スイート・スパイシースイート

すずひも屋 小説:恋川春撒 その他:せつ

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sakura flavor 1-2

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「・・・・・・・・・昼間に繁華街なんか来るじゃ無かったぜ・・・」
街に繰り出した俺は、すぐさま後悔して呟いた。
「昼間の色街なんてな、探偵と刑事と犯罪者しかいねぇよ」
俺の嫌そうなな顔も物ともせず、『ヨゥ♪』と手を上げながら高岡刑事が近づいて来る。
「なんだぁ?こんな真っ昼間からソープか?随分元気じゃねぇか!それとも今年も凶神は桜の匂いに煽られて、昔を懐かしんで凹んでるのか?」
「その呼び方ヤメロ!今年は特別機嫌が悪いんだ。いい加減にしねぇとキレるぞ」
本気にしてない高岡刑事が『おぅ、恐』と肩をすくめておどけて見せる。
長話をされてもウゼェから『じゃ、そうゆう事で』と切り上げサッサと立ち去ろうとしたんだケド、案の定絡まれた。
「まぁそう無碍にするない、せっかくの桜じゃねぇか、寿司でも食おうぜ?」
奢るからさ!と肩に手を回してくる。
断っても良いけど後が面倒そうだと思って、俺は腹の中で『いくらマグロエビカレイの縁側』と頼むメニューを唱え始めた。
遠慮はしねぇゼ!。なにせ今日はまだ昼飯を食ってねぇ。
寿司屋に着いたとたんメニュー確認もそこそこに
「大将、カレイの縁側と有ったら牡蠣の刺身!」
と言ってやった俺の前で『このクソガキ・・・』と高岡刑事がお絞りを握り締めていたが気づかねぇふりを決め込む事にした。
人の金で食う寿司ほど美味いものは無い。
「それにしても、珍しいじゃないっすか、俺に寿司なんか奢るなんて」
「アワビまで食ったヤツのセリフかよ、オメェ・・・」
5貫目のイクラの軍艦巻を食べながら言う俺を睨みつけて、ヒクヒクと右頬を引き吊らせながら高岡刑事が答える。
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