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悪魔1-1
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昨夜と同じベットの中で、汚れた体のままセイラは目を覚ました。
辺りは静まり返っていて、人の気配が感じられなかった。
「ダイヤス?」
ダイヤスの名を呼んだセイラの声は枯れていた。
セイラの呼び声にダイヤスの返事は無かった。
(何で首輪なんか?)
首輪を魔術で焼き切ろうとしたら、魔法が使えなくなっていた。
ぞっとした。
(魔封じの魔術だ!)
どうしようと思って焦って、汚れた体のまま廊下にでて廊下の窓に張り付いた。
窓の外にはここが何処かも分からない、何処までも続くうっそうとした木々が広がっていた。
「ここ・・・どこ?」
分かるのは、ここが何処かの山の中という事だけ。
呆然としていると、廊下の向こうからダイヤスが速足でこちらに向かって来た。
「ダイアス、良かった。ねぇ、この首輪着けたのダイアス?外れないんだけど」
パアン!
知った顔を見つけて幾分ホッとしたセイラをダイヤスは何の躊躇もなく、セイラが崩れ落ちる位強く打ち据えた。
「首輪を外そうとするな」
何の感情も込められていない声がセイラの頭の上から降って来た。
痛みに混乱して、誰の声なんだろうとセイラが見上げると、そこにはダイヤスしか居なかった。
「穢れがまだ落ち切っていないんだろうな、仕方のない子だ」
そう言って、逆の頬もさらに打ち据えた。
そうしてセイラを蹴飛ばすと、更に手を振り上げた。
「ごめんなさいっ」
セイラがそう言ったのは、子供の頃に長年培われた条件反射みたいな物だった。
辺りは静まり返っていて、人の気配が感じられなかった。
「ダイヤス?」
ダイヤスの名を呼んだセイラの声は枯れていた。
セイラの呼び声にダイヤスの返事は無かった。
(何で首輪なんか?)
首輪を魔術で焼き切ろうとしたら、魔法が使えなくなっていた。
ぞっとした。
(魔封じの魔術だ!)
どうしようと思って焦って、汚れた体のまま廊下にでて廊下の窓に張り付いた。
窓の外にはここが何処かも分からない、何処までも続くうっそうとした木々が広がっていた。
「ここ・・・どこ?」
分かるのは、ここが何処かの山の中という事だけ。
呆然としていると、廊下の向こうからダイヤスが速足でこちらに向かって来た。
「ダイアス、良かった。ねぇ、この首輪着けたのダイアス?外れないんだけど」
パアン!
知った顔を見つけて幾分ホッとしたセイラをダイヤスは何の躊躇もなく、セイラが崩れ落ちる位強く打ち据えた。
「首輪を外そうとするな」
何の感情も込められていない声がセイラの頭の上から降って来た。
痛みに混乱して、誰の声なんだろうとセイラが見上げると、そこにはダイヤスしか居なかった。
「穢れがまだ落ち切っていないんだろうな、仕方のない子だ」
そう言って、逆の頬もさらに打ち据えた。
そうしてセイラを蹴飛ばすと、更に手を振り上げた。
「ごめんなさいっ」
セイラがそう言ったのは、子供の頃に長年培われた条件反射みたいな物だった。
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