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壊れた玩具と伝説の狼 フィナーレ6
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洞窟の出入り口で、アヤは名残惜しそうにセイラの周りをグルリと一回転した。
そんなアヤの執着ぶりが嬉しくて、セイラはまたクスクスを笑って言った。
「嬉しい、けど、ちょっとグルリと自分の山を周って来るだで、遅くたって夜には帰って来るのに、まるで何日も離れ離れになるみたいに」
「そのちょっとの別れが俺は怖い
初めて合った時だって、俺は明日にでも、明日じゃなくても直ぐにまた会えるつもりで見送ったんだ」
どうやら、狼と人間の違いが原因になった出会いと別れの食い違いは、アヤの中でしっかりトラウマになっていた。
アヤはセイラの腰に蔦を巻きつけてた。
アヤの蔦は、セイラの身に何かあればすぐにアヤに伝える力がある。
「狼の嗅覚から、その婚約者を隠せる何かが再び現れてからじゃ遅いじゃないか」
「・・・そうだね。うん。ありがと。
ねぇ、アヤ」
「なんだ?」
「ひょっとして、ダイヤスの事そうとう根に持ってる?」
「なぜ根に持っていないと思うんだ?
滅びればいいんだあんな血筋」
セイラが遠慮がちにした質問に、アヤはきっぱりと言い放った。
なかなかの剣幕に驚いてセイラは数秒ポカンと口を開けて立ち尽くした。
アヤは棒立ちになっているセイラにキスをして、自分の眷属の狼を5頭も置いて見回りに行った。
「・・・・ごめんね。君達も見回り行きたかったよね」
セイラが狼達の頭を撫でようとすると、狼達はパッっと避けて洞口の入り口に立った。
「そっか、犬じゃないもんね、野生の狼は普通撫でられて喜んだりしないか」
セイラは急にすこし寂しくなって、自分は洞窟の奥へと進んで行った。
そんなアヤの執着ぶりが嬉しくて、セイラはまたクスクスを笑って言った。
「嬉しい、けど、ちょっとグルリと自分の山を周って来るだで、遅くたって夜には帰って来るのに、まるで何日も離れ離れになるみたいに」
「そのちょっとの別れが俺は怖い
初めて合った時だって、俺は明日にでも、明日じゃなくても直ぐにまた会えるつもりで見送ったんだ」
どうやら、狼と人間の違いが原因になった出会いと別れの食い違いは、アヤの中でしっかりトラウマになっていた。
アヤはセイラの腰に蔦を巻きつけてた。
アヤの蔦は、セイラの身に何かあればすぐにアヤに伝える力がある。
「狼の嗅覚から、その婚約者を隠せる何かが再び現れてからじゃ遅いじゃないか」
「・・・そうだね。うん。ありがと。
ねぇ、アヤ」
「なんだ?」
「ひょっとして、ダイヤスの事そうとう根に持ってる?」
「なぜ根に持っていないと思うんだ?
滅びればいいんだあんな血筋」
セイラが遠慮がちにした質問に、アヤはきっぱりと言い放った。
なかなかの剣幕に驚いてセイラは数秒ポカンと口を開けて立ち尽くした。
アヤは棒立ちになっているセイラにキスをして、自分の眷属の狼を5頭も置いて見回りに行った。
「・・・・ごめんね。君達も見回り行きたかったよね」
セイラが狼達の頭を撫でようとすると、狼達はパッっと避けて洞口の入り口に立った。
「そっか、犬じゃないもんね、野生の狼は普通撫でられて喜んだりしないか」
セイラは急にすこし寂しくなって、自分は洞窟の奥へと進んで行った。
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