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first taste 2-2
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腹を空かせてるみたいだから、持っていた自分で作ったカレーを食わせてやったら何か懐かれて仲良くなった。
今考えると、口の中切れてたんだから相当滲みたんじゃねぇかな?…とか、後で判明したんだけど実はスゲェ甘党だったから、『俺の辛口カレーは琢美にとっては相当辛過ぎだったんじゃね?』とか思うんだけどさ、当時の琢美はそりゃあもう泣きながら美味しいって言って食ってくれたんだ。
俺のカレーを旨いって言ってくれた初めての人。
飯も服もろくに与えられてなくて、いっつも同じ薄汚れたブカブカのワンピースを着ていた俺のエンジェル。
それでもいつでもキュートで世界一綺麗だった。俺にとっては。
いや、実際美人だったんだと思う。
栄養失調でみすぼらしかったケド、それでも、日本人離れした白い肌と大きなオニキスの瞳は十分他人の賞賛を誘った。
父親から暴力を受けながら必死に命をつなぐ様に生きていた琢美。
両親に半ば捨てられる様に金だけ与えられて幽霊みたいなに扱われながら過ごしていた俺。
孤独な二人が恋に落ちるのに時間は掛からなかった。
小六で出会って友達になって、中一でファーストキスをした。
チョコレートが好物で、泣いてるアイツをあやす俺の奥の手はチョコレートと有りっ丈のキスだった。
多分もう二度と会う事は無いだろう俺の初恋。
ずっと一緒にいたかった。
隣で優しい笑顔をみていたかった。
でもガキの俺にはどうしても守り切れなくて。
「たのむよ、オッサン。何かいい方法知ってんだろ?。助けてくれよ、琢美をあのアクマの絶対手の届かないところに連れてってやってくれ。オレじゃ力が足りねぇんだ・・・守りたいんだ・・・・あのままじゃアイツ殺されちまう!!っっ」
中三の春に、よく世話になってた(補導されてた)刑事の高岡ってオッサンに泣きついて、そんで琢美は保護されてった。
守る為に手放した。一つ年下の少女。
俺の大事な大事な宝物は15歳の春に俺にも解らない場所に隠してもらった。
今考えると、口の中切れてたんだから相当滲みたんじゃねぇかな?…とか、後で判明したんだけど実はスゲェ甘党だったから、『俺の辛口カレーは琢美にとっては相当辛過ぎだったんじゃね?』とか思うんだけどさ、当時の琢美はそりゃあもう泣きながら美味しいって言って食ってくれたんだ。
俺のカレーを旨いって言ってくれた初めての人。
飯も服もろくに与えられてなくて、いっつも同じ薄汚れたブカブカのワンピースを着ていた俺のエンジェル。
それでもいつでもキュートで世界一綺麗だった。俺にとっては。
いや、実際美人だったんだと思う。
栄養失調でみすぼらしかったケド、それでも、日本人離れした白い肌と大きなオニキスの瞳は十分他人の賞賛を誘った。
父親から暴力を受けながら必死に命をつなぐ様に生きていた琢美。
両親に半ば捨てられる様に金だけ与えられて幽霊みたいなに扱われながら過ごしていた俺。
孤独な二人が恋に落ちるのに時間は掛からなかった。
小六で出会って友達になって、中一でファーストキスをした。
チョコレートが好物で、泣いてるアイツをあやす俺の奥の手はチョコレートと有りっ丈のキスだった。
多分もう二度と会う事は無いだろう俺の初恋。
ずっと一緒にいたかった。
隣で優しい笑顔をみていたかった。
でもガキの俺にはどうしても守り切れなくて。
「たのむよ、オッサン。何かいい方法知ってんだろ?。助けてくれよ、琢美をあのアクマの絶対手の届かないところに連れてってやってくれ。オレじゃ力が足りねぇんだ・・・守りたいんだ・・・・あのままじゃアイツ殺されちまう!!っっ」
中三の春に、よく世話になってた(補導されてた)刑事の高岡ってオッサンに泣きついて、そんで琢美は保護されてった。
守る為に手放した。一つ年下の少女。
俺の大事な大事な宝物は15歳の春に俺にも解らない場所に隠してもらった。
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