伴侶もたまにいるそう。でもめっきり減っているそうだ。
「我らのように人のお世話をする者や、この世界の役人たちかな。帝に認められて人に化けられる能力者にも一部います」
「ふーん」
「恋心など止められはしない。それがここの獣たちです。そして一部は神と呼ばれ、力の強い獣は人に興味を持ちやすく伴侶に迎えやすいですかね」
「そう……」
ここに来て半年。わんわんや他の屋敷の使用人たちにこの世界のことを少しずつ習って理解していた。見た目は獣だけど人と同じように文化があり、この世界を治める王(帝)がいる。この世界は都道府県(あんまり細かくない)のような地域区分もあり、東西南北に知事のような主がいる。そして獣たちは大体百年~三百年の寿命があり、竜は千年近く生きるそうだ。
「ここは説明しましたよね」
「うん」
わんわんは僕の手を取り優しく擦る。翠は千年近く生きる特別な狐。人の世で戦後の頃父君が亡くなり、あの神社の神として跡を継いだそう。
「父君があそこの神様だったんだよね?」
わんわんは答えず「お着替えを」と静かに立ち上がる。ここからが翠の秘密のようだな。後は翠に聞けってことだ。僕は起き上がり、寝巻きの浴衣……いやああっ
「僕ふんどし一丁でした。へプシッ」
「面倒くさいと着替えないから、風邪引きますよ」
「ごめんなさい」
今日のお着物は何にいたしましょうかね。気分が晴れなさそうだから柄物などいかが?と一枚広げてくれた。けど……なんだその柄物。
「演歌歌手みたいだよ?」
「たまにはいいのでは?」
「そう?」
「ええ」
薄い紫のグラデーションでお腹周りの色が少し薄くなっている。普段着る藍色や砂色、グレーなどに比べるとかなり華やかだ。そして裾に羽を広げ舞う鶴がおる……まあ、出かけないしいいか。着付けてもらうとわんわんは、
「よくお似合いです。主は女性のお着物を羽織ったりいたしますからこれはまだまだ地味ですね」
「それ……どうなの?」
ここの男性は華やかな着物をまとう。町に行ったなら見たでしょう?とわんわん。確かに人の男性とは違い柄も色も華やかだった。
「夏樹様が来る前は花街に行く時はよく引っかけていました。懐かしく思います。翠様は派手好きですね」
「次は朝ご飯ですよ」とわんわん。二人でキッチンに向かい扉を開くと翠は席について待っていた。表情は暗く目は虚ろで、どこか儚げになっていた。
「こんなに無視されたの初めてだ」
ジワリと視界が揺らぐ。翠に愛され僕も彼が好き。その思いの分だけ苦しくてもう歩きたくない。きっと話を聞いたら元の世界に戻されるだろう。僕の不安は確信へと変わり、翠の背中は僕を拒絶しているかのように見えた。
「聞きたくない。聞いたら終わるもの……」
少し足元を見て顔を上げると翠はいなくなっていた。
「翠……」
内門の明かりを見つめ、重い足に歩けと言い聞かせ門をくぐった。玄関からわんわんの怒鳴り声が聞こえると、駆け出して来た。
「夏樹様ーどこですかあー!あ、いた」
駆け寄るわんわんに僕は必死に耐えていた不安が堰を切った。
「わんわん……僕は……」
「よかったあ……あ?」
胸が苦しくてわんわんに抱きついた。耐えていた気持ちは大粒の涙となって頬を伝う。
「翠に嫌われたの!お店で置いてきぼりにされて、暗いのにここまで振り返ることもなかった。手も繋いでくれなかった。僕嫌われたんだよ」
「何言ってんだか」
背中をポンポンと叩くわんわん。呆れた声を出してるけど、僕の目からは止めることのできない涙が溢れた。
「翠様はね。紅様の指摘をあなたに言うと嫌われるかもって頭フル回転でね。言葉は悪いけど、あなたに関しては頭が残念になるのですよ。だから、大切なあなたのことが見えなくなっただけ。不器用なんですよ」
「ほ、ほんと?」
僕はわんわんの綺麗な茶色の瞳を見つめた。真っ直ぐ僕を見つめ、本当ですからご安心をと頭を撫でてくれた。
「こんなに泣いてもう。翠様は罪深いですなあ」
わんわんは袂から手ぬぐいを出して涙を拭いてくれる。翠がどれだけ僕の恋の邪魔をしてきたか私はよく知っている。その彼が嫌うはずないと断言した。それが本当なら……
「僕を忘れるほど話したくないこと?」
「まあ……そのねえ。本人にお聞きになられませ。私からは何も話せません」
「そう……」
ほら歩いてと手を取ってくれて、顔を上げると玄関に翠が待っていた。僕はわんわんと玄関に入り、話しかけず玄関に上がった。
「夏樹……あの…」
「話したくなければいいです。……もし僕をいらないと言うならば今すぐに帰して下さい。時が経てば帰りづらくなりますから」
「なにを……返すはずないだろ!」
「ならもういいです」
焦ってるのか大声になった翠。僕は抑揚のない声で応えわんわんの手を離した。草履を脱ぐと着物の裾を掴み玄関からダッシュで自分の部屋に向かった。そして、入るとつっかえ棒で襖を全てロック。彼には意味はないけど会いたくないって気持ちは伝わるだろう。
楽しかった居酒屋?の記憶は嫌なものに変わった。僕が行きたいと言わなければこうはならなかったはずなんだ。
「でも……いつか僕も気がつくよね。神様はなぜ竜神から狐の神に変わったのか」
これはとても大切なことで話したくないことなんだ。どちらにしても翠が話したくなければそれでよし。僕が困ることもないし村は穏やかで、縁結びと良い気候のご利益はある。力は本物だ。なら聞かずに放置とするのが正解だろう。
僕は着物を脱ぎ衣紋掛けに掛けた、帯はたたみ足元の漆塗りのお盆に乗せる。次は押し入れを開けて布団を下ろして敷く。浴衣に着替えるは面倒くさいからこのまま寝よう。
「なんか疲れた。モヤモヤは晴れないけどお酒も入ってるから眠れそうだ」
布団に入り行灯の明かりにフッと息を吹きかけ消し目を閉じる。悶々としながらも眠り翌朝。チュンチュンとスズメのさえずりが聞こえ目が覚めた。やたら早く朝が来た気がした。それと、隣に翠がいない目覚めは不思議な気がした。
「だる……そんなに飲んだ気はしなかったんだけどな」
急ぐこともないかと布団の中でゴロゴロ。普段ならイチャイチャしていろのにな。うーん二度寝をしよう。二度寝って気持ちいいよね。
「夏樹様、朝ですよー」
「うっ……おはよう」
あまり時間も経たずにわんわんの声。起きないつもりだったけど、迷惑かけるのは違うかなと起きた。
「春が近づきお陽様の日が増えました。本日もいい天気ですよ」
「そうだね」
廊下側の障子戸を開けながらわんわんは楽しそうな声を上げる。僕は大あくび。
「あのね夏樹様。翠様が昨晩から死にかけています。どうしようってね」
「ふーん」
僕もだよ。無理やり連れてこられたくせに翠が好きとしか考えられなくてため息しか出ない。わんわんが縁側の木戸を開けると外は本当に晴天である。
「僕ね。自分の流されやすさにも嫌気がさしてるんだ。男なんて対象外だったのに翠しか見えなくなるなんてさ」
「恋愛とはそんなものです。人の世界も獣が人語を操る世界でも同じ。恋愛してる時なんて差はございませんよ」
「うん……」
僕が起きても布団から出ずに着替えないから、わんわんは枕元に正座した。おもむろに僕の手をとりポンポン。
「この世界に人は本当に少ない。神と呼ばれる獣の妻や夫に少しいるだけです」
「うん」
日本各地にいる動物や爬虫類や鳥類かな。そこの神様の一部が人の伴侶を持つらしい。稲荷の狐や各地の狛犬など「神使」の伴侶もたまにいるそう。でもめっきり減っているそうだ。
「我らのように人のお世話をする者や、この世界の役人たちかな。帝に認められて人に化けられる能力者にも一部います」
「ふーん」
「恋心など止められはしない。それがここの獣たちです。そして一部は神と呼ばれ、力の強い獣は人に興味を持ちやすく伴侶に迎えやすいですかね」
「そう……」
ここに来て半年。わんわんや他の屋敷の使用人たちにこの世界のことを少しずつ習って理解していた。見た目は獣だけど人と同じように文化があり、この世界を治める王(帝)がいる。この世界は都道府県(あんまり細かくない)のような地域区分もあり、東西南北に知事のような主がいる。そして獣たちは大体百年~三百年の寿命があり、竜は千年近く生きるそうだ。
「ここは説明しましたよね」
「うん」
わんわんは僕の手を取り優しく擦る。翠は千年近く生きる特別な狐。人の世で戦後の頃父君が亡くなり、あの神社の神として跡を継いだそう。
「父君があそこの神様だったんだよね?」
わんわんは答えず「お着替えを」と静かに立ち上がる。ここからが翠の秘密のようだな。後は翠に聞けってことだ。僕は起き上がり、寝巻きの浴衣……いやああっ
「僕ふんどし一丁でした。へプシッ」
「面倒くさいと着替えないから、風邪引きますよ」
「ごめんなさい」
今日のお着物は何にいたしましょうかね。気分が晴れなさそうだから柄物などいかが?と一枚広げてくれた。けど……なんだその柄物。
「演歌歌手みたいだよ?」
「たまにはいいのでは?」
「そう?」
「ええ」
薄い紫のグラデーションでお腹周りの色が少し薄くなっている。普段着る藍色や砂色、グレーなどに比べるとかなり華やかだ。そして裾に羽を広げ舞う鶴がおる……まあ、出かけないしいいか。着付けてもらうとわんわんは、
「よくお似合いです。主は女性のお着物を羽織ったりいたしますからこれはまだまだ地味ですね」
「それ……どうなの?」
ここの男性は華やかな着物をまとう。町に行ったなら見たでしょう?とわんわん。確かに人の男性とは違い柄も色も華やかだった。
「夏樹様が来る前は花街に行く時はよく引っかけていました。懐かしく思います。翠様は派手好きですね」
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