138 / 223
春のすすきと白い息1ー16
しおりを挟む
「あ、アヤ、アヤ?」
アヤは戸惑うセイラに構わず、熱い舌を更にセイラの後口にねじ込んだ。
セイラのみぞおちと腰に、柔らかくアヤの前歯が当たっている。
その感触が、先ほどのアヤの噛みつきを思い起こさせてセイラの興奮を煽った。
思わず、セイラは自らアヤの顎に両足を絡み付け、はぁはぁと甘い吐息を繰り返して、アヤの舌の動きに合わせて腰をくねらせた。
そうして、自ら腹部をアヤの前歯に擦り付け始めた。
アヤが獰猛にグルリと唸った。
「アヤ、アヤ、ごめん。
上手く説明できないんだ、自分の中で色んな事がごちゃ混ぜになってて、死にたい訳じゃないのは本当なんだよ。
あぁ、でも、今この牙が僕の心臓を噛み潰したら、僕はきっと一瞬で幸せんまま逝ける・・・」
そう言いながら、セイラはアヤのむき出しにされている牙をうっとりと撫でた。
アヤの眉間に怒りを表すシワが寄った。
セイラの唇からうわ言の様に喘ぎながら紡ぎ出される言い訳は、無茶苦茶だった。
アヤはやはり、不機嫌そうにグルグルと唸りながら、しかし何を思ったのか、セイラを咥える口の角度を少し変えて、セイラが言った通り自分の牙の切っ先を、セイラの心臓の真上にあてがった。
涙と快感で潤んだセイラの瞳が大きく見開く。
己の心臓の真上に獣の牙を突き付けられたというのに、セイラの頬が喜びで紅く染まった。
コクリと小さくセイラの喉が鳴った。
セイラの両足がさらにアヤの顎に絡まって、太ももの内側を擦り付ける様にモゾモゾと数回絡め直した。
「んん」
アヤはそんなセイラを見つめながら、ゆっくりと舌で胎の中を捏ね回しながら、顎に力を込めていった。
「ぁぁあっ、あーっ。あや、ぁや、ごめんなさい。気持ちいいっ。きもちいいよぉ」
セイラは泣いて、そしてどうしようもなく喜がり、喘いだ。
アヤの牙に又力が込められて、セイラの体がミシリ、と音を立てた時、
「あ、あや、イク、イク。ごめん、ごめんなさいっ、あぁぁっ」
セイラはとうとう絶頂を迎えた。
アヤは戸惑うセイラに構わず、熱い舌を更にセイラの後口にねじ込んだ。
セイラのみぞおちと腰に、柔らかくアヤの前歯が当たっている。
その感触が、先ほどのアヤの噛みつきを思い起こさせてセイラの興奮を煽った。
思わず、セイラは自らアヤの顎に両足を絡み付け、はぁはぁと甘い吐息を繰り返して、アヤの舌の動きに合わせて腰をくねらせた。
そうして、自ら腹部をアヤの前歯に擦り付け始めた。
アヤが獰猛にグルリと唸った。
「アヤ、アヤ、ごめん。
上手く説明できないんだ、自分の中で色んな事がごちゃ混ぜになってて、死にたい訳じゃないのは本当なんだよ。
あぁ、でも、今この牙が僕の心臓を噛み潰したら、僕はきっと一瞬で幸せんまま逝ける・・・」
そう言いながら、セイラはアヤのむき出しにされている牙をうっとりと撫でた。
アヤの眉間に怒りを表すシワが寄った。
セイラの唇からうわ言の様に喘ぎながら紡ぎ出される言い訳は、無茶苦茶だった。
アヤはやはり、不機嫌そうにグルグルと唸りながら、しかし何を思ったのか、セイラを咥える口の角度を少し変えて、セイラが言った通り自分の牙の切っ先を、セイラの心臓の真上にあてがった。
涙と快感で潤んだセイラの瞳が大きく見開く。
己の心臓の真上に獣の牙を突き付けられたというのに、セイラの頬が喜びで紅く染まった。
コクリと小さくセイラの喉が鳴った。
セイラの両足がさらにアヤの顎に絡まって、太ももの内側を擦り付ける様にモゾモゾと数回絡め直した。
「んん」
アヤはそんなセイラを見つめながら、ゆっくりと舌で胎の中を捏ね回しながら、顎に力を込めていった。
「ぁぁあっ、あーっ。あや、ぁや、ごめんなさい。気持ちいいっ。きもちいいよぉ」
セイラは泣いて、そしてどうしようもなく喜がり、喘いだ。
アヤの牙に又力が込められて、セイラの体がミシリ、と音を立てた時、
「あ、あや、イク、イク。ごめん、ごめんなさいっ、あぁぁっ」
セイラはとうとう絶頂を迎えた。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる