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6. 犬?なにそれ美味しいの?ってコラ!
しおりを挟む『私達にとって生みの親であるディフェス様が消えるなんて絶対に嫌だもの。あれやこれやと守護神を布教する為に頑張ったんだけど…』
ディフェス様の顔を見て『はぁ…』とため息をもらすラビューおねえさん。
色気がやばい…話半分で俺の視線はついつい胸元へ…。はっ!いかんいかん
『ディフェス様ったらこんな状態でも基本ハイスペックだから…私達が何かしようとしても先手打たれちゃうのよ。だから、こっそりと異世界からディフェス様と相性の良い人間を転移させることにしたの』
「は?え?急に俺に話し向いたけど、そうなる意味がわからないんですけど…。俺に何が出来ると…?」
戸惑っている俺の横で、ディフェス様が『なるほど』という顔をしている。自分だけズルイ!俺にも教えてくれ!
『媒体とするためよ…。本当はそのままアルカナに移す予定だったけど、思わぬ邪魔が入っちゃって一旦ディフェス様の部屋へ移したのよ』
「ば、媒体?邪魔?」
『ふむ…。あちらの世界に、神の転移魔法に干渉するようなものはないと思うのじゃが…』
俺とディフェス様が揃って首を傾げる。
その時ふと自分に飛びついて来た愛犬のことを思い出だした。
「あ!ま、まさかモモ?!」
『桃?なぜ桃が邪魔をするのじゃ?』
なに言ってんだこいつみたいな顔で見てくるディフェス様の言葉は無視だ!それよりも…
「犬です!柴犬で…穴に落ちる瞬間、飛びついてきたから一緒だったはずなんですけど」
『しばけん?…なんじゃそれは?』
「だから犬です。老犬だけど、これくらいのサイズで赤い首輪つけてて…」
『いぬ?』
「犬」
『いぬ?』
犬?なにそれ美味しいの?みたいな顔してコッチを見てくるディフェス様。
さっきから、ちょいちょい目で訴えてくるなぁもう。
なんて説明しようか悩んでいると、ラビューおねえさんが話しだした。
『モモちゃんっていうのね。こちらでいうウルフの様な姿をしたその犬が、転移の瞬間に飛び込んじゃったのよ。転移時は肉体を分解して異空間を通してから、こちらに適した肉体へと再構築しなくちゃいけないんだけど…、こちらに存在しない生態は再構築できないのよ』
「え…じゃあモモは今…どうなって…」
サーっと全身の血の気が引く感じがする…。まさか…死んじゃって…
『あ。心配しないで。死んではいないから大丈夫よ』
「へ?ほ、ほんとか?!」
『えぇ。今はオフェスとハーベスが異空間に留めてくれてるわ』
それって…モモ分解されちゃったままって事だよな?全然大丈夫じゃないじゃん!
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