壊れた玩具と伝説の狼

すずひも屋 小説:恋川春撒 その他:せつ

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壊れた玩具と伝説の狼 フィナーレ13

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セイラの喜ぶ所を知り尽くしたアヤの物が、的確にソコを捏ねては揺すり上げて行く。
セイラはアヤの体の下で、安心して与えられる快感に身を震わせた。
背中をなでる柔らかいアヤの胸の体毛が、二人の性交にアクセントを加えている。
「ぁ・・ぁや。アヤ気持ちいい・・」
「あぁ。俺も気持ちいい」
アヤの熱い物で揺すられて、セイラの体が温まって来た。
突き上げられる程に意識は脊髄から溶け出した薬に侵食され、溶け朦朧とし始めてきた。
セイラの体から、脂汗も噴き出し始めた。
「セイラ」
「ん・・・大丈夫。でも、アヤ。中が淋しいよぅ」
薬漬けにされたセイラには微量の薬は酷い飢餓感を呼び起こさせる。
もうちょっと体が暖まって血行が良くなると溶け出た薬の量が増えて楽になれるのだけれど。
意識がもうろうとしてしまって、セイラ自身には何も分からなくなってしまう。
それはそれで、悲しい。
だって、今のセイラは前を向いて未来へと歩んでいくんだという心があるから。
これからアヤと進むこの悠久の時間は、出来る限り覚えていたい。
「アヤぁ・・・。きて・・・もっと深くまでアヤの雄を突き刺して
 体の中が・・・アヤが欲しくてたまらない」
セイラは湧き上がってき来た飢餓感を無意識の内に全てアヤを求める事に変換していた。
アヤがクフリと笑ってセイラの望み通り自分の性器を全てアヤの中に押し込んで、突き上げるスピードを上げた。
セイラは背中をしならせ歓喜の嬌声を上げた。
セイラの体温は一気に上昇し、骨の髄に染み込んでいる薬がジワリと溶けだし、セイラの思考を侵食していく。
まなざしはうつろになり、意味をなさない呻き声ばかりがセイラの口から溢れるようになっていった。
セイラにしばしのうつつとの別れ来た。

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